Samsung Electronics(サムスン電子。以下、Samsung)「Galaxy Note8」専用ケースとして海外向けに発売中のメーカー純正品「Rugged Protective Cover」をレビュー。
ゴツさ以上の保護性能とプラスαの魅力を提供してくれる、良設計のメーカー純正品です。
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記事の目次
ケースのデザイン設計をチェック
Rugged Protective Cover(型番:EF-RN950)はSamsungがGalaxy Note8専用に販売する保護ケース。米国防総省の軍用品調達基準(Military Standard)、いわゆる“ミルスペック”のMIL-STD-810Gに準拠する耐衝撃機能を備えることを最大の特徴です。
ケースカラーは2色展開(Black/Blue)。今回写真で紹介するのはBlackのケースです。
▼Rugged Protective Coverのパッケージ
▼外側は板を縦に7枚敷き詰めたようなデザイン。立体的な細かいテクスチャー入り
▼内側は平らでシンプル。つや消しが施されている
▼内側の質感はサラサラ。硬さのある樹脂素材を使用
▼端末側面にある物理キーにもケースが覆い被さりしっかり保護
▼ケースの側面は柔軟性のある素材を使い、落下時にも衝撃を吸収する
▼物理キー部の裏側。押しやすさを損ねないための工夫あり
▼下から2枚目の板は可動してキックスタンドに
▼可動部をアップで。棒を1本通しておしまい!という簡素な構造ではない
ケースのつくりは正直かなりのゴツさ。ケース単体に触るだけで「装着すると端末サイズが1~2まわり大きくなる」ことがはっきり想像できるレベルです。ただしその分「端末を衝撃から守る」という役目への期待も増します。
キックスタンドの可動は閉じるか開くかの2段階。閉じた際にスタンドを固定するマグネットなどの工夫はありませんが、意外としっかり固定されます。プラプラ垂れ下がると見た目が悪いですが、基本的にその心配はいりません。
端末に装着しデザインを再チェック
Rugged Protective Coverではケース本体に硬さのある樹脂素材、側面のバンパー箇所には柔軟性のある樹脂素材を使用。設計は一体型で、装着時もそのままGalaxy Note8をはめ込みます。
▼Galaxy Note8(本体色:Midnight Black)に装着した様子
▼メーカー純正品だけあり、開口部のサイズや位置はばっちり
側面は丸みを帯びた設計。手への収まりがよく、持ちやすいです。
▼上面
▼右面
▼左面
▼下面
ケースに厚みがある分、どうしてもSペンは取り出しにくくなります。ただしSペンスロット部を含む開口部はテーパードに仕上げられ、指を伸ばしても痛さや引っ掛かりは感じません。
▼Sペンスロット用の開口部は指にやさしいテーパード仕上げ
▼背面カメラ用の開口部。深さからケース自体にかなり厚みがあるとわかる
▼収納したキックスタンドも目立たない
▼キックスタンドで自立させた様子。キックスタンドが使えるのは横向き時のみ
Rugged Protective Coverの重量は実測で23gと、ケースとしては重め。ただしGalaxy Note8本体も約190gと重いため、Rugged Protective Coverを装着しても変化は思ったより感じません。
本体サイズは見込み通り、1~2まわりは大きくなります。ただこちらもラウンドした側面形状のおかげで、持ちやすさは大きく損なわれていません。
ケースのサイズ設計(内寸)は的確。この点はやはりメーカー純正品ならではです。
キックスタンドも無理な力をかけることこそ禁物ですが、ガタガタと動くことなく、安定して使えます。唯一気をつけたいのは、縦向きに立てることはできないということですね。キックスタンドが使えるのは横向きで立たせるときのみです。
3ヶ月使って感じるポイント
Rugged Protective Coverを購入したのが2017年9月下旬。まもなく使い始めて3ヶ月が経過するので、実際に使ってみての感じたポイントにも触れておきます。
ゴツさに見合う高い保護性能
まずはRugged Protective Coverを選ぶ際にもっとも悩ましいデザイン設計と重さ。見た目が好みに合う・合わないこととは別に「厚みのある設計で本体サイズが必要以上に大型化する」「重くなって携帯しづらくなる」などリスクを抱かせます。
実際に装着して使い始めてみると、大きさと重量には意外とあっさり慣れました。手に「ズシリ」とくることは事実として間違いないのですが、Galaxy Note8自体がそもそも重さのある設計であり、スマホのサイズを前提とすれば23gの差は思いのほか響きません。
また気持ち的に重さが気にならなくなったきっかけもありました。それが「しっかりとした保護性能を確認できた」こと。
実はRugged Protective Coverを装着後、この3ヶ月ですでにGalaxy Note8を10回以上は落下させてしまいました。
落下させた場所はいずれも室内とやさしい環境ではありますが、高さ1mほどから何度落下しても、ケースが外れる(外れかかる)場面に遭遇したことはなし。「ゴツさに見合う保護性能がある」ことは十分に確認できました。
衝撃に強いケースであることが確認できて以降、屋外でもよりアクティブにGalaxy Note8を使えるようになりましたね。Galaxy Note8自体が備える防塵防水設計もうれしいポイントです。
ただ落下時にまったく問題がない……というわけでもありません。Galaxy Note8自体は無傷ですが、落下の衝撃によってSペンが飛び出してくることは多々ありました。
Sペンに傷はついておらず、直接ぶつかって飛び出しているわけではなさそうですが、屋外で落とした際にはSペンを紛失しないように注意が必要です。
なおケース外側には撥水加工も施されているのか、水もしっかり弾きます。使う中で汚れや皮脂が付着してくると水を弾きにくくなるので、定期的な拭き掃除も実施するのがベターでしょう。
追記:2018年1月21日
当記事を公開した1ヶ月後、Rugged Protective Coverを装着したGalaxy Note8をアスファルトの地面に落としてしまいました。落下後の損害状況については記事末「後日談」項のリンクから確認いただけます。あわせてぜひ参考にどうぞ。
指紋認証操作がスムーズに
しっかりした厚みの恩恵は衝撃からの保護性能だけではありません。Galaxy Note8の背面にある指紋認証センサーを指で探る際、背面カメラ用開口が見つけやすく、よりカメラレンズを汚さず認証をこなせるようになりました。
センサー位置を身体が覚えてしまえば、ケースなしでもスムーズにおこなえる指紋認証。ただしケースなしの状態では背面もほぼ平らであり、慣れるまでにかなりの時間がかかります。
ケースの厚みのおかげで視認せずセンサー位置を把握できることは、使ってみてから気がついたうれしいポイントでした。
キックスタンドは“おまけ”
背面搭載のキックスタンドはガタつくこともなく、またつくりも細かくしっかりしたもの。こちらも満足度は高めに使えています。
6.3インチの大画面を搭載するGalaxy Note8は動画視聴とも相性がよく、私自身Rugged Protective Coverを使い始めてから、動画を視聴する(映し流す)機会が大きく増えました。
そんなキックスタンドに唯一「惜しい」と感じているのが、長時間続けて使うとスタンドの戻りが悪くなること。ブラブラ垂れ下がることこそありませんが、背面を下に持つとスタンドが僅かに浮いてしまいます。
スタンドが浮いてしまった場合も、背面を下に5~10分ほど平らなところに置いておけば、すっかりもとには戻ります。が、置いておく時間が無い場合はやはり、気になりますね。
マグネットや留め具を使わないシンプルな設計としては非常によくできていて気に入っていますが、スタンド機能は“おまけ”と受け止めるほうがよいでしょう。
まとめ:保護性能プラスαを備える良設計品
ミルスペック準拠による高い保護性能を特徴とするRugged Protective Cover。装着して使ってみるとゴツさ以上の保護性能をしっかり感じられるほか、指紋認証操作がしやすくなるなど、意外な部分での魅力も見つけることができました。
サイズアップや重量増をそこまで気にしない方には、それ以上の保護性能を発揮してくれるケースとして、十分にオススメできる製品です。
国内未発売のRugged Protective Coverですが、通販サイトAmazon.co.jp(マーケットプレイス)にて、税込み4,000円前後で取扱いを見つけられます。海外現地でのメーカー希望小売価格は、たとえば米国だと税別でUSD39.99(約4,600円)。十分妥当な価格で購入できます。
米国のAmazon.comやドイツAmazon.deなどでも取り扱いはあるのですが、こちらでは2017年12月14日(木)現在、日本国内住所宛てへの配送に対応していません。購入はシンプルにAmazon.co.jp(マーケットプレイス)利用がおすすめです。
後日談
使用開始から4ヶ月目にして、Rugged Protective Coverを装着したGalaxy Note8をアスファルトの地面に落としてしまいました。ミルスペックも絶対防御ではないと感じた機会でしたので、こちらもぜひ参考にどうぞ。