2014080701

私は極度の人見知りなんです。どれくらい人見知りかというと、はじめましてはもちろん、二度目まして、さらには三度目ましてでも、関係が完全にゼロにリセットされた状態からはじめる程度にです。

そんな私ですが、先日なんとなく手にした1冊の本。読んでいて「これ、よくあるなー」「うんうん、確かにっ」「えっ?これ私だけじゃないの?」などととても共感を抱いてしましました。そしてこの本は是非、自身を人見知りだと思っている方に読んで欲しい!読んで欲しいよ!と強く思ったので、紹介してみることにします。ハイ。


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人見知りと”上手に付き合うヒント”を学べる一冊

本なんかほとんど紹介しないそうすけが、今回珍しくもご紹介したいと思った本というのが、田中イデアさん著の「人見知り芸人に学ぶ ムリをしない社交術 内向型のまま幅広く社交する方法」

タイトルの通り、本書は人見知りを自負する芸人の体験談を例に、無理をせず内向型のまま幅広くコミュニケーションを取るための方法について書かれています。決して人見知りを治す方法が書かれているわけではなく、あくまでも人見知りと上手に付き合っていく(生かしていく)方法が書かれているのです。

しかしですね、そうすけが人見知りを自負する方にこの本をおすすめしたい理由は、その方法の効果が抜群だからとか、そういうことではないのです。

そもそも人見知りって何?それが理解できる1冊

自分で自身のことを人見知りと言っておきながら、たまにふと疑問に思うことがあります。一体人見知りとはなんなのだろうか?と。

初対面の人だと誰でも緊張して話せないと思っていたけど、よくよく考えたら電車の乗り継ぎを確認するために駅員さんには声を掛けられるな・・・。そういえば仕事上なら初対面の人とでも平気で話せるぞ?はて?……なんてこと、人見知りの方なら経験があるはず。

一般的に「人見知り=初対面の人だと状況・相手を選ばず距離が縮められない」というイメージが強いですが、決してそうでは無いんですよ。そういったこと(自分ではまだ気がつけていないこと)について、この本を読むことでより深く理解することが出来ます。

何でもそうですが、物事と上手に付き合う(生かしていく)ためには、まずその物事自体をよく知る必要がありますよね。本書はそれができる1冊なのです。

”方法”ではなく”ヒント”が書かれた1冊

この本のタイトルには「○○の方法」と書かれていますが、読んでいて思いました。この本に書かれているのは人見知りと上手に付き合っていく”方法”というよりも、その”ヒント”です。

この1冊を読んだ(そして内容を完璧に実践した)からと言って、明日から「モウニンゲンコワクナーイ!」とはならんのです。

本書はあくまでも自分を変えるための劇薬にはなりません。書いてある内容をヒントに、自分できちんと考えることが求められる1冊なのです。

マイナスイメージを軽減し、安心を与えてくれる1冊

色々書きましたが、私が人見知りを自負する方にこの本を薦める最大の理由は「人見知りに悩んでいる人にわずかでも安心を与えてくれる1冊」だからです。

人見知りの方は他にもコンプレックスを抱えていることが多いです。それも人見知りの影響(あるいはそれ自体が実は人見知り)とは気が付かずに。

先に書いたように、本書は人見知りについてより深く理解できるものであり、読み進めるうちに「えっ!?これも人見知りでくくっていいの?私だけじゃないの?」と目からウロコ状態になっていきます。

結果として、コンプレックスを人見知りのせいだと考える(というか実際にそのせいである確率が高い)ことで「付き合い方を考えるべき相手は、実は人見知りだけでいいんだ!」と安心を与えてくれることでしょう。

「なんでもかんでも人見知りのせいにするなんてズルい」とかいう人には勝手に言わせておきましょう。人見知りのせいにすることであなたのコンプレックスが和らぎ、そしてそれと上手に付き合うことで自分に自信が持てるなら、それは間違いなくあなたにとって良いことです。

さいごに

これまで自身を人見知りと言いつつ、一方で「(果たして本当に人見知りなんだろうか……)」と疑問も抱いていたわけですが、この1冊を読んで自分の悩んでいたことがとてもスッキリしました。

うつでも人見知りでもなんでもそうですが、治すことも大切かもしれませんが、一方で上手に付き合っていくことも良いのではないか?そんなことを考えさせられる1冊でした。

自称・人見知りの皆さん、是非お手にとって読んでみてください!

では。