グローバルモデルのXperia Zシリーズには続々とAndroid 5.0 Lollipopへのアップデートが配信されているそうですが、私の手元にあるグリーバルモデルのXperia Zシリーズは基本的に全てブートローダーをアンロックしたままにしてあるので、OTAによるアップデートが降ってきません。そのため、OSバージョンをアップデートするためにはFTFファイルを用いて手動でアップデートしてあげる必要があります。
ということで毎度のことながら、XperiFirmとFlashtoolを用いてAndroid 5.0 Lollipopへと手動アップデートを行なったので、手順をメモしておきます。
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アップデートに必要なツールとその使い方
FTFファイルを使って手動でOSをアップデートする場合、そもそものFTFファイル作成とその適用(端末への焼きこみ)にXperiFirmとFlashtoolという2つのツールを用います。それぞれの入手方法と使い方については以前記事にまとめているので、今回は省略します。もし気になる方がいれば、こちらから参照下さい。
関連記事:【備忘録】Xperiaユーザーなら是非知っておきたいツール”XperiFirm”の入手方法と使い方
関連記事:【備忘録】Xperiaユーザーなら是非知っておきたいツール”FlashTool”の入手方法と使い方
FTFファイルを作成する
まずは手動アップデートに使用するFTFファイルを作成します。XperiFirmを起動して、自分の端末名→型番→(ビルド番号が新しい)適当な国 と選択していきます。一番右端の ビルド番号 を選択するときはダブルクリック。
表示されるウィンドウの Download をクリック。
ダウンロードするファイルの保存先を聞かれるので、適当な場所(下の画像ではデスクトップにフォルダを作成)を指定して OK をクリック。
するとニョキニョキと作業が進んでいきます。
このようなメッセージが表示されたらFTFファイルの作成に必要なデータのダウンロードは完了です。こちらは OK をクリックして閉じてしまって大丈夫です。
こちらも Close をクリックして構いません。
続いてFlashtoolを起動して、メニューバーから Tools をクリックします。
Bundles → Create をクリックしていきます。
このようなウィンドウが開いたら、まずは Select source folder の右隣にあるボタンをクリック。
ここで先ほどダウンロードした、FTFファイルを作成する際に必要となるデータが入っているフォルダを指定して OK をクリックします。
続いてその下の Device の欄をダブルクリック。
FTFファイルを作成する端末の選択画面になります。型番を元に作成する端末を探したら、端末名 をタブルクリック。
続いて 型番 を同様に探して、ダブルクリック。
次はその下にある Branding と Version の欄を入力します。ここで入力した内容はFTFファイル自体の名前に使われるため、後から自分で見た時に分かる内容にしておくのがおすすめです。端末の型番とかビルド番号を入れておくと良いと思います。
上の欄が全て埋まったら、次に下の folder list にはいっている項目を全て選択(色を反転)します。一番上の項目をクリックした後に・・・
キーボードのshiftキーを押しながら一番下の項目をクリックすると、全ての項目が選択(色を反転)できるはず。そうしたらその右隣にある 右矢印 をクリックします。
左側の箱(folder list)が空になったことを確認したら Create をクリック。
するとニョキニョキと処理が走ります。最終的に Bundle creation finished というメッセージが表示されたら、FTFファイルの作成は完了です。
FTFファイルを端末に焼く
ではここからは、先ほど作成したFTFファイルを端末へ焼いていきます。Flashtool上にある 雷マークをクリック。
Flashmode を選択して OK をクリック。
続いて左側から使用するFTFファイルを選択します。次に右側の Wipe と Exclude の欄を必要に応じて弄ります。Wipe のほうはチェックを入れた項目が削除されます。アプリなどを消さずにOSバージョンだけアップデートしたい場合は DATA のチェックは外しておきます。また Exclude はチェックを外した項目が上書きされます。カーネルだけ個別に焼いている、といった状態などでなければ、基本的には全てチェックなしでOKです。選択が終わったら Flash をクリック。
すると少し間があってからこのような画面が表示されます。そうしたら端末の電源を落とし、ボリュームダウンキーだけを押しっぱなしにした状態でパソコンと端末をUSBケーブルで接続します。
するとニョキニョキと処理が走ります。
最終的に Flashing finished というコメントと Please unplug and start your phone というコメントが表示されたら、端末からケーブルを抜き、電源を入れれば作業は完了です。
手動アップデート後の中身を確認
設定画面などは見た目が大きく変わっています。
OSバージョンを確認すると Android 5.0.2 になっており、ビルド番号も適用したFTFファイルのものに変わっていました。
ちなみに同様の手順でXperia Z3 Tablet Compactも問題なくAndroid 5.0 Lollipopへバージョンアップできました!
最後に
FTFファイルの作成方法や端末への焼き方は、基本的にどのXperia端末でも同様の手順で行なうことが可能ですので、ぜひ覚えておきたいところですね。なおOTAによるアップデートが待ちきれない場合も今回の方法で手動アップデートすることが可能です。そういった意味でもなおのこと、XperiFirmとFlashtoolの使い方は覚えておいて損は無いといえるでしょう。
最後にもう一度各ツールの入手方法と使い方をまとめた記事へのリンクを貼っておきますね。
関連記事:【備忘録】Xperiaユーザーなら是非知っておきたいツール”XperiFirm”の入手方法と使い方
関連記事:【備忘録】Xperiaユーザーなら是非知っておきたいツール”FlashTool”の入手方法と使い方
では。
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