HTCの新旧フラッグシップモデルである「HTC One M8」と「HTC One M9」。スペックを見てみると全体的に性能の底上げが見られるのですが、この2機種の間で外観・機能ともに一番大きく変わったのはカメラ機能ではないかと思います。
そこで今回はこの2機種で写真の撮り比べを行ってみました。撮影した写真を見比べてみると結構はっきりと違いが見受けられたので、その内容を整理しておくことにします。
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カメラスペックについて
まずはじめに「HTC One M8」と「HTC One M9」それぞれのカメラ(アウトカメラ)のスペックを確認しておくことにします。
項目 | HTC One M8 | HTC One M9 |
---|---|---|
画素数 |
400万画素 |
2,000万画素 with sapphire cover lens |
フラッシュ |
LED Flash |
LED Flash |
F値 |
f/2.0 |
f/2.2 |
焦点距離 |
28.0mm |
27.8mm |
センサー |
1/3 インチ |
1/2.4 インチ 裏面照射型CMOSセンサー |
画素サイズ |
2.0 μm |
1.2 μm |
この新旧モデルではそもそもカメラの種類がガラッと変わっており、「HTC One M8」では通常のカメラに追加して被写体の深度を記録する2つ目のカメラが搭載されています。一方で「HTC One M9」ではその2つ目のカメラが廃止され、他メーカーとの差別化要素が悪い意味で無くなってしまいました。
その他、数値から見ていくと「HTC One M8」のほうがF値は小さい(=暗い環境でもより明るい写真が撮れる)一方、「HTC One M9」のほうが焦点距離は短く(=より広角な写真が撮れる)なっています。また「HTC One M9」ではセンサーサイズが大きくなったものの、1画素あたりのサイズは小さくなっています。
それぞれで撮影した写真
では実際に「HTC One M8」「HTC One M9」で撮影した写真を比較してみていことにします。今回は落ち着いた雰囲気(明るさ)の屋内で料理の写真を撮影してみました。ここからあげていく写真は全て「HTC One M8」→「HTC One M9」の順になっており、写真はリサイズ以外の加工は施していません。また撮影モードはいずれもオートで行なっています。
- つくねの楽園「十夢想屋」の落ち着いた雰囲気が漂う店内
- 大山どりのレバー炙り焼き
- 大山どりのササミたたき
- 鶏なめろうの辛味噌のり包み
- 月見つくね
- 鶏タルタルミルフィーユ風
- 生ビール
- つくねで埋まるテーブルの上
- 悲しいことにメニュー名を忘れてしまった何か
撮影した写真を比べてみて
撮影した写真を全体的に見てみると「HTC One M9」のほうがより色の違いも含めて被写体がはっきりと写る印象。その分、撮影環境と被写体によっては少しきつい見た目に写ってしまう感じもしました。一方で「HTC One M8」で撮影した写真は非常に全体的に柔らかい印象。言い方を変えると全体的にややぼかされているような感じです。
今回被写体として選択したものが食べ物だったので、飯テロカメラとして優劣をつけるとすれば、個人的には「HTC One M9」のほうが良いかと思いました。
最後に
「HTC One M8」で他社の機種とは異なる”個性”として光っていたDuo Camera。それが廃止されてしまった「HTC One M9」は個人的にやや残念な印象があったのですが、カメラの性能の向上は確かに感じられる結果となりました。
ちなみにこの「HTC One M9」の派生モデルである「HTC One M9+」や「HTC One E9+」ではDuo Cameraが再び採用されています。現在iPmartで注文している「HTC One M9+」がおそらくぼちぼち発送される頃かと思いますので、またこれのカメラ性能の確認という意味でも、改めてレビューしていくことにします。
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