イヤホンやスピーカーといった音響関連製品を展開する SoundSOUL Information&Technoogy.,Co Ltd より、イヤホン M10(改良版) を提供いただきましたのでレビューしていきます。
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今回提供いただいた M10 はカナル型のイヤホン。メタルカバーのしっかりとした質感と高音質を謳いつつ、価格がおおよそ3,000円ほどとなっており、コストパフォーマンスを強く意識した製品とのこと。化粧箱より中身を取り出すと、イヤホン本体とキャリングケースが見える形でパッキングされています。
パッケージに同梱されているのはイヤホン本体のほか、交換用のイヤーチップ(初期装着されているものを含め全3サイズ)、衣服等に固定するためのクリップ、キャリングケース、説明書。
キャリングケースはナイロン系の摩擦に強そうな質感。またしっかりと硬さのある芯材も入っており、イヤホンを入れた時の保護性はかなり期待できそう。
内側は目の細かい起毛素材。M10のハウジングは金属製となっていますが、そういった部品への傷つきにも配慮したものといえそうです。
イヤホン本体を入れてみたところ。使ってみて少し気になったのは、いざイヤホンを巻いて入れてみようとすると 思っていた以上にケースが小さい ということ。収納自体はもちろん可能ですが、かなり小さく巻き取らないとしまえないといった印象です。ケースが小さいほうが持ち歩きには向くと思いますが、個人的にはもう少し(フットプリントが)大きくてもよかったようにも思います。
つづいてイヤホン本体。ハウジングは金属製で、縦方向に細かい線状の刻みが並んでいます。ハウジングのサイズはそこそこあり、かつ素材も金属ということで耳に装着した時に重さで下がってこないか、といった点は気になっていたのですが、きちんとイヤーチップのサイズを選べばその点は特に問題ありませんでした。
ケーブルはいわゆる “きしめん” と呼ばれるフラットタイプのもの。絡まりにくいので非常によいと思います。またケーブル長はオーディオプラグ〜左右イヤホンへの分岐点までが約80cm、分岐点〜左右イヤホンまでが約40cmほど。身長180cm弱の私でも、接続したスマートフォンをパンツのポケットに入れることができる(長さ的な)余裕があり、このあたりもかなり取り回しはしやすいです。
左右イヤホンへの分岐点にはプラスチック系素材のリモコンが配置されています。表面には SoundSOUL のロゴマークをプリント。
裏面には音楽の再生/一時停止および受話などに使える多機能ボタンがひとつ、そしてその横にマイクの並んで配置されています。イヤホンといいつつ、これを装着したまま通話可能ということでいえば ヘッドセット が説明としては正しいといえるでしょう。なおこの多機能ボタンは長押しすることで音声アシスタント(Android なら Google Now、iOS なら Siri)を呼び出すことも可能。そのままマイクで音声検索を実行できるこの機能は実際に使ってみてもかなり便利でした。
オーディオプラグの取っ手部分はプラスチック系の素材。しっかり硬さがあり、こちらも指で掴んでの扱いやすさは◯といえます。
最後に肝心な音についてですが、印象は第一印象〜しばらく使ってみても変わらずドンシャリとした音質。特に金属のシャリシャリ感は強めに届きます。一方低音は高音に比べるとそこまで力強さはなく、表現としては「トンシャリ」くらいが適切といったところ。
少し残念だったのは音がかなりこもった感じで聴こえること。使い始め間もない時点では慣らすことで音の印象が変わることも期待していたのですが、しばらく使い続けてみても印象は大きく変わらず。音のよさ、解像度の高さうんぬんの前にこもった音質が個人的に耳に合わず、音楽をじっくり楽しむためのツールとして使い続けるのは厳しいかなと思ってしまいました。
2016年1月9日時点におけるAmazon.co.jpでの取り扱い価格は2,999円。前述のとおり音楽を ”集中して聴く” ことには正直向かない気がしますが、徒歩移動中に使ってみた際にはタッチノイズをほとんど感じないといったメリットも感じました。そういった意味では移動中になんとなく音楽を流しておきたい+着信時にそのまま受話したい、あるいはこういった状態に加えて音声検索も便利に使いたい、といった方には価格も手頃でオススメできるのではないかと思います。