Googleストアの下取りプログラム

Googleストアでスマートフォン(Pixel 6)を購入する際、あわせて下取りプログラムを利用してみました。

この記事ではGoogleストアの下取りプログラムについて、サービス概要、メリットとデメリット、実際に使って確認した所要日数例、手続きのながれ、注意したいポイントをまとめて紹介します。

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下取りプログラムついて

サービス概要

「Googleストアの下取りプログラム」は、Googleストアで“新しいスマホ”(Pixelスマホ)を購入する際に申し込みできる下取りサービスです。専用キットで“古いスマホ”を送ると、後日、下取り査定額分の払い戻しを受けられます。

サービスの概要は以下のとおり。

「Googleストアの下取りプログラム」のサービス概要

  • Googleストアでスマホを購入する際に利用できる
  • サービスは無料で利用できる
  • 手続きはオンラインと郵送で完了する
  • 2021年11月現在(日本では)5社の製品の下取りに対応している
    • Google
    • Apple
    • Samsung
    • Sony
    • SHARP
  • 専用キットで「端末本体」を発送する
  • 査定額が後日払い戻される
  • 1つの注文につき、1台の下取りが申し込める
  • 下取りしたスマホはリサイクルまたは再利用される

最終的な査定額が後日返金されるシステムなので、“新しいスマホ”の代金は一旦満額支払うことになります。

Splitit(スプリッティト)での分割払いサービスを利用した場合は、すべての支払いが完了した後に返金されます(=全12回目の支払い完了後に返金、または繰り上げで全額支払い完了後に返金)。

また“新しいスマホ”を複数台購入するケースでは、注文を複数にわけておこなえば、複数台の下取りを申し込むことも可能です。

下取りプログラムの利用のキャンセル(利用の取り消し)は、下取り希望品が未発送の場合のみ可能です。下取り希望品を発送しなければ、申し込みは自動的にキャンセルされます。下取り希望品をすでに発送している場合はキャンセルできません。

関連情報(外部サイト)

メリットとデメリット

「Googleストアの下取りプログラム」を実際に使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめておきます。

利用のメリット

「Googleストアの下取りプログラム」のメリット

  • 条件さえ満たせば「端末本体のみ」で下取りしてもらえる
  • “新しいスマホ”にデータ移行してから下取りに出せる

一番のメリットは「端末本体のみ」で下取りしてもらえること。箱や付属品(アクセサリー)が無くてもサービスを利用できます。なお充電器やケーブルは一緒に送るとリサイクルされます。

▼箱や付属品は送付不要。これらの有無は査定に影響を及ぼさない

Google Pixel 3aの箱と付属品

利用のデメリット

「Googleストアの下取りプログラム」のデメリット

  • 下取り対応製品が一部に限られている
  • 中古販売店のほうが査定額が高い場合がある

2021年11月現在、日本のGoogleストアで下取り対応しているメーカーは5社(Google/Apple/Samsung/Sony/SHARP)に限定されています。またこれら5社の製品であっても、すべてのモデルが下取り対応品に登録されているわけではありません。

手持ちの“古いスマホ”が下取り可能なモノか?については、下取り申込み画面で「ブランド(メーカー)」を指定した際、一覧に「モデル(製品名)」が表示されるか?否か?で確認できます。

また中古販売店に買取してもらうほうが査定額が高くつくケースがあります。とくに「端末の状態がキレイで、箱や付属品もすべて揃っている」場合は(スケジュールに余裕があれば)まず最寄りの中古販売店に持ち込み査定してもらうと、より高く下取りしてもらえるかもしれません。

下取りの見積もり額は“新しいスマホ”の注文を完了する前に確認できます。Googleストアで“新しいスマホ”をショッピングカートに入れた際、表示される設問に回答すれば、その時点での見積もり額(下取り上限額)が提示されます。

▼「ブランド」「モデル」を選択すると見積もり額が出る

Googleストアの下取りプログラム

▼“古いスマホ”の状態を設問に沿って答えると……

Googleストアの下取りプログラム

▼その時点での見積もり額(下取り上限額)がわかる

Googleストアの下取りプログラム

なお、事前に確認できる見積もり額はあくまで“その時点での金額”であることには注意が必要。見積もり額が確定するのは申し込みをおこなったタイミングです。事前確認するタイミングによって、表示される見積もり額は変動します。

申し込みをおこない確定した見積もり額の有効期限は14日間。見積もりどおりの金額を受け取る最低条件として、“新しいスマホ”の受領から14日以内に“古いスマホ”を送る必要があります。

“古いスマホ”の状態が事前の申告内容と異なる場合は、新たに見積もりがおこなわれ、それに沿った金額が払い戻されます。最終的な査定額が見積もり額の75%に満たないときは“古いスマホ”は返却されます。

サービスを利用してみた

進捗の確認方法

下取りの進捗具合はGoogleストアで確認できます。

Googleストアにアクセスし、右上のアイコン(アカウントメニュー)から【注文履歴】→該当注文の【下取りを表示】と選べば進捗が表示されます。

▼【下取りを表示】を選ぶと……

Googleストアの下取りプログラム

▼進捗が表示される(画像は手続き完了後のもの)

Googleストアの下取りプログラム

▼下に進むと申告内容、見積もり額も確認できる

Googleストアの下取りプログラム

下取りキットおよび発送済みの“古いスマホ”の配送状況もこの画面で確認できます。

「下取りキットの配送状況を追跡」を選ぶと受け取る下取りキットの配送状況が、「下取り用スマートフォンの配送状況を追跡」を選べば発送した“古いスマホ”の配送状況が表示されます(いずれも日本郵便のお問い合わせページに移動します)。

所要日数(実例)

下取り手続きの所要時間について、Googleストア内「Googleストアの下取りプログラム」ページでは次のように案内されています。

下取り額は、下取りパートナーに代わって Google がご購入時に使用されたお支払い方法に、60 日以内に払い戻しさせていただきます。

Googleストアの下取りプログラム「よくある質問 – ご利用方法」の項より引用)

通常、デバイスをお送りいただいてから3~4週間ほどかかります。

Googleストアの下取りプログラム「よくある質問 – 下取り手続きには、どのくらいの時間がかかりますか?」の項より引用)

その上で、Google Pixel 6の購入にあわせて下取りプログラムを利用した際の所要日数(スケジュールの実例)を載せておきます。

今回は配送状況の追跡で“古いスマホ”が宛先に届いた日から3営業日(5日後)で受領の通知、さらに2営業日(2日後)で査定結果の通知が届きました。下取り額の返金(=クレジットカードへの返金)は査定結果の通知と同じ日付でおこなわれています。

下取りの所要日数(スケジュールの実例)
日付 内容
10/20 下取りプログラムを申し込み(「Pixel 6」を注文)
10/22 下取り手順の案内(Eメール)を受信
10/26 “新しいスマホ”(「Pixel 6」)を受け取り
10/27 下取りキットの発送通知(Eメール)を受信
10/29 ポストに「本人限定受取郵便の到着」通知が投函
下取りキットを受け取り
11/1 “古いスマホ”を発送
11/4 “古いスマホ”の配達が完了
11/9 “古いスマホ”の受領通知(Eメール)を受信
11/11 査定結果の通知(Eメール)を受信
11/13 クレカ利用明細へのデータ反映を確認

下取りのながれ

下取りを依頼する“古いスマホ”は、購入した“新しいスマホ”とは別に届けられる下取りキット(専用キット)で送ります。下取りキットの送り元、“古いスマホ”の送り先はともにGoogleの下取りパートナー(日本国内では「PCS Wireless」)です。

下取りキットは日本郵便の「郵便書留(本人限定受取)」で届きました。まず郵便局から「荷物到着の通知」が投函されるので、記載の内容に沿って、受け取り方法(日時と場所)を連絡。配達や郵便局窓口受け取りにて、身分証明書を提示し、下取りキットを受領します。

▼まずはコレが届く

郵便書留(本人限定受取)の到着通知

▼届いた下取りキット。この箱をそのまま使って“古いスマホ”を送る

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

▼中には返送用の宛先シール、封印シール、下取り手順の説明書が入っていた

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

▼説明書。“古いスマホ”の準備(初期化方法)について書かれている

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

下取りを依頼する“古いスマホ”は「端末本体のみ」を送ればOKです。下取り手順の案内(Eメール)および同梱の説明書をよく確認の上、“新しいスマホ”にデータを移行後、必ず全データを消去(工場出荷時の状態にリセット)してから箱詰めします。全データの消去をせずに送ってしまうと、下取りを受け付けてもらえません。

▼“新しいスマホ”にデータを移行したら、“古いスマホ”は忘れず初期化する

Google Pixel 3aの初期化

▼SIMカード、SDカードの取り出し忘れにも注意する

Google Pixel 3aのカードトレイを確認

“古いスマホ”の初期化が済んだら、案内にしたがい、下取りキットに箱詰めします。

▼初期化した“古いスマホ”は下取りキットの専用スペースに挟んで箱詰め

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

▼箱詰めしたら同梱の封印シールでとめる

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

▼最後に同梱の宛先シールを貼り付ける

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

ちなみに“古いスマホ”発送後の配送状況は(Googleストア【下取りを表示】の画面以外に)宛先シールに記載のお問い合わせ番号でも検索できます。

▼宛先シールにある12ケタの番号(写真の「A」と「A」の間にあるもの)

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

箱詰めした“古いスマホ”はポストに投函(郵便局の窓口持ち込みでも可)。これで発送完了です。

Googleストア「下取りプログラム」の下取りキット

あとは査定結果の通知を待ちます。

ちなみに今回は、当初の見積もり額どおり(見積もり額の満額)で下取りしてもらえました。

購入した“新しいスマホ”(「Pixel 6」のROM128GBモデル)は分割払いサービスを利用し購入。税込価格74,800円に対して、12分割の1回目(税込6,233円)を支払い後に、残額(計11回分。税込68,567円)を事前に繰り上げ返済(一括返済)していました。

“新しいスマホ”の購入に使ったクレジットカードの利用明細を確認すると、査定結果の通知から2日後のタイミングにて、査定結果通知日の日付で返金データが反映されていました。

▼査定結果の通知から2日でクレカ利用明細に返金が反映されていた

クレジットカードの利用明細

利用時の注意点

下取りプログラムを使用する際、次の3点にはとくに注意しましょう。

「Googleストアの下取りプログラム」利用時の注意点

  • 届いた下取りキットはていねいに取り扱う(使い回すため)
  • “古いスマホ”は必ず初期化してから送る
  • SIMカードやmicroSDカードを忘れず取り外す

“古いスマホ”は初期化した状態で送らないと、そもそも下取りしてもらえません。また取り外し忘れたモノを含めて、同梱してしまったものも返却してもらうことはできません。

指差し確認する!(記憶に残るアクションで確認する)など、“やりすぎな意識”で、忘れず対応しておくことをオススメします。

まとめ

最後にあらためて「Googleストアの下取りプログラム」のポイントをまとめておきます。

「Googleストアの下取りプログラム」のポイント

  • Googleストアでスマホを購入する際に利用できる
  • サービスは無料で利用できる
  • 手続きはオンラインと郵送で完了する
  • 2021年11月現在(日本では)5社の製品の下取りに対応している
    • Google
    • Apple
    • Samsung
    • Sony
    • SHARP
  • 専用キットで「端末本体」を発送する
  • 査定額が後日払い戻される
  • 1つの注文につき、1台の下取りが申し込める
  • 下取りしたスマホはリサイクルまたは再利用される

はじめて使ってみた感想は「自宅で手続きがほぼ完了できて便利」

下取りキットの受け取りに少し手間がかかるものの、“古いスマホ”は「端末本体のみ」で引き取ってもらえるし、発送もポスト投函でOKだし。ながれを理解していれば、日常生活が忙しい場合でも、無理なく利用できるサービスだと感じました。

とくに「もう使わないスマホがあるが、箱や付属品は無い」という場合には、“不用品を換金する一手段”として有効活用できるサービスです。