PHILIPS アクアタッチ AT883/16

身だしなみを整えるために毎日使っている電気シェーバーを6年ぶりに新調しました。

購入したのはPHILIPS(フィリップス)の低価格シリーズ「アクアタッチ(Aqua Touch)」。これまで6年間使ってきたのも同シリーズの製品であり、“旧型機”から“現行機”への買い替えです。

アクアタッチシリーズは新技術・新機能がいち早く導入されるフラグシップモデルではないため、カタログスペックを眺めるかぎりでは新旧製品に大きな差はナシ。ただそれでも、実際に1ヶ月使ってみるといくつか気付きがありました。

そこで次回以降の買い替え検討に備えるメモとして、この記事では6年ぶりの電気シェーバー新調にいたったきっかけ、新調して気がついたことを整理しておきます。

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「きっかけ」は保護キャップの破損

替刃の購入ではなく、電気シェーバー本体を買い換えよう!と思い至ったきっかけは保護キャップの破損。未使用時に刃に被せて使うキャップの爪が折れてしまい、自宅内で持ち歩く際にも落脱する場面が出てきていました。

PHILIPS アクアタッチ

電気シェーバー本体は購入から6年が経過しているとはいえ、ヒゲ剃りとしてはまだ大きな問題もなく使える状態。いつもなら「気にせず使い続ける」ことを選んでもおかしくないのですが、電気シェーバーは毎日使うものだからこそ“小さなストレス”が意外と馬鹿にできないな、と。

今回は僕自身も「6年間使えば十分」と思うことができたため、よいきっかけとして前向きに受け取ることに決めました。

「肌へのやさしさ」でPHILIPS製品に

新調を決めたら、さっそく「どのメーカーにするか」「どの価格帯(グレード)の製品にするか」の検討に。ただ日頃から情報を追っているジャンルではないため、あらためて調べてみても「何がどう違うのかわからない製品」がたくさん。

そこで電気シェーバーに求める要件を書き出してみることに。僕の場合は次の4つになりました。

電動シェーバーに求めるポイント

  • 流水で丸洗いできる
  • 肌にしっかり当てやすい
  • 肌にやさしい
  • 短い時間で充電できる

そして上記のうち、とくに「肌にやさしい」のイメージで思い浮かんだメーカーがPHILIPS。過去に(グレードは異なれど)複数メーカーの電気シェーバーは試した中で唯一「剃った後の肌につらさを感じた記憶がない」のがPHILIPS製品(=直近で使っていた電気シェーバー)でした。

次に価格帯(グレード)選びですが、これは自然と低価格モデルに。「肌にしっかり当てやすい」ことを考えた場合、PHILIPSの中価格帯モデル以上は首が付いているので扱いにくそうかな、と。

一瞬「ならば『買い換えない』という選択もアリなのでは?」と頭がふりだしに戻りかけましたが、ふと「同じメーカー・同じグレードの製品で買い替えて技術や機能の違い(進化)を試すのも楽しいかも」と思い、最終的に“純粋な後継機”を購入することに決めました。

新旧モデルを写真で比較

そんなわけで新たに購入したのが2016年発売のPHILIPS「アクアタッチAT883/16」。これまで使ってきた2011年発売の「AT891/16」の“純粋な後継機”であり、外観は色以外ほとんど同じ。

▼これまで使ってきた「AT891/16」(左)と新たに購入した「AT883/16」(右)

PHILIPS アクアタッチ

PHILIPS アクアタッチ

PHILIPS アクアタッチ

PHILIPS アクアタッチ

PHILIPS アクアタッチ

参考までに以下の表はPHILIPS公式サイトの製品ページにて確認できた「AT891/16」と「AT883/16」の特徴を簡単にまとめたもの。

項目 旧モデル
(AT891/16)
新モデル
(AT883/16)
充電時間/使用時間 1時間/最長50分
急速充電 充電3分で1回分
発売年 2011年 2016年
くせヒゲキャッチ外刃
スーパーリフト&カット刃
密着フロートヘッド
フレックスヘッド
ウェット&ドライ設計
水洗い(丸洗い) ◯ (IPX7) ◯ (IPX7)
ポップアップトリマー
インジケーター
刃の交換周期

機能・特徴も(カタログスペック上だと)大きく違いのないことがわかります。

新型機を1ヶ月使っての気づき

見た目やカタログスペックではほぼ違いのなかった旧型機と新型機。ただ実際に1ヶ月ほど使ってみて気が付いたことが2つありました。

旧型機のほうが優れている場合もある

ひとつめの気づきは(今回の2製品の場合)旧型機のほうが深剃りには向いているということ。

外刃をよく見るとデザインが異なっており、旧型機(AT891/16)では3つある円それぞれの外周に沿って「線状の穴」「円形の穴」が設けられています。一方で新型機(AT883/16)は「線状の穴」のみ。

▼旧型機(AT891/16)の外刃

PHILIPS アクアタッチ

▼新型機(AT883/16)の外刃

PHILIPS アクアタッチ AT883/16

旧型機では「線状の穴」が長いヒゲを、「円形の穴」が短いヒゲをとらえる設計。使い比べてみたところ、1日ごとに伸びた短い状態のヒゲを深剃りするなら、旧型機の刃のほうが向いているように感じました。

「同価格帯」「同グレード」の製品なら単純に新型機のほうがよい……というわけでもなさそうです。

一応慣れると新型機でも短い状態のヒゲから深剃りはできます(できるようになりました)が、剃り味を求めるなら「低価格帯の製品間での買い替え」より「替刃の購入」で済ませるほうがよいかもしれません。

“交換できない”ポップアップトリマーという存在

一方で個人的に「買い替えた価値があった」と感じているポイントがポップアップトリマー。パタンと起こして“簡易のバリカン”のように使えるアレです。

会ったことのある方ならご存知かと思いますが、僕は普段、ヒゲを伸ばしています。もみあげから顎につながる形で、加えて最近は口ひげ付きです。

まきはらとよかず

このヒゲを維持するため、毎日おこなう手入れの流れは以下のとおり。

ヒゲ手入れのながれ

  1. プレシェーブローションをつける
  2. アウトラインから外れたヒゲを剃る
  3. ヒゲの長さを整える
  4. 顔を洗う
  5. 化粧水・保湿クリームをつける

このうち3つ目の工程「ヒゲの長さを整える」はさらに細かく「長さを揃える」「飛び出たものを間引く」の2作業に分けられます。

「長さを揃える」は1週間に1~2回、ヒゲ用のトリマーで場所ごとに長さ(ミリ数)を変え、バリカンをあてるように刈る作業。

PHILIPS ヒゲトリマー QT4013/15

「飛び出たものを間引く」は毎日おこなうことで、アゴまわりのヒゲで「ぴょっ」と飛び出たものを電気シェーバーのポップアップトリマーで撫でるように刈る作業です。

ヒゲの整え方

電気シェーバーの新調によりポップアップシェーバーの切れ味が上がり(戻り)、この「飛び出たものを間引く」作業が断然スムーズになりました。

作業自体はアタッチメントを外したヒゲトリマーでもこなせることですが、撫でるように刈る操作がおこないやすいのは(個人的には)ポップアップトリマー。この作業を毎日こなす上で「そういえばポップアップトリマーの刃は交換できないよなぁ」と気が付きました。

僕同様にポップアップトリマーの使用頻度が高い場合は「低価格帯の製品間での買い替え」によって得られるメリットもあることでしょう。

まとめ:トリマーを使う僕は買い替えて満足。

定期的に替刃を購入すれば数年間、物持ちがよい人なら10年以上同じものを使い続けることだって可能な電気シェーバー。たとえばPHILIPSの製品はメーカーが推奨する替刃交換も2年に1回でOK(!)と財布にやさしい設計。買い替えを考える機会はあまり訪れません。

ただ今回小さなきっかけから新調してみて、個人的には「保護キャップ割れによるストレスの解消」「毎日使うポップアップトリマーの切れ味向上(回復)」とメリットが感じられる結果になりました。

毎日使うものなので、使っている中で「ちょっとストレスを感じている」ことがある場合には、意識的に新調を検討してみてもよいかもしれません。

余談:アクアタッチシリーズはAT883/16が◯

僕が今回購入したPHILIPSのアクアタッチシリーズの2018年10月時点における現行品は、ポップアップトリマー付きの「AT883/16」、そしてポップアップトリマーが省かれた「AT791/16」の2商品。

リリース時期はともに2016年の同世代品ですが、後者は安い価格(実勢価格差2,000円前後)とのトレードオフで「ポップアップトリマー非搭載」「充電/使用時間が『約8時間で満充電。最大40分使用可能』に変更」」となっています。

とくに充電に要する時間がポップアップトリマー付きモデル「AT883/16」比で8倍であることを考えると、これからもしアクアタッチシリーズを購入する場合には「AT883/16」の選択がオススメです。