Xiaomi(シャオミ)のリストバンド型アクティブトラッカー Mi Band の最新モデルである「Mi Band Pulse」を購入しました。今回は外観レビューとファーストインプレッションをまとめておきます。
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パッケージ開封&同梱品チェック
Mi Band シリーズとの出会いはおおよそ1年前。旧モデルにあたる Mi Band を使い始めたことから始まりました。
当初Xiaomiの製品は中国国内のみでの販売となっており、購入も海外より個人輸入するしかない状態でした。ただ今回紹介する Mi Band Pulse は(価格こそ割高ですが)日本国内向けのAmazon(Amazon.co.jp)でもマーケットプレイスを通じて購入することが可能です。
ちなみに中国国内での参考価格(定価)はCNY99.00(約1,800円)。一方Amazon.co.jpでの取り扱い価格は2016年1月3日時点で4,500円(販売元:ilastore-JP)となっており価格こそ3倍近くとかなり割高ですが、それでも元値がかなり安いだけに、抵抗は比較的低めといえるでしょう。
パッケージは非常にしっかりとしたつくりで、フタ裏に緩衝材としてスポンジが貼り付けてあるなどキズなどもつかないように工夫されています。
このハマっているものが Mi Band Pulse 本体です。本体表面に配置された金属のプレートと本体の間にある溝をつかってはめ込まれています。
仕切り板を持ち上げるとはめ込み方がはっきり確認できます。
パッケージに同梱されているのは Mi Band Pulse 本体、充電用の専用ケーブル、装着用のリストバンド x1 、そして説明書。説明書は中国語表記となっています。
外観チェック
こちらが Mi Band Pulse 本体。幅 37 mm x 高さ 13.6 mm とかなり小柄なつくりで、本体の大部分はプラスチック製。装着時に表側にくる面のみ金属製のプレートが装着されており、その下に3つ、通知用のLEDランプが内蔵されています。なおこのサイズながら1度の充電で連続30日程度の使用が可能、かつ振動モーター搭載(バイブによるフィードバックに対応)。また今作では心拍モニターも新たに搭載されています。
裏面中央に配置されているのが心拍モニター。また右側にある2つの金属は充電用の端子です。
付属のリストバンドに装着してみたところ。表側の見た目は旧モデルの Mi Band とほとんど変わりません。
裏面はこのようになります。腕に装着した際、心拍モニターが手首の外側にあたるようになっており、これで心拍数を測定することができます。
ストラップ部分も旧モデルと同様のデザイン。
手首に装着してみたところ。本体サイズも旧モデルとほとんど変わりがなく、Mi Band Pulse 本体も重量はわずか 5.5 g しかありません。そのため装着していて違和感(重さや邪魔な印象)はほとんど感じないといえるでしょう。
内側。リストバンドに設けられたサイズ調整用の穴は全部で8つ。私自身比較的手首は細いほうですが、この穴がまだ5つほど余っています。女性の場合は最もキツく装着してもゆるく感じる可能性はあるかもしれませんが、成人男性であればサイズが合わないといったケースはまずないのではないでしょうか。
従来機(Mi Band)との外観比較
これまで使用してきた 旧モデル・Mi Band とも簡単に比較をしておきます。下の写真は左が Mi Band Pulse、右が Mi Band のもの。パッケージのサイズ(縦 x 幅)は若干ながら Mi Band Pulse のほうが小さいといったところ。
一方で箱の厚さは 旧モデルの半分以下になっています。これは同梱物が異なっている、といったことではなく、パッケージへの収め方が変更されているためです。旧モデルの Mi Band では本体がリストバンドに装着された状態で縦に収納されていましたが、Mi Band Pulse では横に寝かせる形に収納方法が変更され、よりスリムな外箱が使われています。
続いては本体。下の写真は上が Mi Band Pulse、下が Mi Band です。表面に関しては大きな違いは見られません。
一方同じ方向に裏返してみると、心拍モニターの有無はもちろんながら、上下が入れ替わっている(というより充電用端子の配置が変更されている)ことがわかります。
なお充電用ケーブルの形状も変更されています。下の写真は上が Mi Band Pulse に付属していたもの、下が Mi Band に付属していたもの。新しい Mi Band Pulse ではケーブルの形状がフラットケーブル(きしめん などと呼ばれる形状)に変わっていることがわかります。
その他、リストバンドについても外側と内側に設けられている開口のサイズバランスが若干ながら変わっていました。旧モデルの Mi Band では内側の開口のほうがサイズが大きかった(=本体を内側から装着する)のですが、Mi Band Pulse に付属しているものは外側の開口のほうがサイズが大きい(=本体を外側から装着する)ように見えました。
追加された機能とファーストインプレッション
Mi Band Pulse は専用アプリ(Mi Fit)が Android用 および iOS用 の2種類用意されており、使用(連携)要件は Android だと「OSバージョンがAndroid 4.4 KitKat 以降の端末」、iOS だと「OSバージョンが iOS7.0 以上 かつ iPhone 4s 以降の端末」となっています。利用手順(初期設定〜接続方法)に関しては Mi Band のものと変わりませんでしたので、ここでは省略します。
今回は iOS用 のアプリで動作確認を行っていますが、Mi Band Pulse と連携した状態で専用アプリを確認してみると、内容として変わっていたのは設定画面の1箇所のみ。「Heart Rate(心拍数)」の項目が追加されており、ここから心拍数を測定することができるようになっています。
測定実施すると「Mi Band Pulse を手首にしっかり装着し、動かないように」と表示され、5秒のカウントダウンの後に測定が始まります。測定に要する時間はおおよそ10秒ほど。心拍数は運動量や睡眠記録とは異なり、測定実施毎のデータが記録されます。一方現時点においては日別の推移などをグラフで確認することはできません。
最後に気になるバッテリー持ちですが、とりあえず満充電後より5日間使用した時点のバッテリー残量は80%ほど。単純に考えれば25日ほど持つ計算となります。このあたりはもうしばらく使って状況に変化があれば、改めて紹介できればと思います。
とりあえず使い始めてまだ1週間ほどではありますが、装着感やバッテリーの消費具合は旧モデルとほとんど変わりなし。運動量や睡眠記録も途切れる(エラーが出る)ことなく、これまで通り行なえています。心拍モニターも測定手順などはシンプルなので、ものとしてはかなり満足といったところです。
欲をいえば、心拍数の測定はリアルタイムとまではいかずとも、1日の中で定期で数回自動測定→グラフで後から確認可能であるとよりよかったかな、という感じでしょうか。またアプリが英語表記(Andoridの場合は中国語表記の場合もあったような)なので、今後多言語に対応してくれるとなおうれしい(人にも勧めやすい)といった具合です。
とはいえ、こういった基本的な運動量・睡眠内容といったデータがきちんと記録でき、かつ他社製品と比較しても充電の煩わしさが大幅に軽減されている製品が10,000円を大きく切る価格で購入できる、ということはかなり魅力的だと思います。日々の活動記録をなるべく低予算ではじめてみたいといった方にはもちろん、使用することの煩わしさ(邪魔になる、充電頻度が高い)がよりないアクティブトラッカーを探しているといった方にもかなりオススメできる製品といえるでしょう。