7月31日(金)に東京で開催された Sony「Xperia Z4 Tablet タッチ&トライ」アンバサダーミーティングに参加してきました。この記事では、「世界最薄・最軽量を実現した Xperia Z4 Tablet のメカ設計」について、当日開発担当者から語られた内容を紹介します。
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Xpeiraのタブレットシリーズにおいて毎回大きな特徴となっているのが同インチクラスのディスプレイを搭載するモバイルデータ通信対応タブレットの中で 世界最薄、最軽量 を誇るメカ設計。10インチという大型サイズのタブレットは家で使用されることが多くなりがちですが、今作では カバンに入れて持ち歩いて欲しい という強い思いでさらなる進化を遂げています。
前々作となる Xperia Tablet Z、前作となる Xperia Z2 Tablet ともに当時の世界最薄最軽量を誇るモデルとなっていましたが、この流れはもちろん今回もきっちり踏襲。ディスプレイサイズを変えることなく、重量を約40g、厚さを0.3mm削ることに成功し、10インチサイズのディスプレイを搭載しつつも念願の300g台という驚異的な軽さを実現しています。
端末の構造については、前々作の Xperia Tablet Z より中身に強度部材を用いず、部品の組み合わせ方を工夫することで強度を確保。また Xperia Z2 Tablet ではインサート成形と呼ばれる組み立て方を採用することで側面と底面を一体化。今回のXperia Z4 Tabletでも同じ手法が用いられおり、これによって強度を維持しつつ軽さを実現しています。
本体の重量に関しては、Xperia Tablet Z → Xperia Z2 Tablet で50g以上の軽量化に成功したものの、展示の場などで実機を持って軽さを体感してもらった際にわかってもらえなかった(Xperia Tablet Z と Xperia Z2 Tabletを勘違いされた)経験があり、今回は300g台という数値をかなり意識していたようです。
しかし 軽くなった、使いづらくなった では意味がないので、使いやすさを維持しつつ、いかに300g台の重量を実現するか。そこが大きな課題に。
結論として、防水性と組み立てた時の剛性に必要な糊幅はそのまま残しつつ、Xperia Z2 Tabletの開発後に検証して無くても問題ないとわかった部品の削除、内部の部品配置変更にて対応することに。通常ベゼル部分は部品を詰め込む側からするとおいしい(利用したい)部分ですが、そこの面積を削り、なおかつディスプレイサイズの維持と軽量化、薄型化をすべて実現してしまったあたりにかなりの努力とこだわりの強さが感じられます。
最後に
前作の Xperia Z2 Tablet からディスプレイサイズはそのままに性能は向上。でもさらに薄く、さらに軽く。ユーザーとしては「新しい機種が出るたびに進化して当たり前」と思ってしまいがちですが、実際に開発している方から話を聞くと、端末の中に詰まっている工夫と試行錯誤が感じられますね。1年後の次回作も四度 世界最薄・最軽量 となるのか、今から楽しみに待ちたいと思います。
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