Huawei Technologies(以下、Huawei)の国内法人であるファーウェイ・ジャパンが、同社製品の魅力を発信する一機会として先日12月16日まで全国4都市で開催していたイベント「モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング」。
先日このイベントの大阪開催分に参加してきました。
イベントでは参加者一人ひとりに同社ハイエンドスマホ「P9」および 2in1 PC「MateBook」が用意されて、プレゼンやトークセッションを聴く中でも自由に製品のタッチ&トライができるうれしい環境。
この記事ではタッチ&トライした製品のひとつ、タブレットとしてもパソコンとしても使える 2in1 PC「MateBook」について、はじめて触れてみての印象をまとめておきます。
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高級感アリなのに携帯性マル
MateBookは2016年7月に国内で発売されたWindows 10搭載のタブレット。
ユニボディ構造の金属製筐体に12インチ(解像度は2160×1440のQHD)の大型・高精細な液晶ディスプレイを搭載。また専用キーボードカバーを別途用意・装着することでパソコンとしても使える 2in1 PC です。
金属筐体の本体は2パターン(Gray/Black および Gold/White)を用意。
一方、組み合わせる専用キーボードはカバーとしての役割も兼ねるため、より幅広いカラーラインナップの4色(Black/Brown/Orange/Beige)が用意されています。
▼ 今回タッチ&トライしたのはGray/Blackの本体カラー。安っぽさのない質感が印象的
▼ 側面(上):両サイドにデュアルスピーカー
▼ 右端にはスピンデザインの施された電源キー
▼ 側面(右):音量キー、指紋認証センサー、外部入出力端子(USB Type-C)を配置
▼ 指紋認証センサーは音量アップキー/音量ダウンキーの間に
▼ 側面(下):中央にキーボードケースとの接続に使用するポゴピンを搭載
▼ 側面(左):上部に3.5mmイヤホンジャックがある
▼ 側面~背面にかけてはすべて金属。ボディに安っぽさは一切なし
12インチという大型ディスプレイを搭載し、筐体も金属製。手に取ると指先から高級さがしっかりと伝わってきます。ただそれでいて、携帯性も意識する製品ということで約6.9mmの薄さを実現。
本体重量が約640gということで、さすがに長時間の片手持ちにはつらさも感じますが、それでもサイズ・質感とのバランスを考えれば十分、軽量設計といえるでしょう。
また画面は視野角も広く、ひとりでの使用から、画面を複数人で囲んで共有・閲覧するといった使い方もバッチリ。画面の発色もよく、P9で撮影したライトアップ写真もきれいに確認できました。
現在展開中のモデルは全5種類。最安価モデルはCore m3プロセッサに4GBのRAM、128GBのROMを搭載し、市場想定価格は75,384円(税込)からとなっています。
他社製タブレット端末を考えてみると、同サイズクラスのディスプレイを搭載するハイエンドモデルとはそこまで価格は変わらず、でもよりハードに使えるといった印象。
なお当日は公式サイトなど、一般に公開されていない細かい仕様情報も紹介されていました。
使い方の幅を広げる純正周辺機器が充実
2in1 PCとしても使える設計のMateBook。パソコンとして使うためのキーボードカバーはもちろん、外部入出力端子を拡張するMateDock、タッチ操作対応のディスプレイをより活用できるデジタイザペンMatePenなどが純正品として用意されています。
中でも個人的につよく印象に残ったのがキーボードカバー。今回は本体カラーにあわせてBlackカラーのものが用意されていました。
▼ MateBookとはポゴピンでダイレクト接続。カバーはスタンドの機能も兼ねる
▼ パームレストはケース外側と同じフェイクレザー張り。手首にやさいい
▼ トラックパッド部はガラス製
▼ キーピッチは広め。余裕を持って文字が入力できる
▼ もっとも感動したキーボードのふかふかさ。キーストロークは約1.5mmを確保
軽量に仕上げたMateBook同様、キーボードカバーも約460gという軽さに。合計で約1.1kgと、単体でもセットでも携帯性が強く意識された設計です。
また何より魅力を感じたのはゆったりかつ深さのあるキーボード。軽量に仕上げたラップトップPC、あるいは 2in1 PCだとキーストロークは浅い、ペタペタとしたキーボードが目立つ気がします。
しかし MateBook に関してはまさにふかふか。ゆったりとしたキーピッチとともに、かなり余裕を持って快適に文字入力ができる印象を受けました。
こういったしっかりしたつくりでありつつ、ケースを閉じると非常にスタイリッシュにまとまるデザインも含め、完成度の高さを感じる次第。小脇に抱えて歩きたいですね、これ(笑)
なおこのキーボードカバーはMateBookを立たせる機構がキックスタンドでなく、折りたたみ(三角形成)式になっています。そのため当日GAPSIS(ガプシス)編集長の長田氏も魅力として訴えいてた膝上においてもパソコンとして使用できる点は個人的にも魅力を感じましたよ。
▼ 膝上でも問題なく使えることを強くアピールする長田氏
ただモバイルプリンス氏いわく、脚(具体的には膝上)に長さがないと、キーボードカバーを全展開し安定して置くことは難しいという情報も。
電車の中などでの使用など、膝上に置いての使用を想定する場合は、事前に量販店などで実機を確認してみるのがよいかもしれませんね。
ただ書けるだけじゃないペンが面白い
またキーボードカバーとともに、当日タッチ&トライできたのが専用デジタイザペン MatePen。最大2,048段階の筆圧感知に対応するMateBookをより活用するために試したいアイテムです。
▼ 外装の大部分は金属製。グリップ部のみ、握りやすさを意識した樹脂素材を使用
▼ ペン先はワコム社のアクティブES方式とのこと。よく見る一般的な別売りスタイラスペンよりかき心地は自然に感じた
▼ 中央には操作ボタンが2つ。消しゴムへの切り替え、メニュー表示、プレゼン時のスライドおくりなどができる
▼ 柄の部分にはレーザーポインター
▼ また柄の部分はまっすぐ引っ張るとフタが外れ、MatePen充電用のMicroUSB端子が現れる
普段からGalaxy Note5やGalaxy Tab A with S Penなどでデジタルでのペン入力を使っていますが、MatePenもかき心地はかなり自然。ペン先にはやや慣れも必要ですが、特にMateBookを置いて使う際には強さを感じました。
またMatePenは乾電池やボタン電池での駆動でなく、充電可能なバッテリーを内蔵。数十分の充電で数日間使える省電力製も備えており、当日設営の手伝いをした際も、充電速度の早さ(すなわち魅力)が際立っていました。
また今回直接触ることはできなかったものの、Huawei純正の周辺機器としてはあとひとつ、MateDockが用意されています。
タブレットということで外部入出力端子は多くないMateBookですが、このMateDockを接続することで種類の異なる端子を4つ拡張することが可能。計5つの端子により、利用シーンをより選ばず使える“必須アイテム”となっています。
さいごに
今回のイベント中には主にP9をメインに触ってしまったということ、MateBook自体は今回触れるのがはじめてであったということもあり、機能や魅力として理解できた部分は正直多くありませんでした。
それでもパソコンとして使用する際に最も求めたい機能、キーボードによる文字入力は、作業効率を間違いなく高めてくれると実感しましたよ。割安に、あのフカフカさを携帯できる点は強く心を惹かれましたね。
スペックについては、私個人のパソコンの使い方(文字入力が基本、たまに画像のリサイズ程度)であれば最下位スペックモデルでもおそらく十分。
もう少し触って試してみたいという思いも含め、価格の動向をチェックしながら、状況によってはサブ機としての購入も考えてみたいと思います。