Samsung Electronics(サムスン電子。以下、Samusung)が2017年2月に発表したハイエンドタブレット「Galaxy Tab S3(型番:SM-T820)」を購入したので、外観デザインをレビュー。
使用日数こそ浅いですが、実物を手にしてまず感じたことが「なぜもっと早くコレにたどり着かなかった?」ということ。軽くて薄くて手書きもイケる。魅力の詰まったハイエンドタブレットです。
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パッケージと同梱品
購入して使っているGalaxy Tab S3はWi-Fiモデル(型番:SM-T820)。想定する使い方は「自宅で使う大判ノート(Galaxy Note)」で、外出時にGalaxy Tab S3を携帯する想定はナシ。LTEモデルがサポートする対応周波数の幅が決して広くないことも含め、LTE不要との判断に。
購入は通販サイトAmazonの米国向けページ・Amazon.comにて。米国でのブラックフライデー~サイバーマンデーというセールが落ち着いた後、価格があらためて下がり始めたタイミングで注文しました。
▼パッケージは黒地。Galaxyスマホで見慣れたデザイン
▼「Sペン対応」を示して側面に描かれたシルエットデザイン
▼SIMカードスロット非搭載モデルであり、IMEIや対応周波数の記載はない
▼フタを持ち上げると不織布に包まれたGalaxy Tab S3が登場
▼下には同梱されるアクセサリーなど
▼パッケージの内容物一式
- Galaxy Tab S3(端末本体)
- Sペン
- Sペン用替芯
- 充電器
- USBケーブル(A to C)
- 説明書/保証書類
- カードトレイ取り出しピン
パッケージの内容物は充電器やUSBケーブル(A to C)、Sペンと替え芯など。特徴機能を含めスムーズに使い始めるためにほしいアイテムは一通り揃っています。
またSIMカードを挿すことはできないものの、SIMカードリジェクトピン(俗に言う“SIMピン”)も同梱。microSDカードを差し込むためのトレイを取り出す際に使用します。
外観デザインを写真でチェック
Galaxy Tab S3に用意された本体カラーは2色(Black/Silver)。このうち今回購入したのはSilverです。
Silverの本体カラーでは、前面がブラック、側面から背面にかけてがシルバーという色構成。前面がブラックであることは、Silverの本体カラーでも、Blackの本体カラーでも共通ですね。
▼Galaxy Tab S3(本体色:Silver)の前面。湾曲せず、端まで平ら
▼画面の下に指紋認証センサー内蔵の物理ホームキー、そしてナビゲーションキー
▼背面にはガラスパネルを使用。角度によって青みがかった銀にも見える
▼上面:4機搭載するスピーカーのうち、2機はこちらに
▼右面:電源キー、音量キー、マイク、カードスロットを配置
▼取り出したカードトレイ。スロットはmicroSDカード用の1つのみ
▼左面:純正キーボードを接続するための専用端子と位置合わせの溝
▼下面:残るスピーカー(2機)とイヤホンジャック、USB端子(Type-C)を配置
外装は前面と背面がガラス。側面は金属。側面の金属はつや消しが施されたマットな質感です。
「片手で掴める横幅」が不要な大型タブレットであるため、フロントパネルは左右の端まで湾曲がないフラット設計。ディスプレイの周囲へ適度にベゼルも残し、Sペンを使った手書き入力時にも、端まで使いやすくなっています。
印象的だったのは背面。背面にガラスパネルを使った大型タブレットはあまり見かけないことはもちろん、付着した汚れの掃除もラク。「手入れがしやすいものがよい」という個人的な好みにピッタリです。
またガラスパネル(とその下におそらく光学シートを挟んだ)をあてた背面は、見る角度により、青みがかった銀色にも見えるCoolな仕上がり。背面をマジマジ見つめる頻度はそう多くないと思いますが、だからこそたまに見て、磨いて、見て……とすると、定期的に所有欲も満たせることでしょう。
さらに実物を手にして「お?おおお?」とテンションが上がったのが、本体の持ちやすさ。本体重量は実測で431gでサイズの割に軽量。厚みも6.1mmと薄くて掴みやすく、前背面のガラス素材は指にもしっかりかかります。
▼本体重量は実測431gで意外と軽い。前後面がガラスで滑りづらく、持ちやすい
日本では未発売のGalaxy Tab S3。それでも過去には台湾現地のSamsungストアで実物に何度か触れているはず……だったのですが、そのときにはまったく感じることのなかった持ちやすさ。
おそらく盗難防止コードの有無による影響かと考えていますが、いずれにしても「素の実機を手にしてみないと正確な判断ができないポイントもある」ことを再認識させられました。
リデザインされ大きくなったSペン
以前使用していたGalaxy Tab Aなども含め、これまでリリースされてきたSペン対応タブレットでは主に、Sペンは本体内部に収納できる設計でした。
しかしGalaxy Tab S3ではこの設計(Sペンスロット)を廃止。端末内部のスペースをより広く使えるというメリットとともに、Sペンも「持ちやすさ」「書きやすさ(かきやすさ)」「描きやすさ(えがきやすさ)」重視し大型化できるようになりました。
本体カラーがSilverのGalaxy Tab S3に同梱されていたSペンの色は、端末カラーと同じSilverのもの。本体カラーがBlackであれば、同梱されるSペンもBlackです。
▼Galaxy Tab S3向けのSペン(左がBlack、右がSilver)
Galaxy Tab S3用のSペンはGalaxy Note8で使うことを想定し、先にBlackカラーのものを単体で入手済み(これもきっかけのひとつとなり、Galaxy Tab S3購入に至ったわけですが)。
色こそ異なりますが、2色ともにつや消しが施された外装仕上げ。もちろんデザインや構造、機能は変わりません。
2色のSペンを比べると、Silverは光沢を抑えた結果として安っぽくも感じられる見た目に。
直接手で持って使うデバイスであるため「汚れが目立ちにくい」「滑らず持ちやすい」つや消し仕上げになっている点は正解。ただ「見た目のよさ」も含めると、たとえば単品で購入する際によりオススメしたいSペンカラーはBlackですね。
なおSペン自体のより細かなデザイン、使い勝手などは以下レビュー記事にて。
あとがき
リリースからまもなく1年を迎えるGalaxy Tab S3。そろそろ次期モデル(Galaxy Tab S4?)の足音が聞こえてきてもおかしくないタイミングでの購入となりましたが、実物を手にして感じた「想定以上の持ちやすさ」など嬉しい驚きもあり、まずは購入してよかったと素直に満足しています。
今後利用用途としてもっとも高い頻度を想定しているのは「大画面を活かした読書メモ等のペーパーレス化」。メモ内容をパソコンも含めて確認できるよう、純正アプリ「Samsung Notes」のほか、Microsoft「OneNote」でも試していくつもりです。
ちなみに「Galaxy Tab」シリーズハイエンドモデルの発表時期を振り返ってみると、初代「Galaxy Tab S」が2014年6月(約3年半前)、二代目「Galaxy Tab S2」が2015年7月(約2年半前)、現行「Galaxy Tab S3」が2017年2月(約1年前)となっているのですね。
きっちり定まったリリース周期はなさそうですが、早ければ2018年2月末から3月初旬にかけて開催される「MWC 2018(Mobile World Congress)」で後継機(やその話題)が出てきてもおかしくなさそう。
「Galaxy S」「Galaxy Note」といったハイエンドスマホが辿った進化の流れを汲めば、次回作では「Sペン対応」だけでなく「防水設計」も期待したいところ。
迷わず買い替えしたくなるような、さらに素晴らしい製品の登場を期待して待ちたいと思います。