ソフトバンクが同社のスマートフォン「Xperia X Performance 502SO」に対して2017年1月20日付けで配信を開始していた Android 7.0(開発コード名:Nougat)へのOSアップデート。その後、不具合が発見され配信が一時停止されていました。
これについて、2017年1月27日付けで不具合解消のソフトウェアップデートが配信スタート。あわせて Android 7.0 へのOSアップデートも配信も再開されています。
手元の Xperia X Performance 502SO でも早速OSアップデートが適用できたので、機能以外での変更点として気になったところを2点紹介しておきます。
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はじめに:アップデートの配信が再開
不具合解消のソフトウェアアップデート、およびOSアップデートの再開が行われたのは2017年1月27日(金)。いずれも含めた最新のソフトウェアバージョンは「39.2.D.0.211」となっています。
下の画像は左がOSアップデート前、右がOSアップデート後の端末情報。OSバージョンがAndroid 7.0へ上がるとともに、Androidセキュリティバッチも2017年1月1日付けのものが適用されています。
Android 7.0へアップデートされたことで、新たに純正ホームアプリ「Xperiaホーム」でホーム画面左側にGoogle Nowのページを常時表示する、アプリ履歴ボタンのダブルタップでひとつ前に使用していたアプリに戻るといった機能も使うことができるようになりました。
ベンチマークスコアも向上
OSアップデートによる機能面での変更以外になにか違いを感じる部分はあるかな……と少し触ってみたところ、まず大きな違いを発見できたのがベンチマークスコア。
下の2枚の画像はベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」でOSアップデート前(購入直後)とOSアップデート後に測定したベンチマークスコア。
▼ OSアップデート前のスコアは12万点中盤
▼ OSアップデート後は14万点に迫る結果に
SoCはSnapdragon 820を採用するものの、内蔵メモリ容量は3GBと現行の他社製ハイエンドに比べれば数値面では劣る Xperia X Performance。OSアップデートによりUX(ユーザー・エクスペリエンス)の値が1万点近く上がり、これがスコアを底上げすることに。
もともとゲームなどに求められるグラフィック処理は滑らかにこなす印象があったものの、今回のアップデートにより、さらにストレス無く使える機種になった可能性はありそう。
標準電卓アプリの不具合も解消
ベンチマークスコア以上に、個人的に気になっていたのが純正電卓アプリの挙動。
Xperia X Performance にプリインストールされている純正電卓アプリでは、システム表示フォントを特定のものに固定すると計算結果の表示がおかしくなる不具合がありました。
▼ フォントを「ハミング」に固定すると除算結果がおかしくなる
▼ 20,000÷26=769.230769…となるはずである
この不具合に関しても、今回のアップデートにより無事解消されていることがわかりました。
▼ 「ハミング」に固定しても計算結果は正しい内容に
▼ ムダに他社製アプリをインストールせずとも使える点はやはりうれしい
本体サイズが大きな理由となり、フラグシップモデルの Xperia XZ 以上に個人的には気に入っている Xperia X Performance。現在はSIMロックを解除済みでいろいろ試せる状況ですが、今回のアップデートによる不具合解消も含め、あらためて向き合ってみたい1台になりました。
さいごに
OSアップデートとともに、不具合もきちんと解消されている今回のアップデート。設定画面からソフトウェア更新を確認してくると最新のものが落ちてくるはずなので、まだ適用していない方は、時間を見つけてぜひアップデートしてみてください。