最近では自分で使用するスマホを購入する際において、内蔵ストレージ(ROM)容量の大きさやSDカードの対応・非対応といった点はそこまで気にならなくなってきました。例えばiPhoneを購入する際は16GBモデルを選択する場合も。
ではなぜかというと、単純にあまり写真などのデータを端末内に溜め込まないということもひとつあるのですが、それ以上に大きいのがクラウドストレージサービスの存在。
無料で使用できるものがいろいろとあり、試してみた中で、現在特に利用頻度が高いのはGoogle DriveとDropboxの2つ。そしてそのうち、よりなくなると困るといえるのがDropboxです。
そんな折、ソースネクスト株式会社からDropbox Pro(3年分)のライセンスをサンプルとして提供いただきました。
そこで今回は私自身がDropboxを愛用する理由、そしてその使い方においてDropbox Proがどういった魅力をもたらしてくれるのかを語っていきます。
SPONSORED LINK
記事の目次
Dropbox Proにすることで何ができる?
まずはじめにDropboxの仕様を簡単にチェックしてみると、現在次の4つのプランが提供されています。
- Basic:無料プラン
- Pro:1,200円/月
- Business:1ユーザーにつき1,500円/月
- Enterprise:詳しくは問い合わせ
前の2つが個人向けプラン、後の2つがチーム向けプランとなっており、今回提供いただいたDropbox Proは個人向けの上位プラン。ちなみに個人向けの2つのプランそれぞれに提供されるサービスを比較してみたのが以下のもの。
項目 | Dropbox Pro | Dropbox Basic |
---|---|---|
容量 | 1TB | 2GB |
共有可能な帯域幅 | 約200GB/日 | 20GB/日 |
紹介によるボーナス容量 | 1GB/紹介 | 500MB/紹介 |
共有管理 |
|
なし |
遠隔削除 | あり | なし |
アドオン機能 | エクステンデッド バージョン履歴 | なし |
個人的に特に魅力に感じるのは【容量】と【共有管理】の部分でしょうか。
容量に関しては、通常Basicプランだと2GBまでのところ、その約500倍となる1TBですからね。ちなみにもともとBasicプランで利用していた際もストレージ容量は結構持っていたほうだと自負しています。どのくらいかというと……。
合計して70GB近くといったところ。無料でこれだけ使わせていただいていました。スマホをたくさん買っている方ならわかるかと思いますが、少し前まではプロモーションとして、スマホ自体にDropboxのボーナスが付属していることが多かったわけで。上の画像でも分かる通り、62GB分はこれらプロモーションによるものです。
ただ実際のところこれだけで手元に残しているデータがすべて収まることもなく、別途外付けHDDを用意して使っていました。またプロモーションは当然ながら永年使えるわけでなく、だいたいが1~2年の有効期限付きとなっています。
そういう意味では有効期限などを変に気にせず、使いたいだけ使えるというこの容量の大きさが個人的には最もメリットを感じられる部分といえます。
また【共有管理】については最近仕事でファイルなどの受け渡しや共有をクラウド経由で行なうことが多く、そんな時にもDropboxが活躍してくれます。
共有で使っているものだと意識せぬうちにファイルサイズ(共有するアイテム数)が多くなりストレージ用容量を圧迫、なんて自体もおきかねないですが、それは1TBという大容量にて解決。加えてProプランでは共有リンクにパスワードや有効期限を設定することが可能となっています。
パスワードを設定することでセキュリティ面においても従来以上に安心して利用ができるほか、有効期限を設定することで要件が済んだ後も余計な心配をせず、ストレージ内を整理することができます。ごちゃごちゃしたままファイルを残しておくの、個人的には好きでないんですよね(キチョウメン
そんな感じで、改めてProプランの追加機能をチェックしてみると、魅力的に感じるものは多いといえます。
Dropboxを愛用する理由
クラウドストレージサービス自体は、現在Dropboxの他にもGoogle Drive、Box、OneDriveといったように利用できる状態にあるものをいくつか確保しています。しかし実際にしっかりと使用しているのはほぼDropboxのみ。
そんな Dropboxを愛用する理由 は大きく3つあります。
OSを問わず公式アプリが用意されている
Dropboxに依存する理由の1つめが OSを問わず公式アプリが用意されている ということ。
日頃から様々なスマホに触れる機会があるわけですが、Android、iOS、Windows 10 MobileといったOSいずれにおいても公式アプリがリリースされている点が大きな使い勝手の良さをもたらしてくれます。
個人的にDropboxの次に利用頻度の高いクラウドストレージサービスはGoogle Driveなのですが、こちらは当記事作成時点においてWindows 10 Mobile用の公式アプリがリリースされておらず、決して万能とまではいかないのですよね。
またDropboxの公式アプリは、アプリ起動時の認証方法として生体認証機能もサポート。これが地味に大きなポイント。
例えば Android 6.0 Marshmallow を搭載したGalaxy S7に関しては指紋認証でのロック解除が可能。
iPhone SEも指紋認証(Touch ID)で同様に。
そしてWindows 10 Mobileを搭載したLumia 950 XLであれば、Windows Helloによる虹彩認証をロック解除に使用することができます。
ここにDropbox Proの1TBという容量が組み合わさると、スマホで撮影した写真、キャプチャ画像、その他もろもろ。何でも片っ端からクラウドに同期させても心配のない状態になってきます。
大丈夫。データ通信容量はたくさん余っていますから(え
1Passwordとの併せ使いがかなーり便利
2つめに挙げる理由は 1Passwordなど他アプリとの併せ使いがかなり便利だから ということ。
インターネット上で多くのサービスを利用する中、それぞれ別のパスワードを設定してセキュリティ性も担保したい。そんな時に便利なアプリが1Passwordですね。こちらもOS問わず利用ができる点で大変重宝しています。
その1Passwordを利用する際、各サービスごとのログイン情報を記録したパスワード保管庫データをDropbox上に保存しておくと、初期設定時の同機をこれでもか!というレベルで簡単に済ませることが可能です。
しかもクラウド上に保管しておけば、どれか一つのデバイスからログイン情報を変更した場合でも、他のデバイスへの同機が簡単。
他にも当ブログのバックアップもWordPressのプラグインを用いて保管していますが、こういったサービスでもデータの保存先としてDropboxだけ個別に指定できるようになっているケースが割りと多く存在しています。
ちなみにこちらもProプランの恩恵である大容量により、さらに気兼ねなく1箇所に集中させてのデータ保管・管理が可能となります。外付けHDDに数百GB単位のデータを別途保管していますが、こちらも今真面目にDropboxへの移行を検討中です。
同期フォルダの個別指定で安心して何でも放り込める
理由の3つめは Dropboxでは同期するフォルダを細かく指定できる から。
現状においてクラウドストレージサービスの弱点といえるのが、PC用アプリにおいては、ローカルストレージ内に容量をさき、同期用のフォルダを作る必要があるということ。
このフォルダがクラウド上とまったく同じに同期されてしまうと、クラウドストレージ自体の容量が大きくとも、パソコンのローカルストレージ容量が大きくなければ、実質クラウド上の容量を使い切れないという大きな制限がかかってしまいます。
しかしDropboxに関していえば、設定画面より同期するフォルダを細かく指定することが可能。
私自身はPCにインストールしたアプリ上では必要最低限のフォルダのみ同期する設定としており、当面使わないけれど残しておきたいデータはすべて、アプリ上では非同期にしています。
そしてこれらを使いたくなった場合はフォルダの同期設定を変更する、あるいはブラウザからDropboxにアクセスしてファイルを個別にダウンロードするといったデータのアーカイブ(書庫)的な使い方をしています。
この使い方に関しても、1TBという容量によって保存できるデータが増えることはもちろん、パスワードや有効期限の設定といったリンク共有の機能強化も相まって、よりアーカイブとしての使い方を加速させることが可能です。
ただこれに関しては唯一、ファイルの同期やダウンロードに時間がかかるという弱点も。外付けHDDなどからデータを取り出すことと比べると、環境を選ばすアクセスできる場所にはあるものの、ファイルサイズによってはアクセスする際に時間がかかるケースがあります。
個人的には手元にある機器の数をできるだけシンプルにしたいこと、場所を選ばず最低限ファイルにアクセスできる状態にしておきたいこと、の2つが大きなポイントとなっています。そのため現在も少しずつクラウドストレージを利用する方向にシフト中。
一方で「自宅に帰って確認できればよい」「ものを問わずデータにアクセスするための時間を短くしたい」なんて方は、この部分に関しては外付けHDDなどを利用したほうがよいかもしれません。
最後に
上で説明したポイント(依存の理由)は、他のクラウドストレージサービスにおいても提供されている場合があります。しかし3つすべてを満たしてくれるサービスは現状Dropboxだけです。そしてこれらの使い方をより加速させてくれるという意味では、Dropbox Proは非常に魅力的といえます。
もちろんその状態を維持するためには、Proプランの利用料(1,200円/月)を支払う必要があるわけですが(汗)
そんな場合において、より安い費用でDropbox Proを利用するために有効といえるのが、今回サンプルを提供いただいたソースネクストが取り扱うPOSA版のDropbox Proパッケージですね。
単純に金額だけで見ても、2年分の料金(税別24,000円)で3年間 Dropbox Proが利用可能。ある程度の長期間、Proプランを利用する見通しのある方にとってはとても魅力の感じられる商品といえます。
ちなみにPOSAとは Point of Salse Activation の略称で、レジを通して支払いを完了した後に湯初めて有効となるプリペイドカードのことを意味します。ソースネクストが昨年12月より取扱いを開始したこの商品は、世界初のPOSA版Dropbox関連商品なのだとか。
正直クラウドストレージはBasicプランの容量2GBだけでも足りるという方、あるいは複数のクラウドストレージを使い分けることにより、無料で数十GB~数百GBの容量を賢く使っている方もおり、使い方は人それぞれ。
ただし今回も触れたように、何よりOSを問わず、超大容量のアーカイブとして利用しやすい点は個人的に感じるDropboxの何よりの魅力。これによって気兼ねなく新しいスマホを試すことができるともいえますね(結局そこかい)。
手間を減らしてシンプルにしつつ、常時環境を選ばずアクセスできるアーカイブを手軽に持ちたい。そんな方はDropbox Proの利用を検討してみてもよいかもしれません。