2017年12月に購入したラップトップパソコン「VAIO S11(2017年モデル)」。
このPC本体とあわせてセット購入していたSIMカード「VAIOオリジナルデータ通信SIM」の高速データ通信容量を使い切ったため、かねてから「使い切った後はコレ!」と決めていた、UQモバイルのデータ通信専用SIMで使ってみることに。
この記事ではVAIO S11(2017年モデル)にUQモバイルのSIMカードを挿して使うための設定方法やポイントを紹介します。
SPONSORED LINK
記事の目次
契約したSIMカードの内容
UQモバイルで新たに契約したのはデータ高速プラン(データ通信専用)用のmicroSIMカード。SIMフリーモデルのVAIO S11に搭載されたSIMカードスロットの種類はmicroSIMであり、それに合わせたサイズ選びです。
▼「VAIO S11専用SIM」の想定なのでmicroSIMを選択
余談ですが、UQモバイルのSIMカード以外にもau系回線として「BIGLOBEモバイル(タイプA)」も契約中。こちらは音声通話機能付きのマルチSIMですが、この音声通話機能付きのマルチSIMでもVAIO S11(2017年モデル)ならデータ通信が利用できることを確認済みです。
VAIO S11だけでなく“スマホやタブレットなど他デバイスも含めて使い回す”前提のSIMカード発行であれば「音声通話機能付きプラン」「マルチSIM」「nanoSIM+サイズ変換アダプター」といった合わせ方も候補として検討してみるとよいかもしれません。
UQモバイルで使うための設定方法
UQモバイルのSIMカードをVAIO S11(2017年モデル)で使う準備として「SIMカードの差し替え」「APN情報の登録」が必要です。
SIMカードを差し替える
まずはVAIO S11(2017年モデル)のSIMカードスロットに挿れるSIMカードを変更します。
▼底面奥側のキャップを開けてSIMカードを差し替える
APN情報を登録する
SIMカードを差し替えたら、VAIO S11(2017年モデル)にUQモバイルが案内しているAPN情報を登録しましょう。
- Windowsの【スタートメニュー】を開く
- 【設定】を開く
- 【ネットワークとインターネット】を開く
- 【携帯電話】を選ぶ
モバイルデータ通信の設定画面が表示できたら【詳細オプション】よりUQモバイルのAPN情報を新規で登録していきます。以降の手順は画像付きで紹介。
▼【詳細オプション】を選ぶ
▼【APNを追加します】の欄をクリック
▼APN情報の登録画面。スマホに設定するのと同じように指定された情報を入力していく
参考までに2018年7月4日(水)現在、UQモバイルが案内しているAPN情報は以下のとおり。
項目 | 入力内容 |
---|---|
プロファイル名 | 任意で設定(例:uqmobile.jp) |
APN | uqmobile.jp |
ユーザー名 | uq@uqmobile.jp |
パスワード | uq |
サインイン情報の種類 (認証タイプ) |
CHAP |
IPの種類 | IPv4v6 |
6つの項目を入力し終えたら一番下にある【保存】をクリック。APN情報の登録を完了します。
▼保存できるとその旨メッセージが出る
このあとひとつ前の画面に戻ると、入力したプロファイル名(ここでは「UQモバイル」)の下に「アクティブ化済み」と表示されます。これが新規登録したAPN情報がすでに適用されている証です。
▼「アクティブ化済み」と出ていれば既にAPN情報が有効になっている
もし「アクティブ化」以外の表示が出ている場合は、新規登録したAPN情報をクリックし【適用する】を選択。これでアクティブ化(有効化)できます。
「APN情報が正しく入力できている」「アクティブ化できている」場合にはモバイルデータ通信がすでに使える状態になっているはず。さらにひとつ前の画面に戻り「au(LTE)」の下に「接続済み」と出ていれば設定完了です。
▼「接続済み」と出ていれば設定完了
「切断済み」と表示される場合には登録したAPN情報の内容に誤りがある、APN情報が適用(有効化)できていないといった原因が考えられます。それぞれ誤りや設定漏れがないか、再度確認してみてください。
UQモバイルを選ぶ理由
VAIO S11(2017年モデル)とセットで購入できる「VAIOオリジナルデータ通信SIM」はNTTドコモのネットワークを使ったもの。これはつまり“相性がもっともよいのはNTTドコモ系の回線”とも受け取れるわけですが、なぜUQモバイルのSIMカードを選んだのか。
UQモバイルのSIMカードを選んだ理由は「通信速度が優れている」「月額料金が安い」「対応する周波数帯が幅広い」「通信速度の切り替えが可能」の4点です。
通信速度が優れている
まずは数多く存在しているMVNO(仮想移動体通信事業者)の中でもデータ通信の実効速度が優れていること。
参考までに4G(LTE)接続時におこなったスピードテストの結果が以下。測定にはSpeedtest.netを利用。測定場所は仙台市内、測定時刻は土曜日の朝8時30分ごろです。
▼下りで40Mbps超え
上り速度は控えめな印象も受けますが、それでも上り下りとも、モバイル環境での日常利用にはストレスを感じないレベルです。
月額料金が安い
次にデータ通信の実効速度が優れている割に、月額料金が安いこと。
データ高速プラン(音声通話機能なし)で契約すれば、毎月支払う料金は980円(税別)。これで1ヶ月あたり3GBまで、高速データ通信が利用できます。
パソコンを使うシーンは基本的に無線LAN(Wi-Fi)環境、有線LAN環境のいずれかであることが多く、その間を埋める方法として(スマホのテザリングではなく)UQモバイルのSIMカードを利用。こうした使い方であれば、高速データ容量は月間3GBでも十分です。
またUQモバイルなら、余った高速データ容量は翌月末まで繰り越すことも可能。ここも魅力としては大きいですね。
対応する周波数帯との相性がよい
旧型のVAIO S11(2015年モデル)から大きく進化したこととして、VAIO S11(2017年モデル)では対応する周波数帯の幅が大きく拡張されたことも外せません。
VAIO S11(2015年モデル)が発売当初に対応していたLTEの周波数帯はFDD-LTEの「Band 1/3/19/21」4つのみ。その後にソフトウェアアップデートで「Band 8/11」が追加されたものの、正直この内容だとau系回線では使い物になりませんでした。
しかしVAIO S11(2017年モデル)では発売時からFDD-LTEで「Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66」、またTDD-LTEでも「Band 38/39/40/41」と非常に幅広い周波数帯をサポート。
au系SIMカードを挿した場合にもプラチナバンドを含む「Band 1/18/26/28/41」が利用でき、接続エリアの面でも不安がかなり解消されています。
通信を高速・低速で切り替えられる
VAIO S11(2017年モデル)には、VAIOオリジナルSIM用でのみ使える管理ソフト「VAIOオリジナルSIMユーティリティ」がプリインストール。高速データ容量の残量確認、通信速度(高速or低速)の切り替えが手軽におこなる便利なソフトですが、UQモバイルを含む他のSIMカードでは使うことができません。
しかしUQモバイルならこうした機能を公式スマホアプリで代替可能。
▼スマホアプリでデータ残量の確認、通信速度の切り替えができる
パソコンだけ持って(スマホを持たずに)外出する機会は考えにくく、違和感少なめに移行しやすくなっています。
契約時に意識したポイント
今回UQモバイルのデータ通信専用SIMを新規で契約するにあたり、意識したポイントも2つ紹介。参考にどうぞ。
利用開始日が「月末」になるよう手配する
まずは利用開始日が月末になるよう、申込み手続きを月の下旬以降におこないました。
UQモバイルでSIMカードを新規契約する場合、月途中の契約だと「当月分の基本料金は日割り」「付与する高速データ容量は満量」となります。さらに余った高速データ容量は翌月末まで繰り越しが可能。
利用開始日が月末に近ければ、僅かな負担で翌月は“実質2倍の高速データ容量が使える”状態にできます。利用開始が月末に近いほど費用面でおトクになるわけです。
「SIMカードが早急に必要」「細かい費用は気にしない」という場合を除けば、UQモバイルでSIMカードを契約するタイミングは「月末」を意識してみることがオススメです。
Amazonエントリーパッケージで契約する
初期費用(契約事務手数料)を少しでも節約するため、Amazon.co.jp限定で販売されているエントリーパックも活用しました。
▼Amazonで買える「BIGLOBE UQ mobileエントリーパッケージ」
各MVNOとも、データ通信専用SIMの契約に関しては契約特典の内容が手薄め。基本的には「契約事務手数料を少しでも安くする方法」が費用を安くする方法としてオススメです。
UQモバイルの場合はAmazon.co.jpで購入できる「BIGLOBE UQ mobileエントリーパッケージ」(※詳細は上記URLリンク先の記事にて)を使うと、「契約事務手数料」としてかかる初期費用を3,000円弱も節約できます。
エントリーパッケージ利用時の注意はSIMカードの受け取りまでに要する日数が通常よりやや長くなること。購入したパッケージ内にはSIMカードが入っておらず、パッケージ内に記載された情報を使い、あらためてSIMカードの申込みをおこなう必要があるためです。
前述の「利用開始日が月末になるよう申込む」点と合わせると、遅くとも月末日の1週間前にはAmazonでエントリーパッケージを注文しておくことが安心であり、望ましいです。居住地が離島などの場合には、さらに少し余裕を持ちましょう。