タブレットアンバサダーファンミーティング

2月6日(金)に東京・NTTドコモ本社で行なわれた「第3回タブレットアンバサダーファンミーティング」に参加してきました。その中でタブレットで使って欲しいドコモのサービスとして5つのものがドコモの各担当者の説明付きで紹介されていたので、聴いた内容についてまとめておきます。今回まとめるサービスは「Mobizen」です。

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Mobizenとは

Mobizenとは、パソコンとAndroidスマートフォンを接続することで、相互でのデータ転送やスマホの遠隔操作を実現できるサービスです。設定や操作が簡単かつ直感的に行なえるというのがひとつのポイントになっています。

タブレットアンバサダーファンミーティング

活用事例の照会

サービスの内容を聴いただけでは使い方が分かりにくいだろうということで、実際に活用事例の紹介がありました。

事例①:画面が破損して物理的に操作できないスマホもパソコン上で触れる

1つ目の事例はスマホの画面が割れてしまい、物理的にスマホの画面上で操作が出来なくなってしまった際にパソコンからの遠隔操作で中身のバックアップが出来た、というもの。

外部の破損で修理に出す場合、状態によっては中身のデータが初期化されるなんてこともあります。まだ中身のデータもすでに消えてしまっているなら諦めもつくでしょうけれど、中身のデータが残っているのに取り出せない場合は歯がゆいものです。しかしそんな時はこのMobizenを利用すると、エミュレータのような形でパソコンのモニター上にスマホの画面を表示して、パソコン上で操作が行なえるということでした。

タブレットアンバサダーファンミーティング

イメージとしては外付けの機器で操作をする感じといえば伝わりやすいですかね。画面の破損など、破損の状態が中身のデータにまでは影響していないレベルであれば、パソコンを使ってスマホを触るのとおなじ感覚でデータのバックアップ作業が行なえるわけです。スマホの中身(OS)がきちんど動作してくれる状態であれば、液晶ディスプレイがタッチに反応しなくなった場合でも同様に遠隔操作が可能です。

事例②:スマホ紛失時も遠隔操作で設定変更が可能

2つめの事例は、スマホを紛失した際に遠隔操作で設定を変更して悪用を防止できたというもの。

置き忘れや盗難によってどこかにいってしまったスマホは、予め位置情報の提供を設定していけば追跡は出来ますが、必ずしもそうなっていないこともありますよね。そんな時Mobizenなら遠隔操作が可能なため、設定メニューを開いて位置情報の提供をONに変更するといった使い方が出来たとのこと。

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遠隔操作に対応しているのはOS上で出来る操作になるので、物理キー以外で出来る操作は基本的にすべて遠隔で行なうことが可能です。マナーモードの解除、位置情報提供サービスのON、あるいは地図アプリを起動して現在地を直接表示するなんてことも。もちろん遠隔操作でデータの移行や削除も行なうことができます。

事例③:離れて暮らす人へのスマホ・タブレットの操作説明が簡単に出来る

3つ目の事例は離れて暮らす家族に予めMobizenをセットした端末を渡しておいたことで、遠隔操作機能の活用で画面を共有して、操作方法を簡単に説明できたというもの。

ビデオチャット機能を使えば画面を見せながら操作方法を教わるなんてことも可能ですが、人によってはビデオチャットをするための機器がスマホ(あるいはタブレット)というケースもありますので、そうなると相手に画面を見せながら説明してもらうということは出来なくなってしまいます。また音声通話だと画面情報が共有できていないので説明しづらいなんてことも。それをMobizenの遠隔操作機能を応用することで簡単に実現できた、という事例。

タブレットアンバサダーファンミーティング

遠隔で画面を共有というと、少し前にkddiが発表したシンクコールのシンク機能が思い当たりましたが、まさにそれと似たようなことが実現できるわけですね。

遠隔地に住む家族にスマホやタブレットを買って渡す場合なんかは、この機能はかなり活用できそうです。

ユーザーの評価も高い

上記事例で紹介したような活用事例の他にも、一部の端末でのみ搭載されている、画面を動画として記録する機能(Xperiaシリーズのスクリーンレコードのようなイメージ)もMobizenなら端末を選ばずに利用すること出来るといった優れた点が他にもあり、ユーザーからの評価もかなり高いようです。確かにキャリア製のアプリでGooglePlayでの評価が☆4つというのはかなり評価されている部類です。

タブレットアンバサダーファンミーティング

動画撮影機能については、端末を選ばず、そしてrootを取らずに使えるという点から、ゲームのプレイ動画を作成している方に特に人気があるようです。私もXperiaのスクリーンレコード機能は愛用していますが、確かに操作の解説を行なう際の便利さは半端じゃ無いです。

いざというときに備えてやっておくべきひとつのこと

ここまでの説明でかなり応用の効いた使い方が出来そうなサービスであると分かりましたが、Mobizenはあくまで事前にアプリのインストールと初期設定を済ませておかないと使用できないサービスになっています。

タブレットアンバサダーファンミーティング

いくらあとから端末の設定を弄れると言っても、そもそも弄るための手段が準備出来ていないのでは本末転倒になってしまいますので、気になった方はぜひ今からアプリのインストールと設定をしておきましょう。

最後に

以上、Mobizenについてのまとめでした。

正直今回のイベントで話を聴くまではMobizenという名前すら知らなかったのですが、当日話を聴くことが出来た5つのサービスのうちではこのMobizenが最も応用の効きそう(そして新たな使い方を考えるのも楽しそう)なサービスに感じました。Androidのみ対応(iOSでは利用不可)という点が若干残念ではありますが、そのあたりについては今度の対応に期待したいところです。