先月下旬に海外通販サイトETOREN(イートレン)より購入し、以後使用しているSamsungの新ハイエンドシリーズ「Galaxy C5 SM-C5000」。
SoCにSnapdragon 617(オクタコア)を搭載し、4GBのRAMを備えるこのGalaxy C5について、今回はソフトウェアまわり~ベンチマークスコアをチェックしていきます。
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記事の目次
仕様情報
はじめにGalaxy C5(型番:SM-C5000)の仕様情報をおさらい。以下は現在私が使用している香港向けSIMフリーモデルの仕様情報です。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 高さ:145.9 mm 横幅:72.0 mm 厚さ:6.7 mm |
重量 | 143 g |
OS | Android 6.0 (開発コード名:Marshmallow) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 617 Octa-Core (1.5GHz Quad + 1.2GHz Quad) |
メモリ | RAM 4GB ROM 32GB or 64GB |
バッテリー | 2,600 mAh |
ディスプレイ | 5.2インチ フルHD(1920 x 1080) Super AMOLEDディスプレイ |
カメラ | メイン:1,600万画素 サブ:800万画素 |
通信方式 |
LTE Cat 4 Wi-fi:IEEE 802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz) |
その他 | SIMカード:Nano SIM x 2 SDカード:対応(最大128GBまで) |
(より詳しくはSamsung公式サイトの香港向け製品ページで確認可)
ハイエンドモデルといえば少し前まではSnapdragon 800番台のSoCにRAM3~4GBという組み合わせがメジャーでしたが、最近ではSnapdragon 600番台に大容量RAMという内容も珍しくなくなってきました。
ディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080)とやや抑え気味にもなっていることから、処理速度なども大きくストレスは感じないのではないか?というのがスペック表から感じていたところです。
なお型番:SM-C5000のモデルはDual SIMスロットを搭載しているものの、4G+3Gあるいは3G+3Gのデュアルシム・デュアルスタンバイは非サポートとなっています。
言語ロケール
モデルによっては初期状態で日本語ロケールが選択できないこともあるGalaxyシリーズ。ですがとりあえず、今回購入した香港向けモデルははじめから日本語ロケールが含まれていました。
MoreLocale2などを用いて、手動でロケールを追加する必要がないという点では手間なく使いはじめることが可能であり、個人輸入に慣れていない方などでもハードルは低いといえるでしょう。
ホーム画面
プリインストールされているホームアプリはSamsung製スマホでおなじみの「TouchWizホーム」。画面構成もBRIEFINGを含む3画面構成となっており、Galaxy S7シリーズなどフラッグシップモデルと大きく違いはありません。
通知エリアやクイックアクセスパネルのデザインも、この機種ならではの大きな特徴はなし。トグルスイッチを確認しているとVoLTEのスイッチが見当たらないため、こちらは非対応と思われます。
プリインストールアプリ
続いてはアプリドロワーを開きプリインストールアプリを確認。ドロワーのページ数は1枚のみとかなりスッキリ。
フォルダの中にはSamsung系アプリ、Googleアプリ、Microsoftアプリなどが整理されています。実質的なプリイン数は2ページ分ほどといったところ。
設定画面
次は設定画面。Galaxy S7シリーズ同様に連続キャプチャ機能をサポートしていたので、1枚の画像として記録してみました。
こちらも設定画面上に並んでいる項目の内容自体は、Galaxy S7シリーズと大きく変わらない印象です。ただしGalaxy S7シリーズより搭載されている Always On Display 機能などは搭載されておらず、細かく見ていくと省かれているものが見つけられます。
他にも指紋認証機能は搭載されていますが、登録できる指(指紋)の数は5つ→3つに減らされている、といった違いがあります。
メモリ/ストレージ容量
今回入手して使っているモデルはRAM4GB/ROM64GBといずれも大容量を誇るモデル。こちらの初期状態での空き具合も確認してみることに。
RAM(メモリ)容量は全体4GBに対し、予備領域が約0.5GB。残る使用可能領域中の空きが2.4GBほど。こちらは十分といったところ。
一方ROM(ストレージ)容量は全体64GBに対して約10.7GBほどをシステムが専有。自由に使用できる空き容量が約53.7GBほどとなっています。
なおストレージ容量に関しては、SIMカードスロット2がSDカードスロットとの排他仕様となっており、別途最大128GBまで拡張も可能。
Galaxy C5はハイレゾ音源の再生もサポートし、またその一方で日本国内ではDSDSは使用不可。このことから、スロット2はSDカード用と割りきって使うほうが賢いように思います。
ソフトウェアバージョン
ソフトウェアバージョンは出荷時からAndroid 6.0.1(開発コード名:Marshmallow)でした。こちらは後に1度、ソフトウェアアップデートが降ってきましたが、OSバージョンやソフトウェア・機能追加など、大きな変更点はありません。
ベンチマークスコア
処理性能の参考情報として、ベンチマークスコアも測定。今回はいつも使っている「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 3」「3DMark Ice Storm Unlimited」の3つの他、今後のために「3DMark Sling Shot(using ES3.1)」の結果も確認しています。
AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmarkで測定した結果は約45,000ほど。RAM容量は大型であるものの、Snapdragon 600番台ということもあり、トータルのスコアは現行フラッグシップモデルの半分以下となりました。
実際にベンチマークテスト中のグラフィックを確認した印象として、大きく気になるフレーム落ちやカクつきはありません。ただSnapdragon 820など、最新のハイエンド向けSoCになれていると動作の違いはしっかり感じることができるレベルです。
Geekbench 3
次はGeekbench 3でCPUの性能を確認。シングルコアが約700、マルチコア(オクタコア)で約3100という結果に。
CPUは1.5GHzのクアッドコアと1.2GHzのクアッドコアによるオクタコア構成となっており、シングルコアでは2~3世代前のハイエンドモデルと同程度の処理性能に。
マルチコアでは1~2世代前のハイエンドと同程度ということになります。
3DMark Ice Storm Unlimited
3つめは3DMark Ice Storm Unlimited。トータルスコアは約9,500ほど。
Snapdragon 820を搭載する現行ハイエンドで20,000台後半、一世代前のSnapdragon 810搭載機で10,000台後半となることから、CPUの性能に比べ、3Dグラフィック処理は苦手な印象です。
モンストなど、ゲームを遊んでいて大きくストレスを感じることはありませんが、ゲームをよりストレス無く楽しみたいのであれば、型落ちでもSnapdragon 800番台を搭載するモデルのほうがよいかと思います。
3DMark SlingShot 3.1
最後は今後のスコア比較のことも考え、3DMark Sling Shotでもスコアを測定。トータルは約380ほど。
スコアからも想像がつきますが、Sling Shotを動かしてみると、画面の動きはかなりゆっくりに。頑張っているけれど頑張れていないという感じで、ストレス無く動かすためには明らかにスペック不足が否めない印象でした。
最後に
仕様をトータルで見ればハイエンドに分類してよいと思うこのGalaxy C5。ですが、使ってみて、あるいはベンチマークテストを行なってみて、という中で確認すると、SoCがネックになってしまっている印象です。
日常使いで大きくストレスを感じるケースはごくごく稀と感じていますが、価格相応~同程度の価格のフラッグシップ型落ち品よりやや劣るかも、といった程度で見ておくのがよいでしょう。
処理性能を求める方よりも、本体の質感と備える機能面(カメラや音楽再生機能など)に興味がある方に勧められる1台だと思います。
こちらは引き続き、当面の間は使用を続け、さらなる使い勝手を確認していくことにします。