スマホ関連のアクセサリーを幅広く展開するブランド Spigen(シュピゲン)では、Samsung Galaxy S7用として現在11種類のケースを発売しています。
実際にこの11種類をすべて購入してみたので、今回はその中から「ウォレットS」をレビューしていくことにします。
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外観デザインと素材・質感をチェック
今回紹介するウォレットSは、人工レザーを用いて設計された手帳タイプのケース。端末装着部にはポリカーボネート製のパーツを使用しており、端末自体にもかなりしっかりと装着することが可能です。
フリップの留め具にはマグネットが用いられ、片手でも留め外しは容易。また内側にカードや紙幣、レシートなどを収納できるポケットも配置するため、近所への外出程度であればこのウォレットSを装着したスマホ一台でも用が足せそうな設計です。
私がAmazon.co.jpで購入した際の取扱い価格は3,320円(税込)。なお2016年9月4日(日)現在では2,580円(税込)まで値下がりしています。
Gaalxy S7用として展開されているケースカラーは1色(Black)のみとなります。
こちらが実際に購入したウォレットS。人工レザーということで、特段革自体に高級感・高質感を感じるということはないものの、硬すぎない素材の手触りは好印象。
フリップ(フロントパネル面を覆うカバー)を固定するための留め具は中にマグネットを内蔵。磁力は強すぎず弱すぎずで、片手でも操作はしやすいです。
フリップを開いてみたところ。左側に見られる赤色のラインがよい意味でアクセントになっています。
フリップの留め具にマグネットが内蔵されているということで、クレジットカードやキャッシュカードなど、磁気テープを配したカードの収納には要注意。これについては、注意書きがされたメッセージカードがカードポケットに入れられています。
改めてメッセージカードを外した状態のケース内部。
中央を堺に、右に端末を固定。左はカードなどを収納するポケットとなっています。左側の下部には部分的に人口レザーをくり抜き、設計場所などを示す文字を刻印。
このウォレットSはスタンドとしても使用できる構造となっており、端末を装着するポリカーボネートパーツは半分だけが接着されています。
ちなみにこのポリカーボネートパーツ、どこかで見覚えがあると思ったのですが、どうやら同社が展開しているシン・フィットをそのまま転用しているようです。
個人的にはGalaxy S7用のシン・フィットの出来も非常によいものと感じているだけに、発想自体も賢く、かつ(装着感的な意味合いでも)安心して使えそうな印象。
左側にはカードポケットが3つ。そしてその裏側には紙幣やレシートなども収納できるであろう、大きめのポケットがひとつ。
人工レザーの裏地は毛並みの細かい柔らかな素材が使われています。あまり気にする部分ではないかもしれませんが、収納する物自体の表面を痛める心配もなさそうです。
こちらはリアパネル面の外装。スタンドとして使いやすいよう、中央に折り目が設けられています。
Galaxy S7に装着してみる
手持ちのGalaxy S7(本体カラー:Black Onyx)に装着してみた様子。端末の本体カラーとケースカラーの色味が近いこともあり、見たお目に受ける印象はかなり自然でオシャレです。
フリップを閉じて受話口用に作られた開口部の位置を確認。かっちりと固定できるものではないものの、位置が大きくずれていないことや丁寧に加工されていることは確認できました。
側面から装着具合を確認。下の写真は端末以外には何も収納していないのですが、この状態だとフリップ側にやや浮き(余裕)が見られます。
フリップの留め具は電源ボタンを避ける位置に取り付けられており、電源ボタンへのアクセスはきちんと確保されています。
オーディオジャックやMicro USB端子についても、フリップを閉じたままアクセスすることが可能。スピーカーも塞がれていないので、音楽やラジオを再生する場合も音が篭ってしまうことはないでしょう。
左の側面は全て人口レザーが覆いかぶさります。Galaxy S7の場合、左側には音量キーが配置されているので、こちらを操作する際はフリップを開く必要が有りますね。
表面、裏面の様子。人工レザーを用いた外装ですが、表地と裏地の間にはきちんとした硬さのある型紙が入っているため、型崩れなどの心配もないでしょう。
メインカメラ部はポリカーボネートパーツ+人工レザーによってしっかりと高さを確保。尖ったものなど特殊な場所へ落としてしまった場合を除き、レンズもきちんと保護してくれるはず。
また背面の右下のはSpigenのロゴがデザインされています。
3つのカードポケットすべてにカードを収納してみました。カードポケット自体もきちんと深さを確保したつくりとなっており、この点での使い勝手にも不満は感じません。
カードをしまった状態でフリップを閉じ、留め具で固定した状態を側面から再確認。何も収納していない時はややダブつきとも感じられた余裕はかなり減り、元から収納した際にしっくりくるような設計として計算されていたことがわかります。
ウォレットSをスタンドとして使う場合は、フリップを端末の下に挟む形で立てることになります。
立てる際には特にかっちり固定できる機構はなく、無段階で動かすことが可能。ただそういいつつも、カードポケット側に貼られた人工レザーはしっかり摩擦も効き、角度は柔軟に変更・固定しやすい印象です。
手に持ってみると、人口レザーの外装は手にピタッと吸い付きます。手のひらに汗を書きやすい夏場の使用は個人的に避けたい気もしますが、これからの季節であれば多少の温かみも感じられ、オススメもしやすい気がします。
片手での開閉ができることも確認。ただ私自身、成人男性の平均よりは手のサイズは大きいという自負があり、手が小さい方だと片手での開閉は少し厳しいかもしれません。
気になるポイントをピックアップ
今回ウォレットSを装着して試してみる中でまず感じたのが、用いられている人口レザーの当たりのよさ。素材自体はまじまじと観察すれば天然の革と違いを感じるものの、質感も悪くなく、落下防止も含めた持ちやすさに大きく貢献しているといえるでしょう。
ケースのサイズ感としては先にも書いたとおり、内側のポケットに何も収納しない状態だと余りを感じます。単純にフリップ機能だけほしい(ポケットは不要だし使わない)という方であれば、(サイズ感的には)別のケースを検討してみるほうがよいと思います。
またこのようなフリップケースを装着することで使いにくくなる印象の強いカメラについては、使用時は当然ながらフリップを開き、だらりと垂らすことになります。
ただこれはウォレットSだけに限らず、基本的にすべてのフリップケースに共通するであろうこと。慣れてしまえば気にならないとも思いますが、フリップケースを初めて使ってみたいと考えている方はよく押さえておくべきポイントといえるでしょう。
スタンド機能についてはGalaxy S7自体にしっかりとした重さがあるだけに、予想以上に思い通りに角度を固定しやすい印象です。
留め具が余る点は、折り曲げて人工レザーとポリカーボネートパーツの間に挟む(引っ掛ける)などすれば、視覚的にはあまり気にならないでしょう。
なお今回、長期的に使ってみての人工レザーの耐久性は確認できていませんが、触っている印象として(少なくとも)数ヶ月でボロボロということはないように感じています。
ケース自体も決してそこまで高価でないことを考えれば、使ってみて気に入れば、使う中で新調するという選択肢もアリかと思います。
最後に
人工レザーを採用することで価格を押さえつつ、しっかりと設計された他製品の転用、カードを収納した”フル使用時”においてしっかりくるサイズ設計はとても賢く考えられている印象。
カード以外を収納できるポケットも用意されており、スマホひとつ携帯して手軽に外出したい方、(設計精度と機能面で)コスパの高いフリップケースを選びたい方に魅力を感じてもらえる製品だと感じました。
2016年9月4日(日)時点におけるAmazon.co.jpでの取扱い価格は2,580円(税込)。国内向けとしてNTTドコモやauから発売されているGalaxy S7 edge用モデルもラインナップされています。
保護から収納、スタンドといった多機能をケースに求める方であれば、選択する価値をしっかりと感じてもらえる1品といえるでしょう。