Samsung Galaxy S8+

Samsung Electronics(以下、Samsung)のフラグシップスマートフォン「Galaxy S8+」について、香港版(型番:SM-G9550)および日本のNTTドコモ版(型番:SC-03J)を購入して使ってきました。

2台を比べると販売国に合わせてソフトウェアに違いが見られる他、基礎仕様も異なる(海外モデルはRAM6GB/ROM128GBの上位仕様品)のでベンチマークスコアにも差が。

ただ今回同時に手にして個人的に気になったのが、パッケージ(外箱)や端末外装に見て取れるデザインの違いでした。よくよく普通に考えれば、異なるモデルが同時に手元にある状態はかなり珍しいですよね。

そこでこの記事ではGalaxy S8+の海外モデル(香港版)と国内モデル(NTTドコモ版)におけるパッケージや端末外観などのデザイン、およびパッケージ内容物の違いを紹介します。

なお今回は比較に用いる機種カラーも異なる(Midnight BlackとArctic Silver)ため、後半部分は、2色の端末カラーの比較としても見ていただけます。


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パッケージデザインの違い

まずはパッケージ(外箱)のデザインから。モデルや端末の本体カラーが異なっていても、パッケージデザインにおける“黒地に青とグレー”という構成はGalaxy S8シリーズで共通になっています。

▼表面:海外モデル(左)と国内モデル(右)。デザインに大きな違いはない

Samsung Galaxy S8+

▼海外モデルと国内モデルでは文字の向きが異なる

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▼裏面:プリントされている製品情報の内容も異なるほか、国内モデルでは「Samsung」の文字が一切使われていない

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▼海外モデル(下)と国内モデル(上)。外側のスリーブは国内モデルのみフタ付き

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▼店舗での扱いやすさを考えてか、国内モデルは側面に内容物もプリントされている

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▼フタ有無は異なるが、下面で確認できる情報は「本体カラー」「IMEI」と共通

Samsung Galaxy S8+

▼海外モデルのみ左面に色名が入る

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▼海外モデル(左)はフタ無し。国内モデル(右)はフタ付き

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▼カバーを外したところ。ここでも国内モデルでは「Samsung」でなく「Galaxy」と入る

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▼内箱のつくり(巻取り式)は共通している

Samsung Galaxy S8+

パッケージデザインは細々とした違いこそありますが、基本は海外モデルも国内モデルも共通です。Galaxy S6シリーズにてブランドロゴが「GALAXY」から「Galaxay」に変更されて際、国内モデルではNTTドコモ版もau版も「Samsung」の文字がいっさい使われなくなりましたが、それもずっと踏襲していますね。

パッケージ内容物の違い

続いてはパッケージ内容物(同梱品)の違いを確認。

▼海外モデルの内容物(左)と国内モデルの内容物(右)

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▼海外モデルではUSBおよびmicroUSBをType-C規格に変換するコネクタ付き

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▼国内モデルではワンセグ/フルセグ視聴時に使う外付けアンテナ付き

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▼海外モデルはテレビ機能なしでありアンテナ不要。そう考えると付属品は充実

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▼今作で同梱物の目玉となるAKG製イヤホンは同一型番(EO-IG955)

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▼デザインにもとくに違いは見られない

Samsung Galaxy S8+

Samsung Galaxy S8+

海外モデルではそもそもワンセグ/フルセグ機能がついておらず、外付けアンテナを使うシーンがありません。この差を気にする必要がないと考えれば、充電器、USBケーブル、2種類のコネクタが同梱されている海外モデルの充実ぶりが目を引きますね。

コネクタ類が充実しているあたりは“同じSIMカードを差し替えて機種変更をおこなう”ことが前提のSIMフリーモデル(と販売エリア)ならでは、といったところでしょう。

端末外観デザインの違い

次は端末の外観デザインを比較。今回用いている2台の端末は、ブラック(Midnight Black)の本体が海外モデル、シルバー(Arctic Silver)の本体が国内モデルです。

モデルによるデザインの違い、また本体色によるデザインの違い、2つの視点で参考にしてみてください。

▼前面:いずれのモデル・カラーとも黒地&ロゴなしは共通

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▼背面:国内モデルではキャリアやブランドのロゴ、各非接触規格のマークが入る

Samsung Galaxy S8+

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▼Midnight Blackは純粋に光沢が強く、映り込みもしやすい

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▼Arctic Silverは光り方が異なり、色味は明るいが映り込みしづらい

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▼Dual SIM版(海外モデル)とSingle SIM版(国内モデル)だが見かけは同じ

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▼Arctic Silverのほうが側面は光沢が強くギラギラしている

Samsung Galaxy S8+

Samsung Galaxy S8+

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海外モデルはSIMフリー製品ということもあり、キャリアロゴがまずありません。国内モデルについてはキャリアロゴに加え、Qi(チー)やおサイフケータイなど、対応する無線規格のマークも配置されており、少しごちゃごちゃとした見た目にも感じられます。

国内モデルでしか対応しない機能(TDD-LTEのBand42にサポート、おサイフケータイ、キャリアのVoLTE通話など)もありますが、このあたりで重視するものがなければ、デザイン重視で購入モデルを選んでみるのもよいでしょう。

さいごに

Samsung Galaxy S8+

販売する形態(メーカー管理/通信キャリア管理)や環境(香港/日本)の違うだけで、細かく見ると違いもいろいろ見つかりますね。今回比較した2モデルに関していえば、メーカー純正の充電器・ケーブル類がついている海外モデルには“安心感”も含めたよさを感じました。国内モデルにも同梱されるとうれしいのですがね……。

また端末外観デザインにおいては、Galaxyシリーズはとくに、海外モデルでは「キャリアロゴなし・メーカーロゴあり」、国内モデルでは「キャリアロゴあり・メーカーロゴなし(ブランドロゴあり)」とはっきりとした違いが見られます。

国内向けの機能を多く求めないのであれば、機種選びにおいてロゴのデザインや配置を最優先し、購入モデルを選択するのもよいかもしれませんね。