ついつい衝動買いして使い始めたHuawei Technologies(以下、Huawei)のフラグシップスマートフォン「Huawei Mate 9(本体色:Black)」。
購入したタイミングでは外もまだ肌寒く、金属ボディを直に掴むのがつらいこと。また落として金属ボディが凹む様なんて絶対に目にしたくこと。こういった理由からケースを装着して使っています。
選んだのは個人的にもはや定番となっているSpigen(シュピゲン)製のTPUケース「ラギッド・アーマー」。そんなわけで、今回はHuawei Mate 9用モデルとしてSpigenから発売中の「ラギッド・アーマー」をレビューしていきます。
結論を先にあげれば、他機種用モデルにある安心感はそのまま。ただし手入れ時の取扱いにはやや注意したい製品となっています。
SPONSORED LINK
記事の目次
はじめに:ラギッド・アーマーを選ぶ理由
最近では新しい機種にあわせてケースを用意するなら、ファーストチョイスは決まってラギッド・アーマーになってきました。
ラギッド・アーマーを好む理由は、私自身がスマホ用ケースに求める三大要件「ケース自体が丈夫」「掃除がかんたん」「デザインがシンプル」を安定して満たしてくれるからです。
ラギッド・アーマー共通の特徴となるのが以下の3点。
- 素材はTPU(ソフト)
- 色は非透明(黒)
- そこそこ厚みがある
もしこれらが個人の好みにマッチしない場合は、別のケースを探すほうがよいでしょう。
ちなみに今回紹介するMate 9用のラギッド・アーマーはAmazon.co.jpで購入。2017年4月5日(水)時点では定価の35%オフとなる1,480円で購入できる“安さ”も魅力です。
デザインとつくりをチェック
ラギッド・アーマーはTPU素材で形成されたソフトタイプのケース。ただし素材として用いられるTPUは“プレミアム”をうたうだけのことはあり、剛さと柔軟性をバランスよく兼ね備えた、高いレベルの質感です。
従来のラギッド・アーマーでは外面の上下にカーボンをイメージしたテクスチャーがデザインされていましたが、Mate 9用モデルでは上部が立体的なボーダー調デザインに変更されています。デザイン(突起)のつくりはかなりの細かさ。
下部にはいつもどおりのカーボン調テクスチャー。このテクスチャーはシンプルなデザインに映えるアクセントとしてはもちろん、光沢ある質感で拭き掃除が容易なことも魅力です。
内面もすでにおなじみ、落下時などに端末へかかる衝撃を吸収する蜘蛛の巣をイメージしたデザイン。
端末の角を強い衝撃から守る空気入りのクッション「エアークッションテクノロジー」も漏れなく搭載します。
側面の物理キー箇所はケースが上から覆いかぶさりますが、キーの押しやすさを考えた工夫(切り抜き)が見て取れますね。
大きくはこれまで触れてきたラギッド・アーマーシリーズと変わりませんが、その中で、外面上部のデザインが立体的なボーダー調デザインに変更されていることがMate 9用モデルならではの特徴となっています。
Mate 9に装着してみる
さっそく手持ちのMate 9に装着。Mate 9の本体カラーがBlackだと、ケースとの一体感は見事なものです。
前面側の高さも1mm前後きちんと確保され、伏せておいた場合でも、画面がダイレクトに当たることはありません。
側面は握りやすさと持ちやすさへの意識が感じられる、丸みの中に角が2段残されたデザイン。イヤホンジャックやスピーカー部などには開口を設ける一方、物理キー部はすべてケースが上から覆い被さります。
背面。開口はメインカメラと指紋認証センサーの箇所のみですが、そこから除くBlackの本体は自然に馴染んでいますね。
開口部は縁が斜めにテーパード加工されているものの、ケースの厚みがそこそこあるため、指紋認証を使う場合は溝の中に指を入れる“やや探るような操作感”に。使う中で慣れはするものの、はじめのうちはセンサー探しに手間取るかもしれません。
しっかりした厚みのあるラギッド・アーマーを装着すると、本体サイズは確実に、ひとまわり大きくなります。ただしそこはもともとMate 9自体が5.9インチサイズとかなり大きいためか、感覚的にはほとんど気になりませんでした。
ケースのサイズ感は見事のひとことで、ケースを装着した状態で手で持ってみても、ゴワゴワするなど違和感はありません。不安になる緩さがない“端末とケースの一体感”は、守ってくれるという安心感を指先から感じさせてくれますね。
なおシリコンに比べるとTPUは硬さがあることから、使い込むことでサイズが変わり、緩くなってしまう心配も無用でしょう。
4週間使って感じた3つのこと
Mate 9とともに4週間ほど使う中、3つ感じたことがあるのでご紹介。
ぴったりハマる一体感はやはりイイ
まずは好印象なポイント。先ほども触れましたが、ケースのサイズ感は実際に使ってみてもあらためて素晴らしさを感じます。
Mate 9の平らなディスプレイ設計も助けとなり、ケースの装着感はとてもしっかりしていますね。おそらく多少の落下程度なら、外れてしまう可能性もかなり低いのでは。
端末にぴたりと一体化する様には、手に取った際にも自然と安心感を抱かせます。
ボーダー調デザイン部は手入れ方法に注意
Mate 9用モデルで採用された立体的なボーダー調デザインですが、ここには個人的に不満が。というのも、手入れが面倒になってしまいました。
TPUケースを手入れする際はウェットティッシュとハイテククリーニングペーパーを使うのですが、このボーダー調デザインはつくりがかなり細かく、溝の谷間を拭くのが困難です。一方で頑張ってゴシゴシ拭き取ろうとすると、表面加工のない山になった箇所は摩擦で白く変化しやすい模様。
掃除がかんたんなことは私個人がラギッド・アーマーを選ぶ理由のひとつであるだけに、ここはとても気になってしまいました。上部もカーボン調テクスチャーのままでよかったような……。
ただこの点は、最近発売されたLG G6用モデル、Samsung Galaxy S8用モデル、Galaxy S8+用モデルでは再び変更がされています。もしかすると、メーカー側でも既に、なんらかを感じ取っていてくれているのかもしれませんね。
とりあえずMate 9用モデルについては、見た目が気になるのであれば、なるべく汚さず使う。そして万が一汚れてしまった場合は丁寧に掃除する。やや気を使いますが、こういったことは心がけたいところです。
冬場はホコリが付きやすい?
最後は従来と違いがないはずなのに、新たに気がついたことをひとつ。小さなゴミの付着が気になるようであれば、乾燥するシーズンでの使用は避けたほうが賢いかもしれません。
というのも、Mate 9にラギッド・アーマーを装着して使っていたところ、ディスプレイとケースの境目にゴミが溜まりやすいことに気が付きました。
静電式タッチディスプレイということに加え、TPU自体も静電気を帯びやすいことが理由と考えられます。とくにMate 9はパンツの後部ポケットに入れても端末が顔を出すほどの大きさ。移動中にゴミを集めてしまう可能性も高まることでしょう。
付着したゴミは簡単に掃除こそできますが、こういう細かな点まで気になるようであれば、ハードケースなど静電気を帯びにくい素材を選ぶほうがベターでしょうね。
さいごに
装着時のサイズ感、ケースに求められる保護機能は、他機種用のモデル同様満足できる仕上り。ただ一方で、新たに取り入れられたボーダー調デザインにより手入れが面倒になってしまったことが惜しい。
Mate 9用のラギッド・アーマーを試してみた感想はこのようなところです。
最後に触れた静電気問題については、暖かくなるこれからの季節を考えると、当分の間は気にする必要もないかもしれませんね。
2017年4月5日(水)時点におけるAmazon.co.jpでの取扱い価格は1,480円(税込)。定価の35%オフという特価で購入が可能です。
部分的に注意は必要ですが、安さ・サイズ感・保護性を備えたケースとして、十分オススメできる一品です。とくにMate 9の本体カラーがBlackなのであれば、見た目の統一感もプラスアルファの魅力として感じることができますよ。