Microsoft「Surface Pro X」に楽天モバイルのeSIMを登録して使うための方法をまとめておきます。
記事の目次
SPONSORED LINK
利用方法
利用までのながれ
Surface Pro Xに内蔵されたeSIMに、楽天モバイルのeSIM情報を登録し使うためのながれは次のとおり。
- 楽天モバイルでeSIMを発行する
- Surface Pro XにeSIM情報を登録する
- APN情報を設定する
なお2021年2月22日(月)現在、楽天モバイルが公開している動作確認済み製品にSurface Pro Xは含まれていません。今後なにかのタイミングで利用不可となる可能性もゼロでないことはあらかじめ頭に入れておきましょう。
各手順の詳細
3つの手順それぞれの詳細をまとめておきます。
楽天モバイルでeSIMを発行する
まずは楽天モバイルでeSIMを発行します。
これから回線を契約する(新規申込みする)場合は、SIMタイプを「eSIM」に指定して申し込めばOKです。契約後に送られてくるeSIM情報がそのまま使えます。
すでに楽天モバイルで回線を契約中である場合は、eSIMを再発行します。「my 楽天モバイルアプリ」を起動し【契約プラン】→【各種手続き】→【SIM交換(再度ダウンロード)】と進んで再発行を申請します。
▼eSIMの交換理由が「再度ダウンロード」なら手数料は無料
申請後、楽天モバイルからEメールが2通届きます。
2通目(件名は「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」)が届いたら、ふたたび「my 楽天モバイルアプリ」を起動。ホーム画面上部の申込番号から【回線手続きをする】を選ぶと、eSIM情報の登録に使うQRコードが表示されます。
▼QRコードが表示できたらeSIMの準備は完了
Surface Pro XにeSIM情報を登録する
楽天モバイルのeSIM情報を、Surface Pro Xに登録します。
まずWi-Fiを使ってSurface Pro Xをインターネットに接続します。eSIM以外の方法でインターネットに接続しておかないと、eSIM登録に必要なプロファイル情報がダウンロードできません。
Surface Pro Xにて、【設定】→【ネットワークとインターネット】→【携帯電話】の順にクリック。【このSIMカードの携帯データネットワークを使う】の項目で【eSIM】を選びます。
次に【eSIMプロファイルの管理】→【新しいプロファイルを追加します】の順にクリックします。【携帯電話会社から提供されたアクティブ化コードを入力する】の問いに【次へ】を選ぶと、Surface Pro Xの前面カメラが起動。ここに準備しておいたQRコードを読み取らせます。
【このプロファイルをダウンロードしますか?】の問いに【はい】を選べばeSIM情報の登録がおこなわれます。
▼【はい】を選んで少し待つ。
▼このメッセージが出ればOK
最後に【eSIMプロファイル】に追加された楽天モバイルのeSIM情報をクリックして【使用】を選択。「プランに基づいて携帯データネットワークが使われ、料金が発生することがあります。続行しますか?」のメッセージに【はい】を選び、楽天モバイルのeSIM状態が【アクティブ】となればeSIM情報の登録と有効化も完了です。
▼状態が【アクティブ】になっていることを確認する
APN情報を設定する
最後にSurface Pro Xへ楽天モバイルのAPN情報を登録・設定します。
【設定】→【ネットワークとインターネット】→【携帯電話】の順に進み【Mobile operator settings】をクリック。続いて【APNを追加します】を選び、ここに楽天モバイルから提供されているAPN情報を入力します。
具体的には、次の3つの情報を手入力すればOKです。
- APN名「楽天(rakuten.jp)」を【プロファイル名】の欄に入力
- APN「rakuten.jp」を【APN】の欄に入力
- APNプロトコル「IPv4/iPv6」を【IPの種類】の欄で選択
【このプロファイルを適用する】の項目にチェックがついていることを確認したら【保存する】をクリック。
▼「インターネットAPN設定が保存されました。」と表示されればOK
【設定】→【ネットワークとインターネット】→【携帯電話】と進んだ画面上にて「Rakuten(LTE)接続済み」と表示されており、なおかつアンテナピクトが立っていれば、作業完了です。
▼この状態になれば(Wi-Fiオフでも)eSIMでインターネットに接続できる
参考までに「平日の午前9時30分」「アンテナピクトが5本中2本」の状態でおこなったスピードテストの結果も載せておきます。
▼Google検索の速度テストで測った実効速度
データ通信量の確認・制限方法
Windows 10のOS標準機能を使うと「1ヶ月あたりに利用したデータ通信量」も確認できます。
Wi-Fiオフの状態(=eSIMでインターネットに接続した状態)で【設定】→【ネットワークとインターネット】→【状態】の順に進み【データ使用状況】をクリック。
ここで「データ通信量の利用方法(カウント期間)」「リセット日(カウント周期)」、そして到達時に通知を出すための「上限(容量)」が設定できます。
▼上限値はMB単位あるいはGB単位で設定可能
▼設定に基づき集計されたデータ使用量が見れる
なおAndroidスマートフォンなどと異なり、ここでデータ通信量に上限を設定しても、上限値到達時に通信が自動切断されることはありません。通信オフには手動操作が必要なので、上限値を設定する場合は余裕をもった内容にしておくことをオススメします。
▼設定した上限値に到達すると出る通知内容
まとめ
あらためて、楽天モバイルのeSIMをSurface Pro Xで使うためのながれをまとめておきます。
- 楽天モバイルでeSIMを発行する
- Surface Pro XにeSIM情報を登録する
- APN情報を設定する
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、データ通信量が1ヶ月あたり1GB未満であればずっと無料で維持・利用が可能。
Wi-Fiのない環境、あるいは通信障害などにより一時的に物理SIMカードが使えないときの“奥の手”として、Surface Pro Xに“とりあえず”登録だけしておくという活用方法はおすすめです。
Surface Pro X(サーフェスプロエックス) – いつでもつながる、その先へ。2-in-1 ノート PC – Microsoft(マイクロソフト)