Samsung Electronics(サムスン電子。以下、Samsung)製スマートフォンの直近製品のうち、おもに欧州仕向けのものには初期状態で「リージョンロック」というSIMロックが施されています。
ただしこのリージョンロックは解除が可能。たとえば当ブログで発売・価格情報を紹介するイギリスの通販サイトClove(クローブ)では、リージョンロックを解除した上で商品を出荷するサービスを提供しています。
そこでGalaxy Note10+を購入(個人輸入)するにあたりCloveを利用し、届いた商品の状態を確認してみました。この記事ではCloveでリージョンロック解除後に出荷された商品の状態を写真で紹介します。
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記事の目次
はじめに
リージョンロックとは?
リージョンロックは特定のSIMカード以外を利用できないよう制限する“SIMロック”の一種です。
Samsungでは2013年9月以降より、SIMカードスロット付き製品を対象にリージョンロックを導入。(確認済み範囲として)欧州仕向けの製品には販売地域以外のSIMカードが使えない(=挿し込んでも通信できない)機能制限が施されています。
海外通販サイトの商品ページに「SIM-Free(SIMフリー)」や「Unlocked(ロック解除済み)」の表示があっても、基本、初期状態ではもれなくリージョンロック付き。そのため、拠点が欧州圏にある通販サイトでのGalaxyスマートフォンの購入には注意が必要です。
ただしリージョンロックは特定の操作をおこなえば解除可能。具体的には「販売地域でサービス提供する通信事業者のSIMカードを挿し、5分以上の連続音声通話をおこなう」ことで、以降は“一般的なSIMフリーデバイス”として使えます。
Cloveのリージョンロック解除サービス
Cloveでは配送先に欧州圏外の住所が指定されている注文に対し、出荷前にリージョンロック解除操作を施しています。購入した商品は手元に届いた時点ですでに開封済みとなっている代わり、受け取り直後からすぐにSIMフリースマホとして使用可能です。
▼Cloveの商品ページにかかれた「リージョンロック」に関する注意書き
商品状態を写真で紹介
パッケージが事前開封されてしまうことはあらかじめ了承していても、届いた商品に指紋がべたべた付着していたり、激しく汚れていたり……なんてことは避けたいもの。買い物によりワクワクしていた気持ちも一気に萎えかねません。
そこで今回は届いた商品を“そのままの状態”で写真に記録しておきました。「どんな状態で届くのか?」を理解する一例として、参考にしてみてください。
パッケージ(外箱)
パッケージに目立つ汚れはなし。箱に2箇所つぶれはありましたが、これは最安の配送方法を選んだため(=配送中につぶれた)ものだと思います。念のため、中身には影響はありませんでした。
▼届いた商品の化粧箱
▼2箇所、角がつぶれていた
▼当然「封印シール」はカットされていた
電話機本体と付属品
電話機本体や付属品など“中身”には(神経質に見ると)ゴミの混入やシール痕など、いくつか気になることが。いずれも掃除でかんたんに除去できたことは幸いでした。
▼化粧箱を開いて中身の確認へ
▼付属のSIMピンは斜めに収まっていた。作業時に使用された可能性はある
▼前面に指紋や皮脂など目立つ汚れはない。試供品のディスプレイ保護フィルムも貼られたまま
▼背面にもパッと見で目立つレベルの汚れはない。こちらには養生フィルム付き
▼電話機(背面)と養生フィルムの間に糸ぼこりを発見
▼養生フィルムを剥がした後、謎のシール痕も見つけた
▼カードスロット周辺。側面の養生フィルムも貼られたまま。傷や汚れもない
▼カードトレイ自体にも傷や汚れは付いていなかった
▼Sペンも表裏ともに汚れておらず
▼付属品もきれいな状態。取り出した様子も見られず
初期動作を確認
製品自体の初期動作もあわせて確認。こちらは気になる点も特になく、気持ちよく使い始めることができました。
バッテリー残量
電源投入前にバッテリー残量を確認。「満充電済み」のように過度のサービスはないものの、問題もなし。
▼電源をONする前にワイヤレス充電器に設置。満充電して出荷!……のようなサービスはない
モバイルデータ通信機能
電源をオンにすると表示されたのは初期設定画面(システムの表示言語を選択する画面)。リージョンロック解除をおこなったのちに、きちんと工場出荷状態に初期化されていました。
また電源を入れる前にNTTドコモのSIMカードを挿しておいたところ、初期設定中から問題なくモバイルネットワークに接続。NTTドコモのAPN情報はプリインストールされており、APN情報は自動で設定されました。
▼すぐに問題なく通信できた。余談だがNTTドコモのVoLTE(ボルテ)も使える