MISFIT SHINE

MISFIT のメディア・ブロガー向け説明会(オープンプレスカンファレンス)へ参加した際に提供いただいた同社現行モデルの活動量計 MISFIT SHINE。こちらを1ヶ月ほど使用してみたので、現時点で一度レビューしておきます。

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同梱物&外見チェック

今回レビューする MISFIT SHINE は手首などに装着して日々の活動量や睡眠内容を記録するウェアラブルデバイス。日本国内で正規販売が始まったのは昨年7月末です。今回レビューに用いる本体カラーは Storm と呼ばれる青色のモデルになります。

MISFIT SHINE

同梱物。MISFIT SHINE本体のほか、ボタン電池(CR2032)、裏蓋取り外し用のピック、リストバンド、リストバンド固定用のクリップ、マグネットクリック、説明書が入っています。

MISFIT SHINE

こちらがMISFIT SHINE本体。紺色よりは青色寄りですが、明るさはほどほどで少し深さがあるような落ち着いた色味となっています。

MISFIT SHINE

サイズ(縦 x 幅)は10円玉より二回りほど大きいくらい。

MISFIT SHINE

側面は中央付近に2つの山が設けられており、その間にある溝を使ってリストバンドやマグネットクリップに固定する設計となっています。

MISFIT SHINE

裏面には中央にMISFITのロゴがデザインされています。

MISFIT SHINE

付属のピックを用いると裏蓋は取り外しが可能で、はじめはここに自分でボタン電池をセットすることになります。もちろん電池交換も自分で可能で、1回の電池交換でおおよそ4ヶ月の連続使用が可能。

MISFIT SHINE

リストバンドに固定したところ。バンドの開口部にハメこむだけでも装着は可能ですが、付属のクリップを裏側からあててあげるとよりしっかりと固定できます。

MISFIT SHINE

クリップで固定することで装着時も MISFIT 本体が手首に直接当たりづらく(=汗などが付着しづらく)なります。50m防水の仕様も有している MISFIT SHINE ですが、掃除の手間が減るという意味で個人的にはクリップを使用するほうがオススメです。

MISFIT SHINE

他のウェアラブルデバイス(左から順に Huawei TalkBand B2、Xiaomi Mi Band、MISFIT SHINE)と並べて装着してみましたが、サイズはかなりコンパクト。一般的な腕時計と比べても小柄でスリムといえるでしょう。MISFIT SHINE 自体も内蔵された12個のLEDランプを用いて時刻確認をすることができるので、しっかりとした腕時計が必要でない(スーツなどを着る機会が少ない)場合はこれだけでも十分かもしれません。

MISFIT SHINE

なお同梱されているマグネットクリップは開口部分に MISFIT SHINE をはめ込み、逆の端の丸い部分に内蔵されているマグネットをはめ込んだ MISFIT SHINE 本体にくっつけることで、比較的自由な位置に装着することができる便利なアクセサリーです。

MISFIT SHINE

私自身はじめは手首につけて使用していましたが、もともとこういったウェアラブルデバイス系が好きで他社製品も身につけることが多いため、途中からは MISFIT 純正のペンダントを購入し、首からさげて身につけています。

価格は4,000円前後とそれなりにするものの、手首以外にきちんと装着できるということは人によっては大きなポイントといえるでしょう。個人的には手首に装着すること以上に ”装着感” を意識することがなくなり、かなり便利なアクセサリーであると感じています。

MISFIT SHINE

コンパニオンアプリのUI

日々 MISFIT SHINE を身につける中で記録したデータは Misfit と呼ばれる専用のコンパニオンアプリをインストールすることで確認できます。今回は iOS(iPhone 6s)アプリにて確認していきます。

こちらが一日の活動量を示したメイン画面。移動距離や(基礎代謝を含めた)消費カロリー、歩数が確認でき、またサークルの中央に表示されたポイントをタップすると時間帯別のグラフに表示形式を変更することも可能。ちなみにMISFIT SHINE の大きな特徴であるのがこのポイント制度。基礎データとして登録している身長・体重・年齢などから独自の計算式で算出される仕組みとなっており、例えば同じ10,000歩でも60kgの人と80kgの人では身体への負荷が異なる、といった点なども勘案した指標となっています。

MISFIT SHINE

目標値とするポイントを設定する際も目標達成方法として「徒歩なら◯時間」「走った場合は◯時間」といった目安が表示されるので、ポイントの仕組みを変に気にすることなく、比較的感覚で設定することができます。

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また画面を下へスクロールすると時系列で活動内容の確認と編集を行なうことも可能です。

MISFIT SHINE

一方こちらは睡眠内容の記録。こちらも設定した目標(睡眠の場合はポイントでなく時間数)を100%とした場合にその達成割合をサークルの色付きで表示。また時間数をタップすると時系列で睡眠状態(浅い/深い)を確認できます。

MISFIT SHINE

その他、手入力となりますが体重の推移を併せて記録することも。

MISFIT SHINE

「リストバンドを使って手首に装着する」「付属のマグネットクリップで任意の場所に固定する」「別売りのペンダントで首から下げる」といったように装着箇所を自由に選べる設計となっているため、装着位置によるログの記録精度にバラつきが生じないよう、設定画面では装着位置も選択できるようになっています。

MISFIT SHINE

ログの記録精度

実際に約1ヶ月ほど使用して記録したログ(活動量や睡眠時間)をざっくり振り返ってみた印象では、精度は「”だいたい”このような感じで合っていそう」と納得できる感じです(下は3週間分のログを並べてみたもの)。

MISFIT SHINE

ロクを確認していて一つ気がついたのは 寝ている時間帯が夜間以外だと自動で睡眠ログが記録されない ということ。下は先ほどと同じく3週間分のログを並べたものですが、数日ほど睡眠時間が0で推移しているものがあります。この日は徹夜あるいは夜更かしなどで ”夜間には寝ていなかった” 日です。ここも手入力でデータの修正は可能ですが、もともと仕事などの都合で変則的な生活を送っている方などは記録にやや手間を感じるかもしれません。

MISFIT SHINE

他のアクティブトラッカーと比較

アクティブトラッカーというと個人的には Xiaomi(シャオミ)の Mi Band シリーズを1年以上使用しています。

こちらも使い始めたタイミングでチェックした限りでは記録したデータに納得でき、以後、使い続けている経緯があります。そこでここでは数値としてどれくらいの差がでるのかを紹介しておきます。ただし記録結果(特に睡眠時間と内容)は比較したところでどちらが正解と判断はできるものではありませんので、あくまで参考として見ていただければと思います。

活動量

まずこちらは MISFIT SHINE で測定した3日分の活動量データ。

MISFIT SHINE

そしてこちらが Mi Band で記録した3日分の活動量です。

MISFIT SHINE

消費カロリーに関しては MISFIT SHINE が1日の総代謝量(基礎代謝+生活活動代謝)、Mi Bandは生活活動代謝のみが表示されるのでここでは比較できませんが、移動距離はおおよそ1〜2km、歩数だと1,000〜1,500歩ほど Mi Band のほうが多い数値を示しています。それぞれの機器の記録精度の他に装着位置(手首/首元)も影響しているかもしれませんが、それなりに差が出るということは確認できますね。

睡眠時間

続いては睡眠時間。こちらは MISFIT SHINE で測定した3日分の睡眠データ。

MISFIT SHINE

一方こちらは Mi Band で記録した3日分の睡眠データです。

MISFIT SHINE

こちらは総睡眠時間、睡眠の浅かった時間、睡眠の深かった時間、いずれも数値のバラつきが大きくなっています。例えば1日目(左)で比べると MISFIT SHINE では9時間40分ほど寝ていることになりますが、Mi Band では5時間37分と差が大きくなっています。一方2日目(中央)で比べると MISFIT SHINE と Mi Band ともに総睡眠時間はおおよそ8時間30分ほど。

この差に関しては自分なりに納得している解釈があり、それはズバリ「布団に入っていた時間がMISFIT SHINE、しっかり就寝していた(であろう)時間が Mi Band」といったもの。というのも前述のとおり、私自身この2つは異なる位置(首元と手首)に装着しています。布団に入った後でもスマホなどをいじっていれば手首は物理的に動いている可能性がより高く、こういった結果になっているのでは?と感じています。この点に関しては、また余裕を見てじっくり検証できれば、と思います。

1ヶ月 MISFIT SHINE を使ってみて

約1ヶ月 MISFIT SHINE を使ってみて卒直に ”特に魅力的” だと感じたポイントは2点。ひとつは「バッテリー残量をこまめに気にする必要がない」こと。そしてもうひとつは「装着箇所を自分のスタイルに併せて自由に選べる」ことでしょう。そしてこのいずれもアクティブトラッカーに最も必要(と私が考えている)な要素である「装着していることを忘れられる(邪魔にならない)」ということに結びつきます。

ボタン電池式の良し悪しは少なくともまず一度、電池切れを体験してみてみないと評価できないので今回は触れませんが、毎日の手間がなく(せいぜい入浴前後に外す・着けるくらい)使えることはかなり快適といえます。また別売りのアクセサリーを購入する必要がありはするものの、首から下げることでもログが記録できることは私個人とても評価しているポイントです。手首だとパソコン操作時などに比較的視界に入りやすいのですが、首から下げているとこれも大きく軽減されます。首から下げての装着でも問題ない、という方にとっては正直かなりオススメできる製品といえるでしょう。

色々なウェアラブルガジェットを試す中で早いものだと数日使っただけで嫌になることもあるのですが、MISFIT SHINE に関しては「今後も継続して使ってみよう」というレベルでなく、むしろ「使い続けるのが(意識的に)自然になっている」感じです。今年の2月には後継モデルである MISFIT SHINE 2 もとうとう国内で正規に発売予定ですので、MISFIT SHINE を引き続き使い続けながらそちらの登場を待つことにします。