表と裏に種類の異なる2つの画面を搭載するYotaPhone 2は。ミラーリング機能を使えば、いずれの画面上でもAndroid OSが操作できます。では使用する画面によって、バッテリーの消費量は変わってくるのでしょうか?
気になったので検証してみました。
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記事の目次
ブラウザとTwitter
はじめはWebブラウザとTwitter。
液晶ディスプレイとE Inkディスプレイでそれぞれ30分ずつ閲覧した後、バッテリーの消費具合を確認しました。なおバッテリー消費具合の確認にはバッテリーの監視アプリBattery Mixを使用しています。
- 液晶ディスプレイ:9% 減/30分(1時間で18%減の見込み)
- E Inkディスプレイ:7%減/30分(1時間で14%減の見込み)
30分使用した際の消費量の差は2%となりました。分かりやすく1時間に換算すると4%の差となります。30分や1時間で考えると思っていたより差は内容に感じますが、3時間くらいで考えると12%もの差になり、結構バカに出来ない結果といえます。
Kindle
続いてKindleアプリでの読書。こちらも測定は30分間で行いました。
- 液晶ディスプレイ:4%減/30分(1時間で8%減の見込み)
- E Inkディスプレイ:6%減/30分(1時間で12%減の見込み)
30分使用しての消費量の差はこちらも2%となりました。WebブラウザやTwitter同様、1時間換算では4%の差ですね。やはり3時間くらいで考えると12%もの差になります。
なお上記画像でここだけE Inkディスプレイと液晶ディスプレイの検証順序が逆になっておりますが、単に検証の順序を間違えた(E Inkディスプレイ→液晶ディスプレイの順でやってしまった)だけです。深い意味はありません。
Youtube
最後にYoutubeでの動画鑑賞。E Inkディスプレイでも動画は全然見れます。下に閲覧の様子を撮影した映像を貼っておきます。
Youtubeに関しては、それぞれ2時間再生してみました。
- 液晶ディスプレイ:28%減/2時間(1時間で14%減の見込み)
- E Inkディスプレイ:41%減/2時間(1時間で20%減の見込み)
2時間再生しての消費量の差は13%となりました。こちらは1時間に換算すると8%の差になりますが、ここではE Inkディスプレイのほうがバッテリー消費が激しいという結果に。
E Inkディスプレイの場合は画面の変化が大きいとリフレッシュの回数も増えるため、それに伴ってバッテリー消費量が増えたと見られます。
検証して感じたこと
その他、検証してみて感じたことが2つ。
スリープ時はバッテリー消費がかなり少ない
1つ目に、スリープ時のバッテリー消費量はかなり少ないということ。
上の画像で青いグラフがほぼ横ばいになっている部分はおおよそ11時間。この11時間で消費したバッテリーは3%と驚きの数値になっていました。
普段は機内モード+Wi-fi接続で使用しておりますので、SIMカードを差してモバイル通信をONにするともう少しバッテリー消費量はあがると思われますが、それでもこの数値はYotaPhone 2のバッテリーの持ちの良さが分かるものでしょう。
E Inkディスプレイは目にかなり優しい
2つ目は液晶ディスプレイとE Inkディスプレイの目への刺激について。
これは液晶ディスプレイでKindleアプリを使用している際の様子。
続いてこちらはE InkディスプレイでKindleアプリを使用している際の様子。
写真の明るさや見栄えが全然違いますが、この2枚の画像は両方とも同じ環境で撮影したものです。
液晶画面の方は明るさの設定を最低にしてあるのですが、それでも画面の見え方が全然違います。検証時にはE Inkディスプレイ→液晶ディスプレイの順でKindleアプリを使用したのですが、液晶ディスプレイに切り替えた途端に、目に感じる刺激があからさまに強くなったと感じました。
さいごに
検証してみた結果として、基本的にはバッテリー消費も抑えられ、目にもやさしい。この結果を踏まえると、2つのディスプレイを使い分ける意味は十分にあるといえますね。
ただし見るもの(文字のフォントなど)によってはすごく読みにくくなるケースもあるため「2つの画面をどう使い分けるのがベストか」は今回の内容も参考にしてもらいつつ、最終的な線引きは自分自身で行うのがオススメです。