先週12月20日(金)より東京都営バスの一部路線にて終夜バスの試験運行が始まりましたね。

趣旨としては“都心部における深夜時間帯の交通利便性の向上を図り、国際都市東京の魅力や都市力を高めるなど、東京の発展に貢献するため”とのことらしく、ニュースなどでも多く取り上げられていました。

そんな都バス関連の取り組みとして気になったものをご紹介。

この無料Wi-fi提供サービスは、終夜バスの試験運行に併せて一部路線限定で開始され、2014年内には都営バスの全路線にサービスの提供範囲を拡大する予定とのことです。

また少し前にはネット上でこんな記事も目にしました。

こちらはニューヨークのハーレム地区95ブロックすべて(対象者は約8万人)をカバーする無料Wi-fiネットワークが2014年5月までに導入されるというもの。このプロジェクトは2億円もの寄付によって実現したとありますが、それにしても太っ腹です。

このような記事を読みながら「今後もこういった環境がどんどん拡大していくんだろうなぁ」と思っていたのですが、「こういうサービスがどんなところに広がっていくと便利かな?」なんてことも思ったりしましたので、そうすけなりに頭を絞って、考えてみる事にしました。

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無料の通信サービス(Wi-fiスポットなど)提供はどこまで広がる?

最近は街中でも無料で利用できるWi-fiスポットが増えてきましたよね。ファーストフート店や喫茶店、さらには新幹線の車内であったり。お店など人が集まる場所にWi-fiスポットを設置することは効率的ですし、新幹線などの移動するものにあたっては移動によって通常の携帯電波を掴みにくくなること間違い無しなため、非常に理にかなったサービスになっています。

今後はこれが一般の電車やあるいはタクシー、さらには車のカーナビについている通信機能を利用して、自家用車の車内でも携帯の電波を使わなくても良くなるはずです。まあカーナビの通信は携帯の通信と同じしくみのはずなので、Wi-fiじゃないんですが。

ちなみにそうなると、電車の中にある優先席の表示からは「携帯電話は電源をお切りください」という文言も消えてなくなりそうですね。というか、新幹線には優先席とかがないことを考えると、優先席に書いてあるあの文言は本当に必要なのでしょうか。周りの方の迷惑になるから「マナーモードにする」「通話をしない」などは分かりますが、優先席の利用条件に「携帯電話の電源を切る」は含める必要性がないはずです。

あとは人が集まりそうな場所以外に待ち時間の長い役所や病院、銀行なんかにも、全国で無料Wi-fiスポットが導入される事例が増えていくのでは?と思います。病院なんかは機器の関係で電波がNGのところもあるでしょうけど、全館を対象にする必要はないですし、十分に対応可能なはずです。

サービスエリア拡大にあたって必要な事は?

ネットワーク機器の設置に関する設備投資はもちろんとして、端末側のバッテリー性能向上も必要になります。理想としては、「端末のWi-fiを1日中ONにしたままで利用し、各サービスエリアに立ち入った際に自動でWi-fi電波を掴むようになる」ことでしょうか。

そうなると1日に端末側で何度も「Wi-fi電波を掴む動作」が繰り返される訳で、必然的にバッテリーの消費が激しくなります。

まあ極限までの理想を言えば、ネットワークなんて気にしなくても使える(お店もバスも新幹線も全て同じアクセスポイント名・パスワードで使える)ことでしょうけど、それはまだ難しいのかな・・・。でもいずれは世の中そうなっていくはずです。

分かり易い未来の形は映画「サマーウォーズ」のOZ(オズ)

無料のWi-fiスポットの増加、そして通信速度の上昇などが進んでくると、社会は今よりさらにネットに依存していくはずです。

一番分かり易いイメージは映画「サマーウォーズ」の仮想世界「OZ(オズ)」。あの映画を初めて見た時、「なんでもネットを通じて出来る世界は便利だな」なんて思いましたが、近い未来必ず世の中はああなります。LOVEマシーンはでてこないことを祈ります(笑)

役所への手続き(住民票の写し取得とか、入籍届け提出とか)もそのうちネット上で完了できてしまうような、そんな世の中になっていくのではないでしょうか。

「サマーウォーズ」を見た事がない方は、是非1度見てみてください。今後訪れるであろうネット社会の形が見れて、かつ映画の内容も面白い(笑)もう文句無しです。