SIMフリー端末

いつも大変お世話になっております、そうすけ(@sosuke14jp)です。

日本といえば携帯電話はSIMロック付き(端末ごとに決まったキャリアでしか使えない)が当たり前でしたが、最近はSIMフリー端末も少しずつ進出し始めています。代表的なところでいくとGoogleのNexus5、そしてappleもiPhone5S・5CのSIMフリー端末をネットストアで販売していますね。

今年はMVNOも少しずつ勢力を拡大し、おそらくSIMフリー端末の時代がやってくることと思います。そこで今回はブーム到来目前のSIMフリー端末を購入・使用するにあたってポイントとなるところをまとめておきたいと思います。

スポンサードリンク


SIMフリー端末って何?

最近の携帯電話は、端末本体にSIMカードという基地局との通信を行なうに辺り必要となる情報を書き込んだカードを差し込んでいます。キャリア(ドコモとかauとか)のショップで端末を契約すると、差し込みも含めて全て店員さんが行なってくれるので、見慣れない方のほうが多いかもしれませんね。

現在日本国内のキャリアは全て、自社のSIMカードは自社が取り扱っている端末でしか使用できないように制限をかけています。この制限のことをSIMロックと言います。

一方で、この制限がかかっていない端末のことをSIMフリー端末と言います。つまり簡単に言えば、SIMフリーの端末を持っていればどこのキャリアのSIMカードを差し込んでもきちんと使用できるということです。

iPhoneを例に挙げると、少し前まではsoftbankとauしか取り扱いをしていなかったので、docomoで契約しているユーザーは基本的にiPhoneを使用することが出来ませんでした。

今後はSIMフリー端末がどんどんと国内に進出して来ることが予想されるので、ユーザーは好きな端末と好きなキャリアを選んで使うことが可能になってくるはずです。

SIMフリー端末を使用するメリットは?

仮に今後国内にSIMフリー化の波が押し寄せるとなると、SIMフリー端末を使用するメリットが気になりますよね。そこで考えられるメリットを以下にまとめてみました。

好きな端末を好きなキャリアで使える

これは先にも書きましたが、SIMフリー端末であれば、好きな端末とキャリアをそれぞれ選んで使用することが出来ます。何でも大丈夫かというと厳密にそうではないのです(詳しくは後述)が、例えばこれまでdocomoとauからしか発売されていなかったSONYのXperiaをSoftbankの回線で使用する、と言ったことも可能になります。

また他のキャリアに乗り換えるときも端末はそのまま同じものを使用できるため、電話帳の移行やアプリの再インストールなど、面倒なバックアップ作業も行なう必要がなくなります。

余分なアプリが入っていないので動作が軽い

国内キャリアで販売されている端末は、各キャリアがメーカーから買い取った端末にキャリア独自のセッティング(独自のアプリインストールやその他カスタマイズ)を施しています。こういったものは自分で消すことが出来ないことが多いので、使わないのに必要のないアプリが勝手に動いてしまい、それが重なることで動作が重くなってしまうということがあります。

しかしSIMフリー端末だとキャリアを経由することがありませんので、独自のカスタマイズも施されていません。結果として無駄なアプリが入っておらず、動作がより軽快になります。

最新端末がいち早く入手できる(ことが多い)

SIMフリー端末の入手方法としては、主に ①国内の販売元(Google、appleなど)で購入する ②海外から輸入する という2つに分かれます。そのうち②で購入する端末については、ものによって国内盤がキャリアから発売されるよりも早いタイミングで入手をすることと可能であったりします。

日本のメーカーが作っている端末を除いて、基本的には海外のほうが販売開始が早いことがほとんどなので、最新の端末をいち早く手にしたい場合はSIMフリー端末を購入するのが一番の近道だったりします。

端末代が安かったりする

国内キャリアで端末を購入する場合、例えば端末代が80,000円するとすれば、契約期間(24ヶ月)で分割した金額を毎月の使用料金から減額する形で「端末代実質0円」という価格で提供しています。でもこれって仮に端末代がもっと安ければ、その分毎月の利用料金が安くなるんですよね。

SIMフリー端末だと、ものによっては10,000円台から購入できるものもあるため、結果的に端末を安く購入できるケースもあるんですね。最新端末やハイスペックモデルだとやはり値は張りがちですが、それでも実は国内版の端末よりSIMフリー端末を購入したほうが安く済むことが多かったりもします。

珍しい端末に出会えることも

SIMフリー端末を海外から入手する場合、国内では販売されていない珍しいものに出会えることもあります。日本のキャリアは基本的に最新・ハイスペックの端末を販売していく傾向が強いので、スペックだけで見ると国内端末でも十分です。しかし国内の端末にはない変わった機能を持っている端末も海外にはたくさんあります。特に珍しいものが好きな方には、SIMフリー端末の購入は合っているかもしれません。

オススメの端末と購入元

先にも書いたとおり、SIMフリー端末の入手方法としては ①国内の販売元で購入する ②海外から輸入する という2つがあります。ここではそれぞれについてオススメの端末と購入元を書いておきます。

①国内の販売元で購入する

国内で購入する場合はかなり選択肢が限られます。オススメとしては次の3台になります。

  • Nexus5(39,800円〜 / Google Play Storeで購入可能)
    Nexus5
  • iPhone5S・5C(60,800円〜 / Apple Storeで購入可能)
    2014 03 30 2016iPhone5S・5C
  • freetel(12,800円〜 / Amazonや国内の家電量販店で購入可能)
    freetel

Nexus5とiPhoneは知っている方も多いかと思います。ともにNexus5は現状のAndroid端末において間違いなくハイスペックの部類に入る素晴らしい端末ですし、iPhone5S・5CもOSの最適化が素晴らしく、非常に快適に使用することが出来ます。

一方でfreetelについてはあまり耳にしない端末かもしれませんね。こちらは日本国内のプラスワン・マーケティングが展開する端末で。機種のスペックは抑えめですが、何より価格が安いところ、そして品質の高さが売りのSIMフリースマートフォンとなっています。SIMフリー端末の入門編としては非常にオススメできる一品です。

②海外から輸入する

海外から輸入すると聞くと、非常にハードルが高く感じるかもしれません。しかし海外のSIMフリー端末を取り扱っているお店の中には、やりとりが日本語で行えるお店もあります。今回はそんな中から購入元を2つ紹介します。

1ShopMobileはページの日本語表示はもちろん、オンラインサポートも日本語対応可(メールのやりとりが日本語で可能)となっており、はじめて利用する人でも比較的気軽に利用することができます。

一方のEXPANSYSもページの日本語表示、オンラインサポートの日本語対応可となっています。こちらは週末セールなど定期的にセールを行なっているので、セールのタイミングを狙って商品を購入すると、購入価格を抑えることができるかもしれません。

ちなみにそうすけがSIMフリー端末を海外から輸入する場合は、この2つのお店で価格を比較して、安い方で購入するようにしています。表示されている商品代金の他、送料と輸入に関する税金で+3,000〜5,000円程度かかりますので、それも見据えて価格を判断する必要があります。

SIMフリー端末購入に伴う注意点

ここまでSIMフリー端末のオススメポイントや入手方法をまとめてきましたが、もちろん注意点やデメリットが無いわけではありません。こちらも順番に書いていくことにします。

技適マークがついていない端末は国内で使えない

国内で使用できる端末は電波法という法律で決められていて、端末が技適という認証を受けている必要があります。こちらのマークです。

技適マーク

このマークは端末のバックカバーを外した中にシールが張ってある場合や、端末上で表示できる場合などがあります。このマークがついていない端末で電波を受発信してしまうと法律違反になってしまうので、購入前にはこのマークが付いているかどうかをきちんと確認する必要があります。

購入前に端末の対応周波数をよく確認する

ここまでSIMフリー端末はどこのキャリアのSIMカードでも挿して使える、的な書き方をしてきましたが、厳密に言うと必ずしもそういう訳ではありません。というのも、端末の本体には予め受信できる電波の周波数が設定されていますが、この周波数が合わないと電波の受発信(=通話やデータ通信不可)ができません。

詳しくはwikipediaなどに書かれていますので、事前に気になる端末の対応周波数とよく見比べて、「購入したけど使えない!」ということにならないように気をつける必要があります。

SIMフリー端末の持ち込み契約はdocomoのみ可能

SIMフリー端末は端末だけを購入する事ができますが、SIMフリーの端末を持ち込んで、回線だけの契約ができるのは現時点でdocomoだけになっています。もし今契約している回線のSIMカードがそのまま使えるのであれば問題ありませんが、そうでなければ基本的にはdocomo(またはMVNO)でしかSIMカードを準備できないということは理解しておいてください。

不具合等が発生した際のサポートがほぼ受けられない

国内キャリアで購入すると、端末の故障など不具合が発生した場合に近所のキャリアショップに行けばサポートしてもらえます。しかしSIMフリー端末の場合は基本的に身近に販売店がないため、即座のサポート対応が難しくなってきます。

前述の①の方法で入手した端末は、問い合わせ先が全て国内になるのでまだ良いですが、②の方法で入手した場合は(日本語サポートはあると言っても)海外とのやりとりになるので、対応に時間がかかることは否めません。

そうすけは思った

そうすけは「最新の端末をいち早く入手できる」「珍しい端末に出会える」という点に興味があってよくSIMフリー端末を購入しますが、それ以外のメリットも非常に魅力的なものとなっています。

今現在日本国内ではSIMフリー端末というモノ自体がほとんど浸透していないため、難しく考えてしまうかもしれません。しかし基本的なことをきちんと知っておけば、自分が使う携帯電話の選択肢をより広げてくれる素晴らしいものですので、ぜひこの機会に少しずつ勉強してみてください。

近いうちに、必ず日本にもSIMフリー端末進出の波が押し寄せてくることでしょう。

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

freetel
by カエレバ