染谷昌利さんの著書『副業力 いつでも、どこでも、ローリスクでできる「新しいマネタイズ」』を読みました。
個人的に思うこと・感じることの多い1冊だったので、“読後メモ”という書評よりもっとゆるいスタイルで(と言い聞かせることでハードルを下げて)読んだ感想をレビューします。
SPONSORED LINK
「副業力」の内容
『副業力 いつでも、どこでも、ローリスクでできる「新しいマネタイズ」』(以下「副業力」)は、2020年現在の副業にまつわる環境、種類・コツ、具体的なやり方などを事例を交えて解説した書籍です。
著者の染谷昌利(そめやまさとし)さんはパラレルワーカー。現在進行系でブログメディアの運営、コミュニティ(オンラインサロン)運営、書籍の執筆・プロデュース、企業や地方自治体のインターネットマーケティングアドバイザー、講演活動、と幅広く複数の業務に取り組んでいます。
1つ(1種類)の副業経験ではなく、上記のように多彩な“複業”経験をもとに「副業」の解説がされていることが本書のキモです。
また、紹介されている「副業」に最低限必要なもの(道具)はノートパソコン、インターネット回線、無料オンラインツールの3点のみ。とてもシンプルです。少ない投資で、場所を選ばずに始められるため、コロナ禍における“リモートワーク時代”にもピッタリな内容になっています。
「副業力」を読んだ感想
「副業力」は“ブログ飯の進化版”である。そしてブログ飯とあわせて読むと面白い。そう感じました。
「副業力」は“ブログ飯の進化版”
「副業力」という本を一言で表現するなら“ブログ飯の進化版”です。この表現は友だちの書評にあった言葉をお借りしたものですが、ぼく自身、とてもしっくりくるものでした。
“予想通り、ブログ飯の進化版だった。” 実際に読んでいて感じたアレコレ(どう言いまとめたらよいの?と思っていたこと)がこの一言に凝縮されていた→ne-yan「副業なのか本業なのかな人が読んだ副業力」 https://t.co/NvzpU14xjw
— まきはら とよかず(Toyokazu Makihara) (@mkhr141jp) December 13, 2020
ちなみに「ブログ飯」は染谷さんが2013年に出版された書籍です。
「ブログ飯」はサラリーマンだった染谷さんが、会社を辞め、試行錯誤を経て、「飯が食えるブログ」の成功法則を見つけ出した過程で、得たこと・感じたことを書き綴った1冊です。
染谷さん自身の体験が“ブログを通じたもの”であり、ブログがメインで取り扱われています。ただしブログ自体はあくまで“ツール(道具)のひとつ”で、軸となる考え方・取り組み方は他のツールでも活かせます。テクニックを書いた本ではなく、心構えや精神論に近い内容が詰まっています。
そして「ブログ飯」が出てから7年が経った2020年現在では、YouTubeでの動画配信を筆頭に、収益化につなげられる方法が大きく増えました。7年間での時代の変化をふまえて、考え方・取り組み方といった軸をそのままに、紹介する方法を見直し、再構成されたのが「副業力」というイメージです。
「副業力」では収益化につなげられる方法が、ブログ運営を含む7つのジャンルで紹介されています。
- ブログ運営
- 動画配信
- クラウドソーシングサービスでの仕事受注
- オンラインショップ運営
- オンラインサロン運営
- 電子書籍出版
- オンライン講座運営
「副業としてこんな方法があるよ」と複数の方法をまとめて紹介している書籍や雑誌は他にもあります。ですが、紹介しているものすべてを著者自身が(しっかりと)経験した上で書かれたものは多くはありません。
「ブログ飯」も読むとより面白い
さきほども書いたとおり、「副業力」は“ブログ飯の進化版”であり、考え方・取り組み方といった軸の部分は変わっていません。
となると「副業力」(=最新版)だけ読めばOK!……でもあるのですが、ぼく個人的には「ブログ飯」と「副業力」の両方を読むとより面白いと感じています。
「ブログ飯」→「副業力」の順に読むことの面白さは、7年間での変化が感じ取れること。時代の変化を理解しながら、知識を最新版にアップデートできます。
逆に「副業力」→「ブログ飯」の順に読む面白さは、自分にもできるかも!という思いを高められることです。
本のそで(表紙の内側)に書かれたプロフィールによれば、染谷さんの著書・監修書は「副業力」で39作目(2020年12月発売の新作で40作目)。この経験も間違いなく「副業力」という本のキモに一役買っています。
ただ初対面が「副業力」で、この情報が先に入ってきた場合、中には“大先生”とか“すごい人”とか(間違ってはいないですが)、自分には手の届かないすごく遠い存在と感じてしまう可能性も頭をよぎりました。
そこで遡って「ブログ飯」を読むという楽しみ方をオススメします。染谷さんの現在に至るまでの背景をもう少し詳しく知ることができ、読む前よりも存在が身近に感じられるようになるハズ。そして、身近に感じられる=積み重ねれば自分にもできる、というイメージがより抱きやすくなります。
あとは「副業力」の文中でも触れられているとおり、やるだけです(と自分に言い聞かせる)。
自分の意思で変えられるのは「今」だけです。未来はこの瞬間の積み重ねで、過去は単なる記憶です。
繰り返しになりますが、「ブログ飯」と「副業力」の2冊で(というか染谷さんの他の書籍についても)考え方の軸は変わっていません。そのため2冊目は短い時間でも読むことができます。
「副業力」で気になった言葉
「副業力」を読んでいて気になったフレーズを3つ選んで載せておきます。
副業禁止の会社に勤務しているのであれば、急いで金銭を発生させなくても構いません。それよりも、いつでもお金を生み出せる状態にしておくことが重要です。そのきっかけは、あなたの趣味や得意分野です。
ルーチン化した作業には、心の強さなど必要ありません。
情報を発信するということは、ごく普通の行動です。しかし、そんな普通のことでも、続ければ普通ではなくなります。根性論的に感じるかもしれませんが、普通のことを、普通ではないくらい続ければ、それは異常値となります。異常値を超えて、初めて大きな結果がついてくるのです。
まとめ
「副業力」を読んだ感想をあらためてまとめておきます。
- 「副業力」は“ブログ飯の進化版”。最新情報のアップデートにおすすめ
- 「副業力」と「ブログ飯」を両方読むと面白い。読む順番で違う面白さがある
副業を学びたい・始めたい。あるいは複業をしたい・している。そうした人が基礎を学ぶ・おさらいするものとして役に立つ1冊になっています。