IoT(モノのインターネット)テクノロジーを駆使した全自動のホームロボットやログ取得用センサー内蔵の自転車など、幅広いジャンルの製品を展開するメーカー 株式会社Cerevo より、新感覚の目覚ましアラーム「Cloudiss(クラウディス)」を提供いただきましたのでレビューしていきます。
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外観フォトレビュー
Cloudissは「目覚まし時計を再定義したスマート・アラーム」のコンセプトで開発されたアラーム装置。装置本体はディスプレイなどを搭載しない非常にシンプルなデザインとなっており、アラームを鳴らすための設定(日時やアラーム音の種類など)はBluetoothで接続したスマートフォン(現状はiOS端末のみ対応)側にて、専用アプリを用いて行います。
パッケージを開封して登場したこの筒のようなものが Cloudiss。
パッケージ背面のシールを確認すると「Designed in Akiharabara Japan. Assembled in China.(秋葉原で商品企画され、中国で組み立てた)」の記載が。株式会社Cerevoは東京・秋葉原にある DMM.make AKIBA に在籍する企業であり、そこで企画されたことをより明確に伝えるため、こういった表記が用いられています。
パッケージに同梱されているものを並べてみました。Cloudiss本体の他、充電用のMicroUSBケーブル、スペーサー(Cloudiss本体に付いているレザーストラップを使わない際、代わりに装着しておくもの)、説明書、保証書といった内容。
こちらが Cloudiss 本体。本体はアルミ製となっており、これに木製のキャップ、革製のストラップが配置された「使う素材にもこだわりを持ったデザイン」となっています。
サイズはサイズは高さ91.5mm x 直径36.5mmとなっており、スティックのり(1本)より一回り〜二回りほど大きい程度。成人男性が握るとちょうど親指から小指で埋まる程度の長さです。また重量も51gとかなり軽量に仕上げられています。
アルミのボディにはLEDライト用の2つの穴が設けられています。
一方キャップもコルクのような柔らかい感じではなく、指で触っていてもしっかり ”木” であることが感じられる質感。レザーのストラップと比較するとやや色は濃い目といったところ。
本体下部に設けられている穴はスピーカーです。筒状のボディの下方向に向かってスピーカーが設置されており、それが底の円錐のように盛り上がった部分に反射して周囲360°に拡がるような設計となっています。
レザーストラップには「Cloudiss」と「Cerevo」のロゴが刻印されています。
ちなみに本体の動力は内部に組み込まれたバッテリーとなっており(乾電池などではない)、それを充電するための外部入出力端子、あるいは電源をオン/オフするためのボタンなどはキャップ下に隠れています。これは木製キャップ部分をつまみ、反時計回りに回転させることで出現します。
ここに通知用のLEDランプ、入出力用のMicroUSB端子、そして電源ボタンが並んで配置されています。ボタンに関しては電源オン/オフの他にもバッテリーの残量確認などにも使用可能です。
Cloudissの使い方
Cloudissを使用するためには、iPhoneに「Clousiss app」と呼ばれる専用のコンパニオンアプリをインストールします。
アプリを起動すると、はじめにiPhoneとCloudissの連携画面に。Cloudiss本体に設けられたボタンを4秒長押しして電源をオンにし、iPhone上のコンパニオンアプリに表示されるシリアル番号、そして保証書にシール貼りされてるシリアル番号が一致していることを確認してタップ(接続)します。
連携が完了すると、続いて使い方のガイドが確認可能。
コンパニオンアプリでできる主なことは4つ。「目覚ましのようにアラームを手動で設定する」「Googleアカウントと連携して、カレンダーに登録されたその日の最も早い予定に合わせアラームを自動で設定する」「アラーム音の種類と止め方のレベルを設定する」「音声でのイベント内容の読み上げを設定する」です。
ガイドを閉じた後のメイン画面は横3ページ構成。ここで主に弄るのは2ページめ(アラーム設定)と3ページめ(Googleカレンダーとの連携設定)です。
アラーム設定(手動)
アラーム設定の画面ではスマートフォンなどに基本機能として搭載されているアラームなどと同様、目覚ましなどの感覚で手動によるアラーム設定を行なうことができます。
設定内容も特に難しいことはなく、アラームを鳴らす時刻と曜日を設定すればOK。
アラーム設定(Googleカレンダーとの連携)
Googleカレンダーに登録した予定と連動してのアラーム設定(自動設定)では、予め指定した時間帯の一番最初にあるイベントがはじまるタイミングでアラームを自動鈴鳴させることが可能。ちなみにこの「はじまるタイミング」にはオフセットを持たすことができるため、例えば「予定の1時間前にアラームを鳴らす」「予定の開始時刻ちょうどにアラームを鳴らす」といった全体を通しての基準を別に設けることができます。
カレンダーとの連携においては「連携するカレンダー(Googleのアカウント)」「予定を参照(監視)する時間帯」「オフセット時間」を設定します。
Googleアカウントに関しては、複数のGoogleアカウント(カレンダー)を1台のiPhoneに登録して使用している場合などはいずれかを選ぶことになります。
参照時間の設定は開始時刻・終了時刻をセットし、各日その時間帯内で最初に登録されてる予定がアラーム鈴鳴のトリガーとして扱われます。またオフセットもこの画面で設定可能です。
また設定・ログアウトの項目をタップするとイベントに設定した名前を読み上げる機能のオン/オフも切り替え可能。
この呼び上げ機能をオンにすると、実際にアラームが鳴って止めた際、iPhoneの画面上に登録した名前がプッシュ通知と同じ形で表示されます。
ひととおり設定が終わったら、右上のチェックマークをタップすれば、アラーム登録完了となります(バツマークをタップすれば削除・破棄されます)。
ブザーの設定
【ブザー設定】ではアラーム音の種類と止め方のレベル(難易度)を設定できます。
登録されているブザー音は全部で3種類。参考としてそのうちの1つが鳴っている様子を撮影した動画を載せておきます(音量はこれでも最大値の半分以下の設定ですが、それでもかなり音が大きいので再生時は注意ください)。
どれも決して騒音のようなやかましさ(低音域のうるささ)こそないものの、高音域で「キーン」と耳を突いてくる印象。止めないと煩わしいことには変わりありません。
またCloudissのアラームを止める方法は「Cloudiss本体をシェイクする(振る)」といったシンプルなものですが、この止めるために必要なアクションの負荷をシェイク回数(EASY/NORMAL/HARD の3段階)とシェイクレベル(EASY/NORMAL/HARD/VERY HARD の4種類)を組み合わせて設定します。
また【その他】の項目内にはどうしてもアラームが止まってくれない時に使う「ブザー停止」といった項目も。
実際にアラームを止めてみる
とりあえず実際にどんなものか、とアラームを鳴らして止める様子を動画で撮影。ちなみにこの動画では「シェイク回数:NORMAL/シェイクレベル:HARD」で設定しています。
見ていてわかると思いますが、シェイクレベルがHARD以上になると、かなり勢いよく振らないとアラームが止まりません。
失礼ながら一番初めに使う際、実は「どうせ一番高いレベルにしてもそれなりに振っていれば止まるだろう」を考え「シェイク回数:HARD/シェイクレベル:VERY HARD」に設定し就寝。朝アラームがなったので布団の中でモゴモゴしながら振り続けたのですが一向に止まらないアラーム(汗)。最後は腕を振り続けることで目が覚めたものの、振ることでのアラーム停止を諦めてiPhoneのアプリ上で【ブザー停止】を押すハメになりました……。
シェイクのレベルに関してはCloudiss内部に搭載されているセンサーが振り幅の大きさを感知しているようで、布団から出られれないとアラームが止められないようにしたい、といった方には間違いなく「シェイクレベル:VERY HARD」がオススメです。
なおCloudissに搭載されているバッテリー容量は250mAhとかなり小型になっていますが、Bluetooth 4.0 LE(Low Energy)による省電力性能が生きており、1度のフル充電で約21日間の連続使用が可能とのこと。
まとめ
「スマホで簡単にアラーム設定ができる」「アラーム音がよい方向に煩わしい」「アラームを止めるための行為で目が覚ませる」といった使いやすい機能をオシャレなデザインに詰め込んだCloudiss。加えて目覚まし時計などと比較すればかなりコンパクトで重量も軽く、自宅での使用から旅先での利用まで幅広く使いまわせる点も魅力となっています。
2016年1月26日時点においてはCerevoオフィシャルストアやAmazon.co.jp(マーケットプレイス出品業者:DMM.make)にて購入可能。価格は13,824円(税込)となっています。個人的には機能には大きな不満はなく、デメリット寄りに挙げられる項目とすれば、せいぜい”アラーム専用機として考えると少し高い”かもというくらいでしょうか。
ただし、毎日朝どうしても時間通りに起きられなくて困っている、なんて方はぜひ一度試してみてほしい。そんな価値を十分感じることができる製品といえるでしょう。