イオンのスマートフォン

いつも大変お世話になっております、そうすけ(@sosuke14jp)です。

一昨日書いたこちらの記事。

意外と反響がよく、昨日・本日と(当ブログにしては)結構な数の方に読んでいただいております。どうもありがとうございます。

そんな中、記事を読んでくださった方のうち、何名かからこんなご意見が。

・・・ああ、確かにこういう考え方もありますね(笑)端末代をプラス5,000円上乗せすれば最新機種(Nexus5)が購入できるから「ちょっと待て」というものです。

でもこのように話を広げれば、正直他にも選択肢はあります。そこで今回はイオンの格安スマホ以外でも月々税込3,000円台でスマホを持てる方法を2つご紹介します。

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キーポイントはMVNO

イオン格安スマホもそうですが、スマートフォンを格安で購入・維持するためにキーとなってくるのがMVNO(仮想移動体通信事業者)です。あまり聞き覚えのない名称かも知れませんし、中には「なんか難しい言葉が出てきたぞ?むむむ・・・」と思ってしまう方もいるかもしれませんね。

簡単に説明すると、MVNOとは自社で通話やネットに接続するための回線設備を保有せず、既存の携帯キャリア(docomoなど)から設備を借りて運営を行なっている業者のことです。自社で設備を持っていない(=直接の整備費などがかからない)ため、料金プランも格安で提供できるという訳です。

今現在通話とデータ通信の両方を行えるプランを提供しているのは一部の業者に限られますが、その中でも代表的なものが日本通信(b-mobile)とインターネットイニシアティブジャパン(iij)の2社でしょう。ここでは参考までに、両社が提供しているプランのうち、通話とデータ通信ができる最も安いプランを簡単に書いておきます。

2社の通話+データ通信付き最安プランの比較表
項目 日本通信(b-mobile) IIJ(IIJmio)
プラン名称 スマホ電話SIM フリーData みおふぉん ミニマムスタートプラン
月額基本料金 1,560円〜(税別) 1,900円〜(税別)
通話料 20円(税別)/30秒あたり 20円(税別)/30秒あたり
無料通話 なし なし
通信速度 下り最大200kbps
上り最大200kbps
【クーポン適用時】
下り最大150Mbps
上り最大50Mbps
【クーポン非適用時】
下り最大200kbps
上り最大200kbps
その他 特になし 1GB/月のバンドルクーポンが付与

この2つのプランの主な違いとしては、月額料金400円弱の違いで1GB/月までの高速通信が出来るか否かという点です。通話料やクーポン非適用時の通信速度は変わりません。またどちらもdocomoのMVNOですので、電波の入るエリアもおそらく変わらないことでしょう。

携帯キャリアで回線を契約すると、どこも基本的に6,000〜7,000円程度はかかります(基本料金1,000円弱+インターネット接続サービス料300円+パケット定額プラン5,000円超)ので、それと比較してみると如何に安いのかが分かりますよね。

もちろん通信速度が遅い(または通信量上限が低い)、同キャリア間での無料通話がない、家族間の割引サービスがない等、劣る点はありますが、それも踏まえて料金が安くなっているのでそこはどの辺りで折り合いをつけるかだけの問題です。

ちなみに「データ通信速度:下り上り最大200kbps」というのはメールやSNS、LINE程度であれば全く問題ない速度です。動画の視聴なんかが入ってくると、さすがに厳しいですが。

こういったMVNOは契約手続き自体は簡単なものの、回線を開通させるまでの登録作業やスマホ上の設定を自分で行なう必要があったりします。ただその点だけ頑張れるよ!というのであれば、次に書くような格安運用も可能です。

プラン1:1万円台から購入できるスマホ

イオン格安スマホの場合は端末代金として35,000円程度がかかっています。しかし主な使用方法が通話やメール、Twitter、LINE、そしてネットをちょっとするぐらいなのであれば、10,000円台から購入できるスマホも存在しています。安心して下さい、もちろん国産です。それがfreetelです。

freetel

freetelはAmazonなどのネット通販はもちろん、家電量販店の店頭などでも販売されているSIMフリースマートフォンです。スペックはイオンの格安スマホ(Nexus4)などと比べるとかなり抑えめになってはいますが、なんといっても魅力的なのがその価格ですね。

イオンの格安スマホは端末代金の分割支払いも含めて、月々の支払いが2,980円(税別)となっています。しかし端末をfreetelにして、MVNO回線を自分で契約してしまえば、通話もネットも出来るのに、月々の支払いはなんと2,054円(税抜)からとなります。はっきり言って安いです。

例えばスマホを契約する目的が「おじいちゃんが子どもや孫とLINEで連絡を取りたいから」というくらいなのであれば、freetelの性能でも十分に満足できるはずです。また「性能は求めないから、とにかく安くスマホを持ちたい」なんて方には一番オススメできるものでしょうね。

プラン2:プラス5,000円で最新機種をゲット

これは冒頭のTwitterでのご意見にもあった通りですが、イオンの格安スマホにセットとなっているNexus4の後継機種であるNexus5を購入してしまうというのもアリですね。

Nexus5

Nexus5はGoogle Play Storeから購入することが出来ます。Nexus4の後継機種(かつ最新機種)というだけあって、端末のスペックに関しては文句なしの出来となっています。端末代金はNexus4に比べると5,000円程度高くはなってしまいますが、それでも選択肢としては十分アリです。

こちらも仮に回線はMVNO回線を自分で契約したとして計算してみると、月々のお支払額は3,140円(税別)からとなります。イオンの格安スマホが月々2,980円(税別)からですので、2年間に均してしまうと毎月の差額はわずか200円程度となります。

ただしfreetelもNexus5もそうですが、回線だけを自分で準備して、端末の設定も自分でしなければならないという点だけは変わりません。この設定を面倒に感じるかどうかで、どちらを選択すべきかは人によって異なると思います。

もし回線の契約から端末の設定まで面倒なことは全てお店の人にお任せしたいのであれば、イオンの格安スマホを買うほうが良いとは思います。あとNexus5はネット上からの購入になりますので、例えば端末がおかしくなった時には駆け込めるお店がありません。電話やメールでのやりとりとなり、修理が必要であれば郵送です。それらの点も含めて、自分が最も安心して使えるものを選ぶことが大切になってきます。

既存回線があるのならMNPもおすすめ

ここまではMVNOを用いた方法を2つほどご紹介しましたが、実はこれ以外にもスマホを格安で購入・維持できる手段があります。それがMNP(マルチナンバーポータビリティ)、すなわち他社へののりかえです。

もちろん「のりかえ」とある通り、この方法を利用するのであれば既に手元に通話回線を持っている必要がありますので、誰でも出来るというわけではありません。しかし各携帯キャリアの現状としては、他社からのりかえてくれたユーザーに特典が大きいようにプランが設計されています。「2年間のご利用で端末代金が実質無料」なんてよく耳にしませんか?

ただ注意が必要なのが、単にMNPで端末代を”実質無料”にしてもらうだけだと意味がありません。だって端末代が無料になっても毎月の料金プランは6,000〜7,000円程度かかってくるわけですからね。

じゃあどうすれば良いのかと言えば、端末代金がゼロ円(無料)のものをMNPで契約するんです。家電量販店なんかで携帯コーナーを覗いてみると、MNPで端末代金が”一括ゼロ円”なんて書いてあることがあります。この”一括ゼロ円”=無料です。ただ”実質ゼロ円””一括ゼロ円”はよく似ていて全然違いますのでご注意を。あくまで安く維持できるのは”一括ゼロ円”のほうです。

端末を一括ゼロ円で購入できると、毎月分割払いするはずの端末代はもちろんかかりませんし、更に分割払い分を負担する毎月の割引はそのまま適用されるため、結果的に月々の支払い額は税込でも3,000円台で済むことがあります。

今年の3月末まではiPhoneなどの人気端末も端末代金一括ゼロ円(+現金や商品券でのキャッシュバック)なんて条件で売りだされていることが多かったのですが、総務省から通達があったやらなかったやらで、4月以降はこういった流れが収まりつつあります。でも探してみるとまだ結構あるんですよね、一括ゼロ円で販売しているところが。

MNPで購入すれば、端末の設定もお店の人がやってくれますし、使っていて困った時も最寄りのお店に駆け込めるので安心です。もちろん価格が値引きされている端末は基本的に型落ち品という点も気になりますが、その変わりに、携帯キャリアで販売されている端末だとおサイフケータイや赤外線通信などのガラパゴス機能を搭載していることも多いです。

どの方法にもメリットがあり、デメリットもあるので、最終的にはやはり、自分がどのようにスマートフォンを使うのか・設定などをどこまで自分で行えるかといった点を考慮して、自分に適したものを選ぶことが大切でしょうね。

そうすけは思った

イオンの格安スマホは今あちこちのメディアで取り上げられて注目を集めていますが、実はよく知られていないだけで、安くスマホを持つ方法は他にもたくさんあります。その辺を如何に広く知ってもらうか、ということがMVNOなどの今後の課題になってくるでしょうね。

他の記事でも書いていることですが、2014年は「MVNO」と「SIMフリー端末」という2つのワードが大きな注目を集める年になるとそうすけは思っています。そのため、今から少しずつでも勉強してみると、いざブームが到来した時に自分にとって本当に適したものをきちんと選択することができるハズです。

まだ周りのみんながよく理解していないうちにこっそり勉強して、ブームが来た時に鼻高々で語ってみてはいかがですか?(笑)

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。