海外版のGalaxy S22シリーズには、出荷時の状態で画面保護フィルムが付いていません(試供品の提供がありません)。出荷時にディスプレイに貼ってあるのは養生フィルムのみ。画面保護フィルムが必要な場合は、別途自前で用意することになります。
そこで、ミヤビックスのVis-a-Vis(ビザビ)ブランドで展開されている曲面対応の保護フィルム「OverLay FLEX」を試してみました。
難しい貼り付けさえ乗り越えられれば、仕上がり・保護範囲とも、とても満足できる製品です。画面一体型センサーによる指紋認証も問題なく利用できています。
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OverLay FLEX(オーバーレイ フレックス)シリーズは曲面部への貼り付けにも対応する保護フィルム。
柔軟性のあるTPU(熱可塑性ポリウレタン)を基本素材にすることで、ディスプレイ中央部(平面部)からディスプレイ縁部(曲面部)までをカバーできます。硬さ(=強さ)はガラスフィルムや高強度フィルムに劣るものの、まんべんなく保護できること、見た目も自然に仕上がることが特長です。
一方で柔軟性の高さにより、フィルムの貼り付けは難しいです。メーカー側でも公式に「こだわり派・上級者向け」と案内しています。
今回は別売りされているOverLay FLEXシリーズ専用ツール「水貼りツールセット」を使って貼り付けにチャレンジしました。
▼別売りされているオプション品「水貼りツールセット」(写真右)
使用方法(手順)はメーカー直販サイト(ビザビ本店)の商品ページに写真付きで掲載されています。ちなみにぼく自身、OverLay FLEXシリーズを“水貼り”するのは2回目です。
▼貼り付け直後の様子
▼貼り付けから1日経過時点の様子
▼貼り付けから2週間経過時点の様子
▼光の当て方を変えると1箇所だけ白点が見える
▼ゴミが挟まっている。これ以外、気泡はすべて消えた
“水貼り”の結果、1箇所挟まったゴミを除き、とてもキレイに仕上がりました。写真でわかるとおり、貼り付け直後に残っていた気泡は自然と消えていきます。ポイントをあげるとすれば、(水貼りツールセットに含まれる)スキージーである程度の気泡を出した後は焦らず待つこと(時間に余裕のあるタイミングで貼り付けすること)。
なお貼り直しが極めて難しい製品であり、挟まったゴミ・汚れの事後除去はほぼ無理でしょう。上の写真のようになってしまった場合は“お付き合い”していくことになります。貼り付け前には、いつも以上に、ていねいに、入念に、ゴミ取りをしましょう。
貼り付け作業の前に、手を石鹸やハンドソープできちんと洗うことも推奨します。ぼく自身、初めての“水貼り”ではこの点の配慮が足らず、保護フィルムの内側(粘着面)に指紋形の汚れを残してしまいました(2回目の今回、この点はうまくできました!)
Galaxy S22 Ultraは画面一体型センサーによる指紋認証に対応。この画面内での指紋認証はOverLay FLEXを貼り付けた後も問題なく利用できています。保護フィルム無しの状態で数日使っていたため、指紋認証の設定は先に済ませていました。保護フィルム貼り付け後に再設定はしていませんが、その状態でもストレスなく使えています。
▼OverLay FLEXを貼った状態での指紋認証
貼り付けから2週間が経った今、日常で注意しているのがケース・カバーとの相性。(OverLay FLEXに限らず)柔軟性の高い保護フィルムでは、ケースの脱着頻度が高いと保護フィルムの端が自然とめくれてしまう場合があります。合わせるケースの設計によっては、装着するだけで干渉し、めくれてしまう場合もあります。
▼ケースの脱着頻度が高いため、部分的にめくられ、ゴミがついている
めくれた部分は戻せばよいですが、ケース選びはその好みによって課題になるかもしれません。ゴミが付着した場合は粘着性の弱いマスキングテープなどを使って除去すると保護フィルム自体を無駄に傷めず(伸ばさず)に済みます。
▼メンテナンスするときに、あると便利なマスキングテープ
貼り付けから2週間使ってみて、仕上がりのよさ(自然さ)と保護範囲の広さにとても満足しています。貼り付けの難しさは水貼りツールセット(と使用方法の熟読)で緩和できるので、チャレンジする際は併用をオススメします。
- OverLay FLEX(Galaxy S22 Ultra専用)
- 水貼りツールセット
Vis-a-Vis (ビザビ) 本店 | OverLay FLEX 専用 水貼りツールセット