Samsung Galaxy Z Flip3 5G(SM-F711B)

Samsung「Galaxy Z Flip3 5G(SM-F711B)」について、国内4キャリアのSIMを用いた通信機能の動作確認結果をまとめておきます。

結論として、2021年9月現在、国内4キャリア(NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク/楽天モバイル)すべての5Gネットワークに接続できています。

一部を除き、4G通信でのCA(キャリアアグリゲーション)やVoLTE(ボルテ)、テザリングも利用可能です。

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はじめに:国際版について

国際版(SM-F711B)の特長

Galaxy Z Flip3 5Gのうち、型番が「SM-F711B」のものは、世界の広域に投入されている“国際版(グローバルモデル)”です。

ぼく自身が購入し、この記事での検証に用いたものは、海外通販サイトETOREN(イートレン)で販売されているシンガポール仕向けの製品です。

他地域向けの別モデルと異なる、特筆すべきポイントはeSIMを内蔵していること。nanoSIMサイズの物理SIMカードスロットを1つ備えることに加えてeSIMも内蔵。2つの回線で同時に音声着信の待ち受けが可能な“Dual SIMモデル”です。

国際版(SM-F711B)の対応周波数

Galaxy Z Flip3 5G(型番:SM-F711B)に実装されている通信方式と周波数帯は次のとおり。内容は実機でServiceModeから確認したものです。

Galaxy Z Flip3 5G(SM-F711B)に実装されている通信方式・周波数帯
世代 分類・規格 対応する周波数帯
5G FR1 n1
n3
n5
n7
n8
n20
n28
n38
n40
n41
n66
n77
n78
FR2
4G FDD-LTE Band 1
Band 2
Band 3
Band 4
Band 5
Band 7
Band 8
Band 12
Band 13
Band 17
Band 18
Band 19
Band 20
Band 25
Band 26
Band 28
Band 32
Band 66
TD-LTE Band 38
Band 39
Band 40
Band 41
3G WCDMA Band 1
Band 2
Band 4
Band 5
Band 8
CDMA2000
TD-SCDMA
2G GSM Band 2
Band 3
Band 5
Band 8

上記から読み取るかぎり、日本国内の4キャリア(NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク/楽天モバイル)で5Gおよび4G通信が利用可能。このうち2キャリア(NTTドコモ/ソフトバンク)では3G通信も利用できる内容です。

通信の動作確認結果

4キャリアの結果まとめ

4キャリアのSIMを用いて検証した、Galaxy Z Flip3 5G(型番:SM-F711B)の通信関連機能の利用可否をまとめておきます。

ドコモ au SB 楽天
5G通信
4G通信
VoLTE ×
SMS
テザリング

2021年9月現在、国内4キャリア(NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク/楽天モバイル)すべての5Gネットワークに接続できることを確認しました。

各キャリアとも、5G対応プランで契約したSIMカードを挿し込み、設定画面からAPN情報を選択するだけでOKでした。ServiceModeからの特別な操作(設定変更など)も不要です。

各キャリアごとの結果

ここからは、2021年9月時点での各キャリアごとの動作確認の結果です。

NTTドコモ

NTTドコモの回線では「5G通信」「4G通信」「VoLTE」「SMS」「テザリング」いずれも、とくに問題なく利用できています。

上記は5Gプランで契約中のSIMカード、公式サイトで案内されているAPN情報「spmode.ne.jp」を用いて確認した内容です。

「spmode.ne.jp」のAPN情報は初期登録済みであり、NTTドコモのSIMカードを挿すと自動で表示されます(手入力不要)。

モバイルネットワークの設定画面にはVoLTE機能のスイッチ(オン/オフ切り替え)が出現します。VoLTEが有効な状態では、アンテナピクトの横に「VoLTE」の文字が表示されます。

au(KDDI)

au(KDDI)の回線でも「5G通信」「4G通信」「VoLTE」「SMS」「テザリング」いずれも、とくに問題なく利用できています。

上記は5G対応スマホ(Galaxy Z Fold2 5G SCG05)購入時に付いてきたSIMカード、および「LTE NET(unod.au-net.ne.jp)」のAPNを用いて確認した内容です。なお“5G用のAPN”として案内されている「5G NET(uad5gn.au-net.ne.jp)」でも5G通信が利用できています。

「LTE NET」のAPN情報は初期登録済み(手入力不要)。「5G NET」は初期登録されておらず、手入力が必要です。

モバイルネットワークの設定画面にはVoLTE機能のスイッチ(オン/オフ切り替え)が出現します。なおVoLTEが有効な状態でも、アンテナピクトの横に「VoLTE」マークは表示されません。

ソフトバンク

ソフトバンクの回線では「5G通信」「4G通信」「SMS」「テザリング」が問題なく利用できています。「VoLTE」のみ利用不可です。

上記は5G対応の“他社製品でも使えるSIMカード”「USIMカード (F)」、および公式サイトで案内されているAPN情報「plus.4g」を用いて確認した内容です。

「plus.4g」のAPN情報は初期登録済みであり、ソフトバンクのSIMカードを挿すと自動で表示されます(手入力不要)。

他3社とは異なり、モバイルネットワークの設定画面にはVoLTE機能のスイッチがありません。VoLTE用のAPN情報を手入力で追加しても、VoLTEは利用できませんでした。

楽天モバイル

楽天モバイルの回線では「5G通信」「4G通信」「VoLTE」「SMS」「テザリング」いずれも、とくに問題なく利用できています。

上記は5Gプランで契約しているeSIM、公式サイトで案内されているAPN情報「rakuten.jp」を用いて確認した内容です。

「Rakuten Internet」のAPN情報は初期登録済み。eSIMをインストールすると自動で表示されます(手入力不要)。

モバイルネットワークの設定画面にはVoLTE機能のスイッチ(オン/オフ切り替え)が出現します。なおVoLTEが有効な状態でも、アンテナピクトの横に「VoLTE」マークは表示されません。

まとめ

最後にあらためて、日本国内4キャリアのSIMで確認した、Galaxy Z Flip3 5G(型番:SM-F711B)の通信関連機能の動作確認結果をまとめておきます。

ドコモ au SB 楽天
5G通信
4G通信
VoLTE ×
SMS
テザリング

日本国内向けのキャリアモデル(NTTドコモ「Galaxy Z Flip3 5G SC-54B」/au「Galaxy Z Flip3 5G SCG12)」には、おサイフケータイ対応および技適マーク付きという魅力があります。

また海外通販サイトなどで購入できる香港・台湾仕向けの製品(型番が「SM-F7110」のもの)にも、グローバル版と同じく、ROM容量が2種類(128GB/256GB)から選べるという特長があります。

これらの違いを理解し、それでも“eSIM搭載(Dual SIMモデル)”への関心が強いのであれば、(リージョンロックに注意しつつ)型番が「SM-F711B」のグローバルモデルの入手を検討してみてもよいかもしれません。

ちなみに“海外モデルならでは”(=国内モデルとできるだけ異なる)の切り口で選ぶのであれば、本体カラーがLavender(ラベンダー)かGreen(グリーン)のROM256GB搭載品(いずれも日本では販売なし)がオススメです。