MWC2015で発表されてから個人的にずっと気になっていたTCLコミュニケーションのAlcatel OneTouchブランドにおけるスマートウォッチ「Alcatel OneTouch Watch」。米国では既に販売が始まっており、海外のガジェットショップでもあちこちで予約注文の受付が始まりつつあります。
この製品の仕様など詳細に関して、製品発表当初と比べると公開されている情報もかなり変わってきているので、改めて機能や仕様について整理しておこうと思います。
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記事の目次
Alcatel OneTouch Watchの仕様
まずはAlcatel OneTouch Watchの仕様を整理。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 文字盤の厚さ 10.5 mm 文字盤の直径 41.8 mm バンドの厚さ 3.5 mm バンドの幅 20.0 mm |
重量 | 60 g |
本体 カラー |
Black/White |
ディス プレイ |
1.22インチ(240×204)IPSタッチパネル |
互換性 | Android:Android 4.3 Jellybean 以上のバージョン iOS:iOS7以上のバージョン かつ iPhone4Sより新しいモデル (Bluetooth Low Energyのサポート必須) |
通信方式 | Bluetooth 4.0 Low Energy |
チップ セット |
STM429 |
バッテリー | 210 mAh 2-5日間動作可能 充電時間:内蔵USB端子(USB2.0)で1時間 |
その他 |
加速度センサー、ジャイロセンサー、高度計、脈拍計、電子コンパス、NFCタグ、防水防塵仕様(IP67)
|
このAlcatel OneTouch WatchがAndroid WearやApple Watchといった他のスマートウォッチと異なるポイントのひとつがOSとの互換性。このスマートウォッチはAlcatel OneTouchの独自OSを採用しており、Android OS、iOSのいずれとも互換性を持っています。利用条件を見てみても、2世代前程度の端末やOSからサポート対象となっているため、”スマートフォンさえ持っていればほぼ使える”と言ってもよいでしょう。
またバッテリーに関しても1度のフル充電で利用できる日数が2−5日となっており、このあたりも現在主流となっている他のスマートウォッチよりも優れている点と言えそうです。
バンドの長さをアジャスターで調整できることはもちろんのこと、サイズ自体もS/MおよびM/Lの2種類が用意されており、自分の手首のサイズに併せてよりぴったりなものを選ぶことも可能です。
なおAlcatel OneTouchの公式サイトでは各サイズの実寸を手首に巻いて確認できるツールを配布しています。購入する際のサイズ選びには役立つと思います。
本体カラーに関しては現時点でBlackとWhiteの2種類が準備されています。なお発表当初にはこの他にもRedやGreyといったカラーについても噂が流れていたことから、今後カラーがさらに追加される可能性も考えられるところです。
また本体の充電に関して別途ケーブルや充電器(充電マウント含む)を用意する必要はありません。Alcatel OneTouch Watchではバンドの部分にUSB端子(USB2.0規格のもの)が内蔵されており、本体の充電に関してはバンドに隠れた端子を直接充電アダプターやパソコンなどのUSB端子に差しこむだけで行なうことが可能です。
防水防塵機能に関してもIP67に対応しているため、運動中に身につける時計としてももちろん使用することができます。防水規格に関してはIPX7が「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」という基準となっており、流水で汚れを洗い流すことも可能です。
Alcatel OneTouch Watchでできること
Alcatel OneTouch Watchでできることは次の内容となります。
- 歩数、心拍数、消費カロリー、睡眠時間の記録
- 着信などの通知の表示
- 接続している電話機の探索
- 音楽再生のコントロール
- カメラのシャッターをきる
先に整理した仕様表にもあるとおり、Alcatel OneTouch Watchには加速度センサー、ジャイロセンサー、高度計、脈拍計、電子コンパスといったセンサー類が搭載されています。これにより歩数や心拍数、消費カロリー、睡眠時間などを記録することが可能です。
またスマートフォンとの接続はBluetoothを用いて行いますが、接続している端末が受けた着信や通知などを画面に表示する、端末側で再生している音楽をコントロールする、セルフィー(自撮り)の際に遠隔でカメラのシャッターを切る、といった機能も有しています。
設定や記録したデータの確認には専用アプリの「OneTouch Move」を使用します。当然ながらこのアプリはAndroid OS版、iOS版それぞれが用意されています。このアプリを利用することで文字盤のデザイン変更なども行なうことが可能です。
現時点での購入方法
Alcatel OneTouch Watchは現在米国では既に発売されている他、海外のガジェットショップでもいくつか予約受付を行なっているところがあります。ここでは当記事執筆時点で利用可能な購入方法もざっくり整理しておきます。
転送代行サービスを利用する
米国ではAlcatel OneTouchのオンラインストアおよびAmazon.comで注文を受け付けており、本体価格はいずれも$149.99(約18,600円)となっています(Alcatel OneTouch Watchのオンラインストアで購入する場合も、支払い方法はAmazon Paymentを利用することになります)。
- Alcatel OneTouchオンラインストア
- Alcatel One Touch Alcatel Onetouch Smartwatch – Small/medium Band (Black) : All Accessories
- Amazon.com
ただしこの2箇所については日本国内への発送に対応しておりません。ですのでこの2箇所から購入する場合はSpireNetや1WorldShopping.comを利用する必要があります。
こちらを利用するメリットとしては「本体価格(=購入時にかかる総額ではない)が安いこと」「早い時期に入手できること」が挙げられます。しかし一方で転送代行サービスを利用することになるため、「購入に際しての手続きの手間がかかる」「転送に関する費用が見積もりにくい」といったデメリットがあります。
日本への配送に対応しているショップを利用する
本記事執筆時点ではExpansysやHandtecといったガジェットショップでも予約を受け付けています。本体価格に関してはExpansysが26,577円、Handtecが約14,600円〜15,300円程度です。
- Expansys
- Alcatel OneTouch Watch(Volcano Black/Dark Red) | Expansys
- Alcatel OneTouch Watch(White Crome) | Expansys
- Alcatel OneTouch Watch(Dark Red) | Expansys
- Alcatel OneTouch Watch(Grey) | Expansys
- Handtec
- Black/Dark Red Small/Medium Band | Handtec
- Black/Dark Red Medium/Large Band | Handtec
- White/Light Grey Small/Medium Band | Handtec
- White/Light Grey Medium/Large Band | Handtec
これらのショップを利用するメリットとしては「購入時にかかる費用が見積もりやすいこと」「手間が最小限で済むこと」が挙げられます。一方本体価格に関してはショップによってわかれるものの、いずれにおいても「入手する(在庫が入荷する)までにやや時間がかかる」といった点がデメリットとなってくると思います。
なお参考までに現時点における購入費用の概算見積もり額をそれぞれ計算してみると、Expansysが約28,800円、Handtecに関してはS/Mサイズのほうが約20,600円、M/Lサイズは約21,400円ほどとなっています。
まとめ
以上、Alcatel OneTouch Watchの仕様と機能、購入方法についてざっくり整理してみました。仕様と機能に関しては興味を抱くかは人それぞれですが、現在主流となっているスマートウォッチと比較すると本体価格は安目になっているので、初めてのスマートウォッチとして使ってみるもの有りだと思います。
また購入方法については、入手時期の早さをそこまで重視しないのであれば、おそらく現時点での価格を元に試算した入手費用の最安値はHandtecになるのではないかと思います。一方で支払いに使えるクレジットカードを持っていない場合は、Expansysの代金引換に頼るしかないことになるでしょう。
なお今回私はAlcatel OneTouchオンラインストアで同製品を購入しているので、転送代行サービスを利用した場合の入手費用等に関してはまた改めてご紹介できればと思います。