直近1年で最も多頻度に訪問している地・台湾。仙台国際空港と台湾桃園国際空港を結ぶLCC・タイガーエア台湾の存在が大きいわけですが、回数を重ねることで、自分にとっての「旅行時に持ち歩くべき荷物」はだいぶ定まってきたと感じています。
ただそれで終わりということでもなく、より快適に旅を楽しむためにも、必要に応じて都度見直しをおこないたいもの。とくに最近よく感じるのは「宿泊荷物を背負ったままの移動が辛い」ということであり、「いかに荷物量を絞れるか」が新たなテーマです(苦笑)。
この考えのもと、前回の訪台時から洗顔用品・バス用品の持ち歩き方法に見直しを加えたのですが、これが「荷物量を絞る」という当初の目的以外に「現地での忘れ物を防げる・気がつける」という副産物も生み出す大当たり。以降、国内旅行時も含め、宿泊付きの外出時には欠かせないポイントになりました。
ちなみにやったことはシンプルで、無印良品の詰替容器を活用して荷物をコンパクトにまとめました。旅慣れしている方にとっては「なんだいまさら」感アリですが、かかった費用も1,000円と安く、繰り返し使用も可能とよいことづくめ。
前回のまとめ記事からのアップデート内容として、この記事では無印良品の詰替容器を活用しての旅行荷物の整理術を紹介します。
記事の目次
SPONSORED LINK
詰替容器の活用と備品選びへのこだわり
荷物を整理するにあたり、意識したポイントは大きく2つ。
- 詰替容器を活用して荷物量を減らす
- 必要な荷物は要所にこだわって選ぶ
ちなみに見直し(整理)の対象となったのは、下の写真の赤枠で囲った荷物です。
スキンローション(化粧水)やスキンクリーム(保湿クリーム)、ヘアースタイリング剤(整髪料)、歯ブラシといった“洗顔用品・バス用品”ですね。
ここからは上記2つのポイントにわけて、実際におこなった見直し内容を紹介します。
詰替容器を活用して荷物量を減らす
まずは詰替容器を活用し、荷物量を減らすことに。ここで役に立ったのが、無印良品で購入できる、詰替容器をはじめとする旅行用品です。
実際に私が購入したもの、そしてそれを選んだ理由を個別に載せておきます。
TPUクリアケース(400円)
まずは洗顔用品・バス用品一式をまとめて収納するケース「TPUクリアケース(税込400円)」。TPU製で柔らかく、透明、ジップ付きが特徴です。
飛行機(国際線)で手荷物として液体物を機内に持ち込む場合は「100ml(g)以下の容器に入れ、容量1リットル以下のジッパー付き・再封可能な透明プラスチック製の袋に入れる」といった条件があります。まず大前提として液体物の機内持ち込みに使えるケースから選びました。
ちなみにこの条件に合うケース、無印良品では他にも数種類取扱いがあります。そこで次点として優先したポイントは厚みより縦横方向に大きいということです。これはのちほど登場する収納アイテム、具体的には「歯ブラシ」が理由となります。
小分けボトル(74円)
続いて小分けのボトルを2本購入。無印良品のオンラインストアで【小分けボトル】で検索してみると、素材や設計の異なる複数種類の小分けボトルが見つかりますが、その中から選んだのが「PET小分けボトルワンタッチキャップ・18ml(税込74円)」。
サイズ感はスティックのりに近い小型なもの。PET素材でできており、指でつまめば中身が押し出せます。またキャップもワンタッチでしっかり開閉が可能です。
この2本のボトルはスキンローション(化粧水)とスキンクリーム(保湿クリーム)用として選びました。それぞれを詰め替えて使います。
普段使っているスキンローションとスキンクリームのボトルも、ボトルを潰して中身を押し出す設計。元のボトルと小分けボトルで大きさこそ異なりますが、似た感覚で使える点もこの容器を選んだ理由です。
クリームケース(95円)
次はクリームケース。無印良品が取扱う中でもっとも小さい「クリームケース・10g 直径3cm(税込95円)」を2つ購入。
ケースとフタが分離するタイプで、フタは回して閉めます。先ほどの小分けボトルと異なり、ケースには硬さがあります。
こちらにはヘアースタイリング剤(整髪料)を詰め替え。私はグリースと呼ばれる整髪料とヘアワックスを混ぜて使うので、それぞれ用に用意して、計2つですね。
このクリームケースも先ほどの小分けボトル同様、ヘアスタイリング剤の元の容器と似た感覚で使えるものを選びました。
ここまで紹介した小分けボトルとクリームケースは、中身としてつめるそれぞれの元の容器と大きさを比較すると、圧倒的に大きさが異なります。
ちなみに詰め替えしたそれぞれの容器には、1週間程度使える量は余裕を持って入ります。1週間続けて旅行する機会自体もそうそうないので、手間さえ惜しまなければ、詰め替えての持ち歩きで不便を感じることはまずありません。
詰め替えセット(105円)
スキンローションとスキンクリームを小分けボトルに詰め替える際、小分けボトルの口が思いのほか小さく、ダイレクトの詰め替えにかなり手間取りそうな雰囲気に。そこでじょうごも探そう……と思ったのですが、無印良品ではこういった詰め替え時に使うキットも販売しています。
というわけで慌てて後から購入したのが「ポリプロピレン詰替セット(税込105円)」。
中身は小分けボトルなどに合わせたサイズのじょうご・スポイト・ヘラの3点です。
スキンクリームやヘアスタイリング剤のように粘度が高いものはただでさえ詰め替えに手間取るもの。詰替容器を無印良品でまとめ買いするならば、ぜひあわせて詰替セットも購入しておきましょう。
小分けボトル(126円)
小分けボトルはひとまわりサイズが大きい「ポリエチレン小分けボトルワンタッチキャップ・100ml(税込126円)」も1本購入。
こちらもPET製で、指で潰して中身を押し出せるタイプ。ワンタッチのキャップ付きです。
このボトルには旅先で使う、衣類用の液体洗剤を入れて持ち歩きます。「旅先で洗濯する」ということを身に着けてから、持ち歩く衣服の量を柔軟に削減できるようになりました。とはいえ当然手洗いの手間はかかるので、そことのバランスで実際に洗濯するかは考えたいところ。
私は例えば4泊する場合、1~2回洗濯すれば着回せる衣服を持っていくことが多いですね。4泊に対して半分の2日分だと毎日洗濯が必要でつらいので、まだ体力の残っている初日(と2日目)くらいに洗濯する、くらいで考えています。
また液体洗剤を忍ばせておけば、万が一「日数(着替えの数)を間違えた」「着回す予定が旅先で汚れてしまった」なんて状況になってもどうにかできます。使わなければ帰る際にあ排水口に流してもOKですしね。
必要な荷物は要所にこだわって選ぶ
荷物量を極力減らす一方、どうしても持ち歩きたいものは少しこだわりを持って選ぶようになりました。
こちらは2アイテム、紹介します。
カミソリは機内持ち込み可能なものに
こだわりのアイテム、1つ目はひげ剃り用のT字カミソリ。これまで「国際線では機内持ち込みができない。でも台湾現地でも売っていない場合がある」と、わりと困る要因でもあった(個人的な)重要アイテムです。
機内持ち込みを考えた場合のわかりやすい選択肢としては「電動シェーバーを選ぶ」こともありますが、小さいものを選んでも、やはり少しカサばるな、と。使用後に毎回掃除しておかないと、シェーバー内に残ったヒゲもパラパラ落ちて出てきてしまいますしね。そのためまず、旅行時に使うひげ剃りはT字カミソリがベターという考えに。
そしてここからあらためて調べて気がついたのですが、航空会社によっては使い捨てのカミソリも「刃部(刃体)の長さが4cm以下」であれば機内持ち込みができるところがあるんですね。「これだ!」と思い、早速ドラッグストアで使い捨てタイプを確認することに。
メーカー自体には特段のこだわりはありません。最近購入したのが下の写真のものですが、あちらこちらでよく目にする徳用品です。
こだわったのは機内に持ち込むための必須条件である刃部(刃体)の長さ。商品パッケージの裏面をチェックすると、品質表示欄に刃部(刃体)の長さが記載されている商品も見つかります。
あとは「刃部(刃体)の長さが具体的に記載されている」かつ「刃部(刃体)の長さが4cm以下である」ものを選べばOKです。
機内持ち込みの規定は厳密には航空会社により異なりますが、実際に私がよく利用するタイガーエア台湾の国際線では、T字カミソリは問題なく機内へ持ち込むことができましたよ。
買っておけば余った分は他の機会にも使え無駄にもなりません。剃り負けしないのであれば、トラベル時だけT字カミソリという選択は大いにありだな、と感じています。
ちなみに余談ですが、これまで台湾現地では簡単に見つけることができないといっていたT字カミソリ。実は2017年5月末~6月初旬に台湾を訪問した際は、宿泊先のすぐそばにあるコンビニで、普通に見つけることができました。
ただし現地でも使い捨てタイプは複数本がセットになって販売されています。そのため余った分は持ち帰ることに。もし預け荷物がない場合は、おそらく1本を残して手荷物検査場で処分することになりますよね。そう考えるとやはり賢いのは、日本から1本持っていくことだと思います。
歯ブラシはコンパクト&繰り返し使えるものを
こだわりのアイテム、2つ目は歯ブラシ。ホテルではアメニティでもよいのですが、とくにLCCを利用する場合はフライト時刻が早朝や深夜になるパターンも考えられますよね。そこで空き時間にいつでも歯磨きできるよう、携帯性に優れたものを選んで使っています。
具体的には「花王 クリアクリーン 携帯用(超コンパクトケース)」ですね。
ポイントは歯ブラシ自体の長さが短いこと。一般的な歯ブラシの3分の2~2分の1ほどなのでカサばりません。またセットで入っているチューブタイプの歯磨きも、交換用のものが3本セットで販売されています。歯ブラシがヘタるまでは、繰り返し使い続けられるわけです。
こちらは商品の存在を知ったのがかなり前で、そこからずっと魅力を感じて、買い替えながら選び続けているお気に入りでもあります。
ひととおり詰め込んでみると……
ここまで紹介したものひととおりを、一番はじめに紹介したクリアケースに詰めてみました。
先にも書いたとおり、ケースは縦横サイズが大きいものを選んでいますが、それによって歯ブラシまできれいにまとめることができました。
荷物量の削減に加えて忘れ物を予防する効果も
このスタイルを取り入れてからすでに何度か宿泊での旅行・出張時に持ち出していますが、実際に使う中で感じるのは「なんでもっと早く気が付かなかったのか!」ということ(笑)
ひとつ大きなこととして、当初の目的であった荷物量の削減をしっかり果たしてくれました。加えて新たに見えてきたメリットとして「忘れ物をしなくなった」こともあげられます。
中身を一度しっかり吟味したことで「何が入っているべきか」が自然と頭に残りました。また中身がほぼぴったりケースに収まったことで、空きスペースがあると「何か入れ忘れてない?」と気がつくようにも。
荷物の見直しはいろいろ試していますが、その中でも今回の変更は間違いなく大成功!といえる内容になりました。あわせて今回、無印良品で使ったお金が969円(税込)と安く収まったこともポイントですね。
同じような容器をとにかく安く揃えようとすれば、100円ショップ利用も有効な手段のひとつになるはず。ただしあらかじめ買い揃えて使うことが前提で設計されている無印良品の製品で揃えると、容器選びも携帯性も上がるように思います。手間をかけずに揃えられることも含め、無印良品でのまとめ買いは賢い方法でしょう。
今後も引き続き余計な荷物量を減らすための“ダイエット”は考えていくので、また効果的なものに出会うことができれば、都度紹介していければと思います。