LG Electronicsの最新ミッドレンジモデル「LG Spirit(H440Y)」について、初期状態での中身を確認していくことにします。
記事の目次
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ホーム画面
初期状態でのホーム画面は3ページ構成。
ここ最近見てきたハイエンドモデル(Galaxy S6 edge/HTC One M9/LG G Flex 2)では3ページのうち、左のページにRSSなどのフィードを配置していたものが多かったですが、この「LG Spirit」に関してはそうはなっていません。RAM容量の違いを配慮して、端末ごとに採用するものを変えている可能性は考えられそうです。
プリインストールアプリ
アプリドロワーにてプリインストールアプリを確認。ちょうど2ページいっぱいとなっており、数にして40ほど。
可能な範囲で片っ端からアンインストールまたは無効化してみても、数は33ということで思ったよりは減らせませんでした。
通知領域
通知領域のデザインは同じくLG製でAndroid 5.0 Lollipopを搭載している「LG G Flex 2」と同様で、トグルスイッチと通知領域を共存させた感じ。Samsung製端末の通知領域とも近いものを感じます。
メモリ(RAM/ROM)の空き容量
「LG Spirit」はRAM1GB、ROM8GBとなっています。初期状態におけるそれぞれの空き容量についても確認してみます。
まずはRAMの空き容量から。
実使用可能な容量が0.9GBとなっており、うち空き容量は0.45GB。約半分が空き容量として残っています。メーカーこそ異なるものの、ハイエンドモデルだとシステムだけでこの4倍以上も容量を専有しているものもある、ということを考えると、とても省力的な設計になっていることが数値から見ても分かります。
続いてはROMの空き容量。
空き容量は3.11GB。使用時にインストールするアプリの量にも寄りますが、やはり若干心細い感じ。カメラのスペックが抑えめ(=撮影する写真のデータ容量も比較的小さめ)なこと、そしてSDカードが利用できることを含めて考えれば、そこまでカツカツにはならないでしょうか。
ソフトウェア情報
OSのバージョンはAndroid 5.0.1 Lollipop。
なお技適マークは確認できませんでした。
ベンチマークスコア
最後にベンチマークスコアの測定結果。プロセッサがQualcomm Snapdragon 410 1.2GHz Quad-Coreということであまり期待するレベルでないことは想像がつきますが、こちらも恒例ですので確認を。
AnTuTu Benchmark
まずは AnTuTu Benchmark。
スコアは21,276。ひとつ上に位置しているASUSのZenFone 5はQualcomm Snapdragon 400 1.2GHz Quad-Coreを搭載しており、それに比較的近い数値となっています。なお「LG G2 mini」と比較すると約3,000ほどスコアが上がっています。
Geekbench 3
次は Geekbench 3。
シングルコアで463、マルチコアで1422という結果に。スコアで比較してみるとXperia ZやGalaxy SⅢと同レベルになっていました。
3DMarks
3つ目は 3DMarks。
スコアは4,410。「LG G2 mini」が4851だったことを考えると、やや残念な結果に。
Quadrant
最後は Quadrant。
スコアは14,254。並べて表示されている端末より段違いに性能が良いのはもちろん、こちらに関しては「LG G2 mini」と比較しても2倍近い点数を叩き出しました。最近のハイエンドモデルと比較すると半分以下だったりもしますが、それでもミッドレンジモデルとして考えれば十分な結果に思えます。
まとめ
「LG Spirit」はミッドレンジモデルとして考えれば可もなく不可もなく、といった印象になりました。これといった特徴がない点はややつまらなかったりもするのですが、ミッドレンジモデルでもほぼ最新のOSが使用できるという点は魅力ですかね。
ただ外観のデザインに関してもそうですが、思っていた以上に何かパッとしない(ありきたりな)感じがあるので、私個人としては、敢えてこれを人に薦める理由はないかな、というのが正直なところです。