格安スマホ アンバサダーとして、楽天モバイルのモニター企画に参加しています。この企画では楽天モバイルが提供しているMVNOサービスと端末のレビューを実際にモニターすることを条件として、楽天モバイル通話SIM3.1GBプランが1年間無料で利用でき、かつモニター期間終了後はモニター端末をそのままいただくことができるというものです(ユニバーサル料金2.16円、通話料、その他オプションサービスの料金はモニター者本人負担です)。
今回そのモニター機としてHuaweiの honor 6 Plus を提供いただきましたので、開封の儀、外観レビュー、初期状態での中身、およびファーストインプレッションをお届けします。
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記事の目次
技術仕様の確認
まずはじめに、honor 6 Plusの技術仕様を整理・確認しておきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 高さ 約 150.0 ✕ 幅 75.7 ✕ 厚さ 7.5 mm |
重量 | 約 165 g |
OS | Android 4.4 KitKat / Emotion UI 3.0 |
CPU | HiSilicon Kirin 925 Octa-Core(1.8GHz Quad-Core + 1.3GHz Quad-Core |
メモリ | RAM 3GB / ROM 32GB |
バッテリー | 3,600 mAh |
ディスプレイ | 5.5インチ Full HD(1,920×1,080)IPS-NEOディスプレイ |
カメラ | リアカメラ:800万画素 ダブルレンズカメラ フロントカメラ:800万画素 |
通信方式 |
FDD-LTE:Band 1/3/7 Wi-fi:802.11 a/b/g/n |
その他 |
SIMカード:Micro SIM + Nano SIM ※Nano SIMスロットとSDカードスロットは兼用のため、同時利用は不可 |
honor 6 Plusは2014年12月に中国・Huawei(ファーウェイ)が発表した同社のフラッグシップモデル。発表時のスローガンとして ”Not Just Bigger(大きいだけではない)” といったものが掲げられており、これはAppleのiPhone 6/6 Plusのキャッチフレーズであった ”大きさ以上に大きく進化” に対向するものとして説明されており、iPhoneを強くい意識した製品となっていることが分かります。
最大の特徴とも言えるのは背面に搭載したダブルレンズカメラ。2つのカメラを用いてステレオ方式で被写体情報を補足することで、f/0.95〜16の範囲のデジタル絞りを実現。一眼レフ並みのボケ味ある写真撮影を可能としています。その他2つのカメラで取得した情報を合成することで最大1,300万画素の撮影に対応。また撮影後のりフォーカス(再ピント合わせ)も可能です。
OSバージョンはAndroid 4.4 KitKatと現行における一つ前のバージョンとなっており、そこにHuawei独自のユーザーインターフェース Emotion UI 3.0を搭載。同社のAscend Mate7にあったようなスクリーンショットの共有機能、モーションコントロール機能、フローティングボタンなど、ユーザビリティをより意識したソフトウェア設計になっています。
CPUはHuawei傘下のHiSilicon(ハイシリコン)製 Kirin 925 Octa-Core。その他、RAMはLPDDR3規格で容量が3GB、ROMは容量が32GB、そしてSDカードも利用可能となっています。
対応している周波数の種類は比較的少なく、日本国内ではFDD-LTEのBand1/3、3Gでは800/900/2100MHzが利用可能。主にNTTドコモ(およびそのMVNO)とソフトバンクのSIMであればそれなりに使える構成です。ただしNTTドコモに関しては山間部や地方エリアで展開されているFOMAプラスエリアに対応しており、どちらかといえばより広い範囲でしっかり使うことができそうです。
なお同機種の日本国内での取扱いについては楽天モバイルが独占契約を行なっており、本体価格は税抜45,800円(8%の消費税率で税込49,464円)となっています。
開封&同梱物確認
こちらが honor 6 Plus のパッケージ。水色に近い、さわやかな青色に honor の銀色の文字が映えます。
パッケージ表面をよく見てみると、銀色の文字の上にうっすら HONOR とデザインされていることが分かります。
フタを開けると honor 6 Plus が現れました。
honor 6 Plus 本体の他、同梱物としてUSBケーブル、充電アダプター、説明書・保証書類、SIMピン、そして保護フィルム(液晶ディスプレイ用x1、背面パネル用x1)が入っています。保護フィルムはかなりキツ目(際まで万遍なく覆ってくれる)のサイズ感で、非常によいです。
外観レビュー
こちらがhonor 6 Plus。端末カラーはWhite、Black、Goldの3色がありますが、今回選択したのBlackです。
ディスプレイ上部にはフロントカメラや受話口。フロントカメラの左横には通知ランプも配置。
ホームボタンや戻るボタンはディスプレイ上に表示されるオンスクリーンキーとなっており、ディスプレイ下に物理キーはありません。
側面をぐるりと見ていきます。端末上面にはイヤフォンジャック。
右の側面にはボリュームキー、電源キー。そしてDual SIMスロットを配置。
Dual SIMスロットは上のほうがNano SIMとmicroSDカード兼用のものとなっています。下の方はMicro SIM用です。
下面にはMicroUSBコネクタ。
また左の側面には何もありません。
フレームの材質は金属になっており、非常に高級感があります。
背面。バックパネルはガラス製で、こちらも高級さのある印象。
ダブルレンズカメラは背面上部に並行(横)に配置されています。その横にはLEDフラッシュライト。
背面中央には honor の文字。
下側にはスピーカーが配置されています。
バックパネルは6層の複合加工によって実現したスターダスト模様が採用されており、光を当てるとキラキラと反射します。またガラスはGorillaガラス3を用いることで強度を持たせるとともに、指紋防止コーティングにより指ざわりも滑らかという贅沢な仕上がりに。
光を当てながらよくよく見てみると、細かい四角がキラキラ光って見えます。
ディスプレイサイズが5.5インチということで、現行機種の中でもサイズは大きめになっています。ですがディスプレイの左右が狭額縁なデザインとなっていることから、手にとって見た時には思った以上に大きさを感じません。
しっかりとした ”手に持っている” という質感も感じられ、この端末が50,000円以下で買えるというのはかなり魅力的でしょう。
端末の中身
続いて初期状態での端末の中身を確認していきます。
ホーム画面
ホーム画面のページ数は4枚。Emotion UIを搭載したHuawei製端末の特徴といえば、アプリドロワーがなく、ホーム画面自体がその機能を持っているという点です。ウィジェットの配置は可能ですが、これを設置しない場合の見た目はiPhoneのホーム画面とかなり近くなるといえます。
ホーム画面にはいくつかフォルダが配置されており、こちらの中身はすべて楽天サービスに関連するアプリでした。ただしこれらのアプリはいずれもアンインストールすることが可能で、キャリア製のプリインストールアプリとは勝手が異なります。
通知領域とショートカット(各種設定・機能のトグルスイッチ)もEmotion UIにより独自のデザインに。ショートカットの各アイコンは自分で自由に配置を変更することが可能なため、よく使うものを上に持ってくる、といった整理ももちろんできます。
設定画面
設定画面はよく使われる項目だけを表示、またはすべての設定項目を表示、の2画面で切り替えることができます。
前述のとおりEmotion UIには独自機能も多く搭載されているため、すべての項目を表示してみると、一般的なAndroid端末と比べて項目数はかなり多めになっています。逆にいえばそれだけ細かく、使いやすいように設定ができるともいえます。
メモリ(RAM/ROM)の空き容量
次に初期状態におけるメモリ(RAM/ROM)の空き容量を確認。
RAM容量は3GBですが、初期状態における空きは約1.9GB。前述の楽天サービス系アプリが沢山入っていてもこの状態ですので、空き容量はかなり多めといえます。
続いてROM。ROMは32GBの容量に対して、空きが約25GBとなっていました。こちらも写真や音楽をかなり貯めこまない限りは十分な空きといえるでしょう。またmicroSDカードに対応していることから、こういったデータは移してしまえばさらに快適に使用できそうです。
ソフトウェアバージョン
OSバージョンは Android 4.4.2 KitKat。使用開始から今現在まで、ソフトウェアのアップデートは特に降ってきていません。
ベンチマークスコア
端末の性能の目安として、ベンチマークスコアも測定してみました。今回は AnTuTu Benchmark、Geekbench 3、3DMarks(Ice Storm Unlimited)の3つのアプリを用いて、それぞれ5回ずつ測定しています。
AnTuTu Benchmark
まずはAnTuTu Benchmarkの測定結果。honor 6 Plusに搭載されているCPU(Hisilcon Kirin 925)は64bitでの演算処理に非対応となっており、ここでの測定結果は32bitモードでのものです。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
UX | マルチタスク | 6,395 | 6,297 | 6,301 | 6,248 | 6,226 | 6,293 |
Dalvik | 2,031 | 2,113 | 2,228 | 2,100 | 2,095 | 2,113 | |
CPU | 整数演算 | 5,520 | 5,260 | 5,464 | 5,828 | 5,614 | 5,537 |
浮動小数点演算 | 4,842 | 4,653 | 4,834 | 5,028 | 4,968 | 4,865 | |
Single-thread integer | 2,232 | 2,244 | 2,242 | 2,234 | 2,243 | 2,239 | |
Singe-thread float-point | 2,095 | 2,109 | 2,095 | 2,110 | 2,095 | 2,100 | |
RAM | RAM演算能力 | 3,191 | 3,122 | 3,158 | 3,375 | 3,219 | 3,213 |
RAM速度 | 2,432 | 2,305 | 2,432 | 2,436 | 2,453 | 2,411 | |
GPU | 2Dグラフィックス | 1,650 | 1,650 | 1,648 | 1,647 | 1,649 | 1,648 |
3Dグラフィックス | 10,728 | 10,682 | 10,721 | 10,759 | 10,657 | 10,709 | |
IO | ストレージのI/O | 2,277 | 2,205 | 2,265 | 2,029 | 2,014 | 2,158 |
データベースのI/O | 670 | 670 | 675 | 675 | 675 | 673 | |
TOTALスコア | 44,063 | 43,310 | 44,063 | 44,469 | 43,908 | 43,962 |
5回測定してのTOTALスコア平均は43,962となりました。現行における最新モデルのひとつであるauのXperia Z4 SOV21でも45,000ほどでしたので、それを考えればhonor 6 Plusの処理性能はかなりパワフルといえそうです。
Geekbench 3
続いてGeekbench 3での測定結果。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Single-Core Score | Total | 907 | 912 | 915 | 908 | 908 | 910 |
Integer | 980 | 1,010 | 1,004 | 1,004 | 1,004 | 1,000 | |
Floating Point | 845 | 834 | 843 | 832 | 830 | 836 | |
Memory | 885 | 876 | 884 | 869 | 876 | 878 | |
Multi-Core Score | Total | 3,322 | 3,319 | 3,291 | 3,332 | 3,327 | 3,318 |
Integer | 3,920 | 4,088 | 4,058 | 4,047 | 4,011 | 4,024 | |
Floating Point | 3,854 | 3,677 | 3,637 | 3,747 | 3,771 | 3,737 | |
Memory | 1,066 | 1,065 | 1,067 | 1,076 | 1,071 | 1,069 |
Single-Coreでの平均スコアが910、Multi-Coreでの平均スコアが3,318となりました。こちらは先ほど同様にXperia Z4と比較してみるとやや低めの数値となっていますが、CPUの動作周波数が異なる(honor 6 Plusのほうが低い)ことを考えると妥当な結果といえそうです。
3DMarks
最後に3DMarksで3Dグラフィック描写力を中心とした性能をチェック。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
Score | 13,608 | 13,627 | 13,608 | 13,742 | 13,568 | 13,630 |
Graphics Score | 14,436 | 14,473 | 14,376 | 14,591 | 14,378 | 14,450 |
Physics Score | 11,332 | 11,313 | 11,465 | 11,418 | 11,332 | 11,372 |
Graphics Test 1 (FPS) |
86.5 | 89.7 | 88.6 | 87.6 | 88.5 | 88.1 |
Graphics Test 2 (FPS) |
49.2 | 48.5 | 48.3 | 49.7 | 48.3 | 48.8 |
Physics Test (FPS) |
36.0 | 35.9 | 36.4 | 36.2 | 36.0 | 36.1 |
5回測定しての平均は13,630。こちらに関してはXperia Z4と比較すると6割程度のスコアとなっています。詳細に見てみるとPhysics Score(物理シミュレーション)ではいずれもXperia Z4を上回っているものの、Graphics Score(グラフィックス)でそれ以上に大きく下回っている(というか、正しい表現としてはXperia Z4が大きく上回っている)ことで、総合的な点数が押し下がっている感じです。
触ってみて感じたこと
まずはじめに手にとって見て感じたのが意外なまでの”しっかり”とした質感。本体価格が税込でも50,000円以下ということで正直そこまで期待していなかったのですが、印象としてもっと高くても十分おかしくない仕上がりです。
また動作面に関しても非常にスムーズ。初期設定中に色々と触っていても、いずれもヌルヌルと快適に動きます。さらに以前Acsend Mate7を使っていて便利と感じた多くの機能がそのまま使えるというのも個人的には評価の高い一因です。特に左右が狭額縁とはいえ、それでも端末サイズは大きいものの、モーションコントロールやフローティングボタンを活用することで片手での操作もそれなりに行なうことができます。
独自UIの場合、ものによってクセがある点は人によって使いやすさに大きく影響してきますが、少なくともhonor 6 Plusに関してはユーザビリティを強く意識した設計になっていると感じます。ホーム画面などはサードパーティ製のアプリ(Nova Launcherなど)をインストールすれば一般的なAndroid端末と同様に使用することも可能で、そういった点も含めて、繰り返しになりますが個人的な評価は現状でかなり高いといえるでしょう。
最後に
初期設定を終えてからちょこちょこと使っていますが、現状においてはかなり満足して使える端末となっています。今後も引き続き使用して、その中で感じたことはちょこちょこ報告していければと思います。
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