日本語での問い合わせに対応するガジェットショップについて、私自身が過去に使用しての感想・経験も踏まえて紹介していく 使ってわかった!シリーズ。
第2回目となる当記事では、前回紹介のExpansys(エクスパンシス)と共に日本から利用できる海外ガジェットショップの定番といえる 1ShopMobile.com を紹介していきます。
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記事の目次
1ShopMobile.comの概要
1ShopMobile.comは本社をアメリカに置くガジェットショップ。日本向けの販売拠点は香港に構えています。
商品は拠点を置く香港向けのSIMフリー製品の他、アメリカ、台湾、シンガポールといった幅広いエリア向けの商品を並行輸入品として入荷・販売するケースも。
価格設定は、新製品は発売開始直後だけやや割高。ただし他のショップで同製品の取扱いが始まると、以降は最安値をキープするかのごとく値下がりする傾向が見受けられます。
複数のショップで同じ製品が出揃った状態でなら、多くの場合では価格が最安値となっていることが多いショップです。
一方で配送料はUSD30.00からとやや高めの部類になります。こちらは同時に購入(発送)する商品数が増えれば、その分だけ少しずつ配送料も上乗せされていきます。
商品の取扱期間はやや短め。並行輸入品も含めて取扱いモデルの入れ替わりが激しいこともその理由となりますが、発売直後の商品が数日で販売終了(他のモデルへ置き換え)といったケースもよく見られます。
商品ページと価格表示
商品の価格は米ドル(USD)表示となっており、商品購入時の請求(1ShopMobile.com→クレジットカード会社)も米ドルです。
商品ページに記載されている情報はあまり多くはなく、製品の仕様情報などもかなりあっさりめ。同じ商品ページ内で同製品の別モデルを販売していることも影響していると思われます。
対応周波数などは基本的に商品ページには記載されていません。そのため商品ページに記載されているモデル番号やRAM/ROMサイズを元に、各メーカーの公式サイトで詳細な情報を確認することができる方でないと利用は難しいといえるでしょう。
購入時に1ShopMobile.com宛てに直接支払う代金は、商品の本体代金と配送料。支払い方法はクレジットカード払いのみとなります。
なお1ShopMobile.comではクレジットカード決済の仕組みとして米・Amazon.comの「Amazon Pay(旧Amazon Payment)」を使用。そのため実際に買い物をする際にはクレジットカードの他に、国外Amazonにて作成したAmazonアカウントが必要です。
作成手順は以前別記事にまとめたことがありましたので、よければ参考にしてみてください。
また上記の他、日本の税関にて課せられる輸入消費税の支払いも必要です。
配送業者はヤマト運輸(アメリカから発送の商品はDHL)で、輸入消費税は宅配ドライバーへ現金で支払います。
輸入消費税の具体的な計算方法については、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
買い物や商品に関しての問い合わせ
注文の仕方や取扱い商品の詳細について問い合わせる方法は、主にEメールとオンラインチャットの2つ。
このうちオンラインチャットは日本語担当と英語担当(ただしいずれも現地スタッフ)がおり、希望する担当を選択可能。
それぞれの担当が在席中であればサイト左上のリンクからチャット接続することが可能です。
チャットに関してはその場で情報が確認できる(=回答までにそれほど時間がかからない)他、万が一すぐに確認ができない場合も折り返しEメールにて連絡がもらえます。
この問い合わせ(チャット)は私個人的にも頻度高めで利用していますが、折り返しのEメールも比較的返信は早く、好感が持てるポイントといえます。
取り扱う商品に対しての保証
1ShopMobile.comで購入した商品に対して付帯される保証は、商品を受け取った時点から10日間有効な初期不良保証のみ。それ以降は原則、保証の適用がありません。
価格の安さは非常に魅力的な一方、安い理由のひとつとして保証内容が弱いという点は、利用を検討する際に漏らさず押さえておきたいところです。
最新情報を受け取るには
1ShopMobile.comではメールマガジン等は発行していません。
新商品の入荷、価格の値下げ、その他セールや営業情報についてはTwitterにて、1ShopMobile.comの公式アカウント(@1ShopMobile)が発信しています。
本体価格の値下げ頻度も比較的高く、そういった情報が気になる方はチェックしておくことがオススメです。
押さえておきたいポイント(特徴)
1ShopMobile.comを利用する際のポイントや特徴としてズバリ押さえておきたい要点は以下のとおり。
- 価格は安いが、そのぶん保証内容も薄め
- 取扱いモデルは必ず問い合わせて確認
- 注文時点では購入費用が確定しない
- 注文には国外Amazonアカウントが必要
ここからはそれぞれについて少し詳しく説明していきます。
価格は安いが保証は薄め
発売直後の新製品を除けば、基本的には他所と比較しても価格設定が安い傾向にある1ShopMobile.com。送料はやや高めであるものの、これを加味しても結果最も安いということがよくあります。
ただし一方で商品に付帯する保証は初期不良対応の10日間のみと薄めの内容。
私自身、これまで過去に利用した中で購入した商品に不具合が見られたケースはなく、また問い合わせも日本語で行なえます。が、価格が安い分リスクも高めである点はまず押さえておきたいポイントです。
費用の安さ、それとも購入後もより安心して使えるサポート。どちらを重視するのかを考えて、自分のより望む購入元を選ぶことが大切ですね。
取扱いモデルは要事前確認
基本的には商品ページに対応周波数など、購入時に重要となる情報があまり記載されていません。
そのため、購入前には特に意識して、事前の確認(対応周波数、あるいはどこ向けのモデルなのか)行なうようにしましょう。
また1ShopMobile.comでは本社のあるアメリカ向けの製品も取り扱っていますが、アメリカ向けのSIMフリー機では日本国内でメイン使用されているFDD-LTEのBand1に対応していないものも多くあります。
このあたりも踏まえ、事前の調査・確認は他所よりも必要といえますね。
注文時には購入費用が確定しない
商品ページの表示も、注文後の代金請求(1ShopMobile.com→クレジットカード会社)も米ドルとなっている1ShopMobile.com。
注文を済ませれば米ドルでの請求額は確定するものの、クレジットカード会社へ決済情報が送信されるのは商品発送時点となります。
そのため、注文時から商品発送時までに為替変動があれば、日本円での商品代金・配送料が変わってくることがあります。
また輸入消費税の計算に用いるレートも毎週見直しがされるため、こちらも商品発送までに週をまたげば日本円での金額が変わります。
購入時に計算した費用があくまで”概算”であることは、よりしっかりと頭にいれておきたいところです。
国外Amazonアカウントが必須
代金の支払いはクレジットカード払いとなり、VISAやMaster Cardといった大手のものは使用可能ですが、カードだけあれば注文ができるわけでもありません。
代金の決済および配送先住所の指定にAmazon.comの決済システム「Amazon Pay(旧Amazon Payment)」を利用しているため、注文時にはAmazon.com(国外Amazon)で使えるアカウントが別途必要となります。
ただし逆にアカウントを持っていれば、住所やクレジットカード情報はアカウントに登録しているものを使う(=入力は手間を大幅に省く)ことが可能です。
総評:薦められるのは自ら仕様情報を確認できる中級者以上
日本語での問い合わせに対応し、何より価格設定は他所と比べても全体的に安め。また新製品の入荷時期が早い点は1ShopMobile.comの大きな魅力。ただ一方で保証内容が薄い、利用に国外Amazonのアカウントが必要といった注意点も。
こういった点を踏まえて他所と比べれば、1ShopMobile.comは、過去に個人輸入を行なったことがある中級者以上向けのショップといえるでしょう。
当サイトでは引き続き1ShopMobile.comの商品情報も紹介していきます。ぜひ今回紹介した内容も踏まえた上で、チェックしてみてください。