GALAXY S10 と Power Sharing Cable

Power Sharing Cable を実際に使ってみた結果をざっとまとめてみました。

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GALAXYシリーズをモバイルバッテリーとして使うことは果たして出来るのか?

先日、米アマゾンで Power Sharing Cable という Samsung製のケーブルを購入しました。このケーブルは GALAXYシリーズ(の端末)から他のガジェットへ、バッテリーを受け渡すことが出来るという代物。

(参照)GALAXY S5からiPhoneへバッテリーの受け渡しも!Power Sharing Cableを輸入してみた。

前回、この Power Sharing Cable を使用する際の受け渡し先は相手を選ばない(Xperia でも iPhone でも タブレット端末でも表示が充電中になった)ことまでは確認済みでしたが、実際にどの程度使用できるのかまでは確認できていませんでした。

ということで、次の3パターンについて確認してみましたので、その結果をご紹介します。ちなみに今回受け渡し元(出力側)の端末として使用したのは GALAXY S5(バッテリー容量:2,800mAh) です。

  • 受け渡し先をスマートフォンにした場合
  • 受け渡し先をタブレットにした場合
  • 受け渡し先をウェアラブルデバイスにした場合

受け渡し先をスマートフォンにした場合

まずは受け渡し先をスマートフォンにした場合。今回受け渡し先のスマートフォンに用いたのは Xperia Z2(バッテリー容量:3,200mAh) です。

GALAXY S5 のバッテリー残量は100%、Xperia Z2 のバッテリー残量は77%からスタートしてみました。

GALAXY S5 と Xperia Z2 で実験(実験前)

2時間経過時点での状態がこちら。

GALAXY S5 と Xperia Z2 で実験(実験後)

2時間経過時点でのそれぞれのバッテリー残量はこちら。

  • GALAXY S5 のバッテリー残量:48%(マイナス52%)
  • Xperia Z2 のバッテリー残量:93%(プラス16%)

はい、お分かりの通り物凄くバッテリー受け渡しの効率悪いです。

ちなみに同じ流れで数回テストしてみたのですが、結果(バッテリーの受け渡し内容)はほとんど変わりませんでした。

受け渡し先をタブレットにした場合

続いて受け渡し先をタブレットにした場合。今回受け渡し先のタブレットに用いたのは Xperia Z2 Tablet(バッテリー容量:6,000mAh)。

GALAXY S5 のバッテリー残量は100%、Xperia Z2 Tablet のバッテリー残量は50%からスタート。

それでは早速実験を・・・と書きたいところですが、大方予想はついておられると思います。なので結果(2時間経過時点でのそれぞれのバッテリー残量)だけささっと。

  • GALAXY S5 のバッテリー残量:45%(マイナス55%)
  • Xperia Z2 Tablet のバッテリー残量:53%(プラス3%)

もう効率悪いとか言うレベルじゃありません。これは充電できませんと言い切ってしまっても良いレベルでしょう。こちらも2〜3回テストしてみましたが、結果はほぼ同じでした。

受け渡し先をウェアラブルデバイスにした場合

ここまで0勝1敗1分(というか2敗?)という結果ですが、最後は受け渡し先をウェアラブルデバイスにした場合。ここで受け渡し際に用いたのは Android Wear の Gear Live(バッテリー容量:300mAh)。さすがにこれだけバッテリー容量が小さければ・・・。

GALAXY S5のバッテリー残量は100%、Gear Live のバッテリー残量は53%からスタートです。

GALAXY S5 と Gear Live で実験(実験前)

こちらはさすがに2時間経過する前に Gear Live の充電がほぼ終わりました。ということで、1時間20分後の状態がこちら。

GALAXY S5 と Gear Live で実験(実験後)

1時間20分経過時点でのそれぞれのバッテリー残量はというと、

  • GALAXY S5 のバッテリー残量:92%(マイナス8%)
  • Gear Live のバッテリー残量:99%(プラス46%)

GALAXY S5 のバッテリー容量が2,800mAhとして、その8%(=224mAh)で Gear Live のバッテリー容量300mAhの46%(=138mAh)を満たすことが出来ました。こうしてみると、ロス率結構高い気が・・・。あと何より時間かかりすぎ。138mAhの充電に1時間20分て・・・。

まとめ

Power Sharing Cable を利用すればスマホやウェアラブルデバイスの充電は可能だが、充電効率は悪い。Power Sharing Cableは、現時点においては非常時に使う程度で考えておいたほうが良さそう。

個人的にはなかなか期待していただけに、結構ガッカリな結果となってしまいました。タブレット相手だとまあ何となく予想は出来ていたけれど、スマホ相手でもこの結果(充電効率の悪さ)だと、ちょっと使用する機会はなかなか無さそうです。

ただまだ専用アプリ(Power Sharing)が Google Play からインストール出来ない都合で、私が使っているアプリのバージョンは最新版ではありません。その辺り(アプリの更新)によって、今後少しでも改善の余地があることを願いたいと思います(そしてケーブルはしばらく箱の中へ・・・)。

なおおまけですが、Xperia Z2 に専用アプリをインストールし、Xperia Z2 からのバッテリー受け渡しも試みてみましたが、当然ながら使えませんでした。

2014101605

ということで、現状においてはこの Power Sharing Cable よりモバイルバッテリーを用意しておきましょう。では。

  by カエレバ