TCLコミュニケーションが展開するブランド Alcatel Onetouchの最新スマートフォン Alcatel Onetouch idol3を入手しました。今回はソフトウェアなど、端末の中身を確認していきます。
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記事の目次
ホーム画面
初期状態でのホームは2画面構成。基本的にいくつかのアプリとフォルダが配置されているだけでのシンプルなつくり。アイコンに関してはAlcatel Onetouch独自と思われるデザインが提供されているものも見られます。
しいていえば、ホーム画面に初期配置されているアプリの数はかなり多い印象です。フォルダで整理されているものもあり、また連絡先などは2つ(ドック上とフォルダ内に)配置されていたり。
通知エリア&トグルスイッチ
通知エリアおよびトグルスイッチのデザインはAndroid 5.0 Lollipopのベースデザインをそのまま踏襲しています。トグルに関してはEmergency calls only(緊急連絡のみ)やReversible(反転)といった独自の内容も見られます。
ロック画面
ロック画面もAndroid 5.0 Lollipopのベースデザインにややカスタマイズを加えたデザインに。画面下に5つのアプリアイコンが配置されており、(ロック解除方法をスワイプにしている場合は)各アイコンを上にスワイプすることでロック解除とともに即そのアプリを起動することができます。
アプリドロワー
アプリドロワーに配置されていたプリインストールアプリの数は50個。こちらもドロワー自体のデザインなどはAndroid 5.0 Lollipopのものがそのまま利用されています。
設定画面
設定画面に関してもAndroid 5.0 Lollipopのベースデザインをそのまま踏襲。なおAlcatel Onetouch idol3では初期状態においては日本語ロケールが選択できず、MoreLocale2などで追加して上げる必要がありますが、追加後も一部は英語表記のままとなります。
メモリ(RAM/ROM)の空き容量
Alcatel Onetouch idol3のメモリ容量はRAM2GB、ROM16GBとなっています。これを元に初期状態でのそれぞれの空き容量を確認。
まずこちらがRAMの使用状況。
全体で2GBの容量に対して1.1GBの空きとなっています。プリインストールアプリが多い印象でしたが、常駐系のものは少ないのか、意外と空き容量は多いように感じます。
続いてROMの使用状況。
16GBのうちユーザーが使える容量が約11GB。そして実際の空き容量は約10GBとなっています。ROMに関してもかなり空き容量に余裕が感じられ、無駄なものが変に入っていない印象です。
OSバージョン
初期状態でのOSバージョンは Android 5.0.2 Lollipop。初期設定後にシステムアップデートが降ってきましたが、OSバージョンに変更はありませんでした。
ロケールの日本語化
前述のとおり、Alcatel Onetouch idol3は初期状態では日本語ロケールが選択できないため、あとから日本語ロケールを追加する必要があります。なお追加方法としてはMoreLocale2を用いれば Galaxy Note4 SM-N910U と同じ手順で対応することが可能です。
日本語ロケールを追加してあげると、Google Play Storeなどの文字フォントも変わります。
ベンチマークスコア
最後は恒例のベンチマークスコア測定。従来通り、AnTuTu Benchmark、Geekbench 3、3D Marks(Ice Storm Unlimited)、Quadrantの4つで計測しています。
AnTuTu Benchmark
Alcatel Onetouch idol3に搭載されているSnapdragon 615は64bitでの処理に対応していることから、ここでは64bitモード、32bitモードの2つで測定を実施。
64bitモードでのスコアが33,431。一方32bitモードでのスコアが30,782となりました。コア数はOcta-Coreと多いですが、個々のクロック周波数、あるいはRAMやROMの容量といった点も含めると、性能的には1世代前のフラッグシップモデルよりやや低いといった具合になっています。
Geekbench 3
続いてGeekbench 3にてCPUまわりの性能を測定。
シングルコアで660。マルチコアで2501という結果に。シングルコアでは2世代前のフラッグシップモデルと同等のスコア(妥当)、一方マイチコアでは1世代前のフラッグシップに近い数値を叩きだしています。
3D Marks
次は3D Marks(Ice Storm Unlimited)でグラフィック描写まわりを中心に測定。
スコアは7,742とかなり低めに出ました。最近のフラッグシップモデルでは20,000点台が出るのも珍しくないことからも、グラフィック描写に関してはあまり得意ではない、ということがわかります。
Quadrant
最後はQuadrant。
スコアは20,984という結果に。1世代前かつRAMとROM容量が同じであるHTC One M8の結果と比較してみると、3D描写に関してはほとんど差がないものの、CPU、Memory、I/O(入出力)、2Dに関してはかなりの差が。特にMemoryとI/Oに関しては2〜3倍の差がついているところが結果の差(10,000近い差)につながっています。
最後に
ということで、Alcatel Onetouch idol3の中身についてでした。
インターフェースのデザインが比較的素のAndroidに近いところ、プリインストールアプリの数の割にはメモリーを圧迫していないところは比較的好印象に思います。一方、低クロック周波数+Octa-Coreという構成のSnapdragon 615の動作は非常に気になるところ。おそらく日常使いにおいてストレスを感じるレベルにはないと思いますが、そういった点はまた使いながら確認していくことにします。