LG Electronics(以下、LG)のフラグシップモデル「LG G6(型番:LG-H870DS)」を購入しました。
前回の外観デザイン紹介に続き、この記事ではLG G6のソフトウェアまわりのレビューを行なっていきます。
SPONSORED LINK
記事の目次
はじめに:日本語ロケールは選択可能
今回購入したモデルは香港版(型番:LG-H870DS)ですが、こちらは初期状態で日本語ロケールがプリインストールされていました。
使い始めるにあたり「ロケールの手動追加」という手間がかからない点は、地味ですがうれしいポイントです。
ホーム画面と通知領域・クイック設定領域
ホームアプリはLG独自のもので、アプロドロワー(アプリ一覧)のないものになっています。ホーム画面にアプリがずらりと並ぶタイプですね。
プリインストールアプリをすべて並べてみたところ、その数は42個(ドックに並んだ5つ込み)。
アンインストールできるアプリは2~3と少なめです。Googleアプリはほとんどが無効化できるので、使わないものがあれば非表示にすることは可能です。
初期状態では、通知領域・クリック設定領域(やこの後に触れる設定画面)は白を基調としたデザインです。
テーマ機能が用意されているため、このあたりのデザインは変更ができそうですね。
設定画面
設定画面は「タブ」「リスト」と表示形式が2種類用意されています。
タブ表示は、すべての設定項目を4つに分類し、それを画面上部のタブを選んで切り替えられるもの。
リスト表示はすべての項目が縦にずらりと並んだものです。なお設定画面に用意された項目数はおおよそ4画面分。
このうち独自項目は「Smart Doctor」のみ。これはメモリやストレージの最適化を行なうクリーナー機能です。
ソフトウェアバージョン
初期状態ではOSバージョンがAndroid 7.0。セキュリティパッチが2017年3月のものが適用されていました。
2017年4月15日(土)時点ですでにアップデートが配信されており、内容は「端末の利便性と機能性を向上」となっています。なお適用することでセキュリティパッチも最新(2017年4月)のものに更新されました。
メモリとストレージの空き容量
香港版のLG G6(型番:LG-H870DS)が搭載する内部メモリと内部ストレージの容量は、内部メモリが4GB、内蔵ストレージが64GB。
初期状態での空き容量を確認してみると、内部メモリ(RAM)は全体の半分ほどがすでに占有済み。
内蔵ストレージ(ROM)は全体の5分の1程度が専有されています。
ハイエンドモデルだけにいずれも全体の容量は大きめ。外部ストレージ(microSDカード)のスロットはSIMカード2との排他設計ですが、クラウドストレージなどを活用すれば、64GBの容量でも困らず使えるのではないでしょうか。
ベンチマークスコア
解像度がWQHD+(2880 x 1440)の5.7インチディスプレイ、Qualcomm Snapdragon 821プロセッサ、4GBのRAMを搭載するG6。
処理能力の参考情報として、AnTuTu Benchmark、Geekbench 4、3DMarkの3アプリで測定したベンチマークスコアも紹介しておきます。なお以降登場する画像は、複数回測定しておおよそ平均となった結果です。
▼AnTuTu Benchmarkのベンチマーク測定結果
▼Geekbench 4(CPUテスト)でのベンチマーク測定結果
▼Geekbench 4(GPUテスト)でのベンチマーク測定結果
▼3Dmark Ice Storm Unlimitedでのベンチマーク測定結果
▼3Dmark Sling Shot Extremeでのベンチマーク測定結果
AnTuTu Benchmarkや3DMarkの起動中に表示される画面を確認してみると、グラフィック処理能力はさすがのもの。動きはかなりスムーズで、AnTuTu Benchmarkと3DMark Ice Storm Unlimitedに関しては表示にぎこちなさも感じません。
また低スペックのデバイスでは数十点なんてスコアも出ることがある3DMark Sling Shot Extremeでも、これまで見てきたデバイスの中では間違いなくトップレベルのぎこちなさが少ない表示となっていました。
ただし連続してのベンチマーク測定、あるいは大量のアプリインストール時においては本体の発熱(手で持てる範囲)も確認でき、この場合は発熱による処理能力落ちも見て取れました。
防塵防水という特性上、屋外環境での積極利用も増えることが予想できますが、暖かくなるこれからの季節にも変わらない使用感を維持できるのかは少し気になるところです。
ディスプレイ関連の設定・機能
G6の大きな特徴といえば、ベゼルレス設計を採用することで搭載された5.7インチの大型・高解像度のディスプレイ。このあたりの設定項目は少し細かく紹介しておきます。
まずではじめて搭載されたAOD(Always on display)機能はG6でも設定・使用が可能。表示するコンテンツのほか、任意で時間帯を指定して消灯させる、点灯時の画面の明るさを高めるといった設定が用意されています。
画面の明るさを自動(スイッチをオフ)にすると、周囲の明るさによって点灯する明るさが自動で判断されます。暗い部屋ではかなりうっすらとした明るさ(実際にはもう少しハッキリ見える)に、照明をつけると自動で明るさが調整されます。
また最近のスマホに多く見られるブルーライトカット機能も「コンフォートビュー」の名称で搭載。
オンにすると画面が黄色がかった、刺激の少ない表示に切り替わります。そのままスクリーンショットを撮影しても、画像自体は元の色で記録できました。
オンスクリーン表示のナビゲーションキーは配置を自由に並べ替えられるほか、ホーム、戻る、アプリ履歴以外にも4つの機能を搭載。Dual SIMモデルだけと思われる、ワンタッチでSIMカードを切り替えられるものも用意されています。
18:9と少し変わったアスペクト比のディスプレイを搭載しますが、各アプリの縦横比は16.7:9がデフォルトとして設定されています。ちなみにこの比率はアプリ単位で3種類から選択が可能。
▼表示の縦横比を16:9に設定
▼表示の縦横比を16.7:9に設定
▼表示の縦横比を18:9に設定
16:9および16.7:9の場合は、ディスプレイの余ったエリアが黒帯となります。また18:9の場合だけ、四隅が丸く縁取られることもわかりますね。画面表示は横幅に合わせて引き伸ばされるようで、アプリによっては上下エリアが途切れてしまう可能性があります。
スクリーンショットも画面に表示されたまま記録されるため、16:9や16.7:9の設定で撮影すると端に黒帯が入ります。
▼縦横比を16:9に設定して撮影したスクリーンショット
▼縦横比を16.7:9に設定して撮影したスクリーンショット
▼縦横比を18:9に設定して撮影したスクリーンショット
なおカメラについても、デフォルトでの画素数設定は18:9に合わせた870万画素となっています。1,300万画素で撮影するためには変更が必要ですが、この場合縦横比は4:3となります。
余談ですが、もともとAstro Blackの本体カラーを選んだ理由は「黒帯とベゼルを溶け込ませて没入感を高めたかった」から。結果はどうだったのかといえば、上の写真でもわかるとおり、黒帯とベゼルの境目がパッと見ではわからないレベルに溶け込んでくれました。
他のカラー(とくにIce Platinum)にも魅力は感じていたものの、今回はAstro Blackを選んでよかったとあらためて感じましたよ。
Googleドライブ100GB(2年間)のプロモーションつき
そのほか、Googleドライブに2年間100GBが利用できるプロモーションがついていました。
さいごに
新しいSoC(Snapdragon 835プラットフォーム)などを搭載しているわけでもなく、処理性能といった点では目新しさこそありませんでしたが、注目のディスプレイは18:9の縦横比を適用してみるとなかなかの迫力が感じられます。
アプリごとに設定を指定できる点も含め、もう少し使い込んでみたいポイントですね。
そしてこの画面との相性でいえば、個人的にAstro Blackの本体カラーはオススメに値する色だといえます。他の色(実物)を確認していないことはあるものの、色味的にはより没入感を増大できるカラーだと思います。
- EXPANSYS:LG G6 Dual-SIM LG-H870DS (64GB, Black)
- 1ShopMobile.com:LG G6
- ETOREN:(SIMフリー) LG G6 H870DS Dual Sim 64GB ブラック