ご縁をいただいて、6月20日(土)より全国ロードーショーで公開される映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」マスコミ試写会へ参加してきました。実はそのお話をいただくまで、そもそもマッドマックス」シリーズ自体まったく知らなかったのですが、観てみたらあっという間の2時間。気がつけば完全にその世界観に引き込まれていました。
上映開始が今週末となっているので、マッドマックスシリーズを知らない人目線からこの映画の魅力を紹介します。
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とことん突き抜けた世界観
作品のストーリーは以下のとおり。
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、奴隷として捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。凄まじい追跡、炸裂するバトル・・・・・・。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!
作品の冒頭5分程度でまず頭に浮かんでくるのはズバリ「199X年、世界は核の炎に包まれた」というマンガ「北斗の拳」の有名なセリフ。世界観としてはまさにあれを実写化したイメージ。ヒャッハーしてる族の方々もいます。
というのもこのマッドマックス、一作目の公開が1975年、そして1981年に公開された二作目の世界観を元に描写されたのが「北斗の拳」と言われているそうで。こっちのほうがむしろ先、得てして納得。
しかしあの世界観を実写化するとこんなにぶっ飛ぶのか、と思うほど何せぶっ飛んでいます。冒頭で主人公のマックスが生きたトカゲをムシャムシャと食べています。正直このシーンで「あ、これは(観つづけるのが)ツライやつかも・・・」と心配になったのですが、開始10分も経過すれば完全にその世界に引き込まれていました。そのポイントとなるのは以下の2点。
- 突き抜け方に中途半端さがない
- 映像と音だけで世界観も話も理解できる
現実世界とはかけ離れた内容だけに、実際にその世界に自分がいるというレベルで観ている人を引き込むのは難しいはず。なんですが、この作品ではとことん突き抜けるて非現実に徹底することで、新たな現実をを作り出しています。そのこだわりがしっかりとあるからこそ、終始違和感を感じることがなく観入ってしまう。
また世界観や映像のこだわりと合わせて、音へのこだわりもすごい。今回試写したのは字幕版でしたが、字幕を読まなくても映像と音だけで理解できる。そういった理由から、個人的にはぜひ字幕版での楽しんでほしい作品です。
監督の過去作品との振り幅がすごい
この映画を撮影したのはGeorge Miller(ジョージ・ミラー)監督。過去のラインナップを調べてみるとまた面白いわけです。
George Miller監督の過去作品
- マッドマックス Mad Max(1979年)
- マッドマックス2 Mad Max2:The Road Warrior(1981年)
- トワイライトゾーン/超次元の体験 Twilight Zone:The Movie(1983年)
- マッドマックス/サンダードーム Mad Max Beyond Thounderdome(1985年)
- イーストウィックの魔女たち The Witches of Eastwick(1987年)
- ロレンツォのオイル/命の詩 Lorenzo’s Oil(1992年)
- ベイブ/都会へ行く Babe:Pig in the City(1998年)
- ハッピー フィート Happy Feet(2006年)
- ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊 Happy Feet2(2011年)
- ヨギのギャング/グレート・カレッジ・レスキュー Yogi’s Gang:The Great College RescueRoad(2014年)
- マットマックス 怒りのデス・ロード Mad Max:Fury Road(2015年)
私が生まれたのは1986年なので、そもそもそれ以前の映画(すなわち過去のマッドマックスシリーズ)は全てリアルタイムで見れません。かつこれまで昔の映画を探して観るという縁もほとんどなかったので、私の中ではジョージ・ミラー監督=ベイブやハッピーフィートといったほっこり映画というイメージがあったんです。そんな監督がいきなりこんな映画をぶち込んできた(ただしくは原点回帰なのですが)ところにまあ驚きますよね。
でも逆に言えば、その大きな振り幅のギャップも楽しめるし、そもそもこんなに方向性の違う映画を同じ人が作っているという点に大きな興味を抱きます。ジョージ・ミラー監督の映画はベイブやハッピーフィートしか知らない、という方にもぜひ一度観てみてほしい作品です。
過去作品を見ていなくても楽しめる
はじめにも書きましたが、私自身そもそも過去作の存在もきちんと認識せず(そして予習も全くせず)試写会へと足を運んだわけですが、これズバリ正解。過去作品を全く知らなくても世界観にどっぷり浸かれます。そして観終わったあとに「36年前の第一作目ではこの突き抜け具合をどこまで表現できていたのだろうか?」という興味がふつふつ湧いてくるわけです。
この順序での見方は、過去作品を観たことがない人にとっては個人的にオススメしたい流れです。
まとめ
過去の作品を知らない人にこそぜひオススメしたいこの「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。ただこの作品、一応R15+(15歳以上)の観覧年齢制限付きです。ということはそういった描写も出てきます。なので興味はあるけれど耐えられるか心配、という方はYoutubeにいくつかトレイラー映像が上がっているのでそちらをまずは見てみるのがよいと思います。
全国ロードショーでの公開はいよいよ今週末から。ちなみに上映情報を確認していると2D字幕版/2D吹替版/3D字幕版/3D吹替版といったものがありますが、個人的には少し遠くに足を運んででも、3D字幕版での観覧をオススメします。
最後にひとこと
試写場から出てきた時に「ああ、ビルがたくさん。この時代に生まれて良かった」とガチで思ったよ
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