今日はとうとうGoogle Play Storeで購入したNexus5用のバンパーケースが届く予定(ネットで荷物を追跡してみると、ステータスが”最寄り営業所より配達中”になっています)です。

これを装着したら、もう安心してNexus5を外に持ち出すことが出来ます。

落としたってヘッチャラ!いやぁー、楽しみです♪

で、その話はひとまず置いておいて、昨日Nexus5にカスタムリカバリーを導入しましたので、今回はその手順をまとめていきたいと思います。

なおブートローダーのアンロックやカスタムリカバリーの導入などを行なってしまうと、メーカーの保証は一切効かなくなってしまいます。また作業中にデータが消えたり、最悪の場合Nexus5が起動しなくなってしまう可能性もあります。このような場合も当方では一切の責任を負えませんので、作業を行なう場合は全て作業者ご自身の責任でお願いします。

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カスタムリカバリーって何? 導入するとどんなことが出来るの?

まずはカスタムリカバリーとは何ぞや、というところからまとめてみたいと思います。

Androidでは、OSのアップデートなどを行なう際にはそのOS本体とは別に、OSの書き換えを行なってくれるプログラムが必要になってきますが、これをリカバリープログラムといいます。

このリカバリープログラム自体は元からどのAndroid端末にもインストールされていますが、そのほとんどは携帯電話キャリアや製造メーカーが作成・インストールしたものであり、「正規のアップデート」しか読み込めないように設定されています。

よく分からない人が変に弄って壊してしまわないよう、必要最低限の機能しか搭載していないという感じでしょうか。

ただ「正規のアップデート」しか読み込めないため、rootを取得するためのファイルや有志の方々によって手が加えられたOS(以後”カスタムROM”)はこのプログラムでインストールすることが出来ません。

そこでこういった作業ができるように作られたリカバリープログラムを「カスタムリカバリー」と呼びます。

現在の主流(というかそうすけがよく耳にするもの)は、今回インストールする「TWRP(Team Win Recovery Project)」や「CWM(Clock Work Mod)などです。

これらをインストールすると、通常では導入することのできないプログラムのインストールや、端末内の現時点でのバックアップを取ることが可能となります。

便利です。

事前に準備すること

端末内の必要なデータのバックアップを取る

前回行なったブートローダーのアンロックとは異なり、カスタムリカバリーをインストールする際には端末の初期化等は行なわれません。しかし万が一インストールを失敗してしまった場合などは、端末を初期化しないといけなくなることも考えられます。

そのため、念には念を入れて、作業の前には必要なデータのバックアップを取るようにしましょう。

写真などのデータについてはパソコンやクラウドストレージ上へコピーします。

アプリのデータについては、「Helium」というアプリを使えばroot未取得でもアプリデータのバックアップを作成することが可能なようですので、必要に応じてググってみてください。

adbツールが使用できる環境を整える

今回の作業ではadbコマンドを使用しますので、このコマンドが使える環境(以後”adb環境” )を事前に構築しておく必要があります。

adb環境の構築方法についても以前まとめていますので、そちらを参照ください。

端末のブートローダーをアンロックしておく

前回のブートローダーのアンロック方法でも書きましたが、カスタムリカバリーの導入やrootの取得、そしてカスタムROMの導入と、これら全てブートローダーがアンロックされた端末でしか行なうことができません。なので事前にブートローダーをアンロックしておきましょう。

カスタムリカバリーのイメージファイルを入手

上記(1)~(3)の準備ができたら、まずはカスタムリカバリーのイメージファイルを入手します。

今回そうすけはTWRPをインストールしますので、TWRPのホームページを開きます。

サイトに入ったら、右上の「Get TWRP for your device」をクリックします。

TWRPの入手手順

すると端末名を入力するウィンドウが表示されますので、ここに自分の端末名を入力します。

TWRPの入手手順

今回はNexus5用のTWRPが欲しいので、「Nexus5」と入力し、出てきた項目をクリックします。

TWRPの入手手順

バージョン別にずらっとリストが表示されますので、更新日が一番最新のものを選びましょう。

TWRPの入手手順

次の画面で、下の方にある「Download the newest .img file here」をクリックします。

TWRPの入手手順

すると「10秒後にダウンロード開始(画像は6秒ですが)」的なメッセージが出ますので、少し待つと自動でダウンロードが始まります。

TWRPの入手手順

これでイメージファイルが入手できました。

いよいよカスタムリカバリーをインストール

まずは先ほどダウンロードしたイメージファイルを、adb環境構築の際に出来た「platform-tools」フォルダの中にコピーします。

imgファイルをフォルダへ移動

次にこのフォルダ上でshiftキーを押しながらマウスを右クリックして表示される「コマンドウィンドウをここで開く」をクリックします。

コマンドウィンドウを開く

ここでNexus5のブートローダーを起動(電源を一度切って、ボリュームダウンボタンと電源ボタンを長押し)し、パソコンとUSBケーブルで接続します。

ブートローダーを起動

パソコンに表示されているコマンドプロンプトから次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

fastboot flash recovery “インストールするリカバリーファイルのファイル名”

そうすけの場合は次の通りとなりました。

リカバリーファイルの名前→ openrecovery-twrp-2.6.3.4-hammerhead.img
実際に入力したコマンド→ fastboot flash recovery openrecovery-twrp-2.6.3.4-hammerhead.img

fastbootコマンドを入力

成功すれば、コマンドプロンプト上にこのような表示がされるはずです。

flash成功

次に端末のボリュームダウン(またはアップ)ボタンを数回押して「Recovery mode」を表示させ、電源ボタンで決定します。

リカバリーモードを起動

カスタムリカバリーのインストールが成功していれば、ここでカスタムリカバリーのロゴが表示され・・・

カスタムリカバリーが立ち上がる

カスタムリカバリーが立ち上がります。

カスタムリカバリーが立ち上がる

以上で無事インストール完了です。お疲れさまでした。

ついでにrootも取得しちゃう?

さて、ここからは必要のある方のみの追加作業となります。

というのも、今回インストールした「TWRP」の場合は、これ自体に組み込まれている仕組みを使って、rootの取得も出来てしまうのです。「この後にrootの取得もするつもりだったよ」なんて方は、引き続きお付き合いいただいても良いと思います。ちなみにここでrootを取得しなくても、後から別の手順で取得することももちろん可能です。

ということで、このままrootを取得する場合は「Reboot」をタップします。

Rebootをタップ

「System」をタップします。

Systemをタップ

すると「ユーの端末はマダrootが取得サレテイナイミタイダネ。ユーココでrootも取得シチャウ?」的なメッセージが表示されます。rootを取得したい場合は「Swipe to Install」を左から右へスワイプ、取得しない場合は「Do Not Install」をタップします。今回はrootを取得するので、スワイプします。

スワイプする

それっ!!

スワイプした

この後端末が勝手に再起動されますので、ホーム画面が表示されるまで待ちましょう。

端末が再起動する

無事ホーム画面まで表示されたら、アプリドロワーから「SuperSU」というアプリを探して、起動します。

SuperSUを起動

するといきなり「アップデートを続行しますか?」というメッセージが出てきますので、「続行」をタップします。

続行をタップ

「カスタムリカバリーがあればそれも使えるよ?」なんてメッセージが出ますが、ここは「通常」をタップすれば大丈夫です。

通常をタップ

するとインストール中という表示に変わりますので、このまましばらく待ちます。

しばらく待つ

「端末を再起動してください。」と表示されたら、端末を再起動します。

端末を再起動する

これでrootの取得もできました。

本当にrootが取得できているか確認してみる

rootがきちんと取れているか確認してみましょう。

今回はrootが取れていないと使用できない、そうすけお気に入りの「Titanium Backup」で確認してみます。

「Titanium Backup」を起動してみると、「root権限を確認中…」と出ました。

Titaniumでroot確認

そして「Titanium Backupにスーパーユーザー(全ての権限を持つユーザー)の権限を許可するしますか」というメッセージが表示されますので、「許可」をタップします。

許可をタップ

すると無事にTitanium Backupが起動しました。

Titaniumでroot確認

これで全ての作業が完了しました。本当にお疲れさまでした。

そうすけは思った

こういう知識って自分で実際に試してみないとなかなか覚えられないですけど、そのためにこれまで何度ヒヤヒヤさせられたことか。そうすけの場合は今のところまだカスタムROMの導入にはそこまで興味がないので、とりあえずrootの取得まで出来れば満足しています。

ただいずれはもっともっと詳しくなって、スマホのより便利な活用方法を見いだしていきたいものです。